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「一将功成り万骨枯れる」が如く、野田佳彦首相は、「消費増税法案」のために同志を見殺しにする道を選んだ
http://blog.goo.ne.jp/itagaki-eiken/e/11b53b0866e2bc9c770b681f0f658958
2012年08月10日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆財務省「御用達」の野田佳彦首相は、自分が「政治生命を賭ける」との覚悟を公言してきた「消費増税法案」の成立と引き換えに、自民党の谷垣禎一総裁に「近いうちに国民に信を問う」と衆院解散・総選挙を断行すると約束し、民主党現職国会議員の多くを見殺しにする道を選んだ。この背後には、財務省の策動がある。財務官僚が血相を変えて、必死に巻き返しに動いたことが功を奏した。
「近いうちに」とは、「今秋〜年末」というのが常識的な解釈である。とすると、@9月8日(今国会会期末)解散、民主党代表選挙(9月21日)、公明党代表選挙(9月22日)、自民党総裁選挙(9月23日)を挟んで、9月25日公示、10月7日(大安吉日)投開票A10月初め、臨時国会召集、解散、10月23日公示、11月4日(大安吉日)投開票B10月30日以降解散、11月27日公示、12月9日(大安吉日)投開票が想定できる。
ただし、民主党の輿石東幹事長は8月9日、記者団から「代表選挙、総裁選挙で代表、総裁が別の人に変わった場合でも、3党首会談の約束は、守られるのか」と聞かれて、「そのときは、約束は誤和算になる」と述べている。3党首会談の約束について、「公党どうしの約束」とは受け取っていない。輿石東幹事長自身が、この3党首会談に関わっていないからである。「わしゃ、知らん」という意味である。
しかも、「近いうちに」総選挙をすれば民主党は壊滅してしまうと憂慮しており、総選挙は、任期満了の2013年8月29日ギリギリまで延期、あるいは参院議員の半分が任期満了なる2013年7月28日に合わせて、「衆参ダブル選挙」にした方が得策と考えている。それまでの間に、民主党を立て直して支持率回復の努力をしようという腹積もりなのである。野田佳彦首相とは違い、同志を見殺しにはしたくないと思っているのだ。
◆野田佳彦首相は、民主党内で「弱小派閥」(最大25人、このうち血盟的同志は14人)を率いているにすぎず、党内基盤は弱い。2011年8月の代表選挙では、いまの政調会長である前原誠司衆院議員が立候補を表明した途端、25人のうち11人が前原誠司候補の下に走ったため、立候補に必要な推薦人20人が揃わず、これを哀れに思った岡田克也衆院議員(現・副総理)が、地元・三重県の民主党所属国会議員に働きかけて、推薦人を辛うじて賄った。また、小沢一郎元代表が、細川護熙元首相からの強い要請を受けて、決選投票のとき野田佳彦候補の支持に回り、当選に導いたという経緯がある。
今回、野田佳彦首相が、「一将功成り万骨枯れる」が如く、「消費増税法案」のために同志を見殺しにする道を選んだことから、次期総選挙で「落選確実」を感じている選挙地盤の弱い衆院議員、あるいは2013年夏の参院議員選挙で,当選に自信のない参院議員が、「野田離れ」してしまう可能性が高い。民主党内では、すでに「野田辞めろ」の声が湧き上がってきており、この声は次第に大きくなってきている。この民主党内の動きは、自民党総裁選挙にも連動している。野田佳彦首相の裏切り、あるいは、再選不可能が確実になってくれば、「近いうちに国民の信を問う」ことができなくなり、結果的に騙されたということが鮮明になってくる。そうなれば、谷垣禎一総裁のメンツは丸つぶれである。当然、再選が困難になる。何と言っても、「総理大臣は、解散と公定歩合については、ウソをついてもよい」と言われているので、騙された方が、悪い、馬鹿だいうことで一蹴される。
【参考引用】
時事通信社jijicomが8月9日午後7時50分、「消費増税法案10日成立=内閣不信任案を否決」という見出しをつけて、以下のように配信した。
「衆院は9日夜の本会議で、新党『国民の生活が第一』など野党6党が消費増税関連法案の成立を阻止するため共同提出した内閣不信任決議案を与党などの反対多数で否決した。野田佳彦首相が『政治生命を懸ける』とした消費増税法案は、10日に参院で採決され、成立する。内閣不信任案は生活のほか、共産、新党きづな、社民、みんな、新党日本が提出。採決は記名投票で行われた。自民、公明両党は8日の首相との党首会談で増税法案の早期成立で合意したため、不信任案には同調しないが、『野田内閣を信任できない』との理由で採決前に退席した。一方、参院は9日午後の社会保障と税の一体改革特別委員会理事懇談会と議院運営委員会理事会で、増税法案を10日昼すぎの特別委とその後の本会議で採決することを決めた。与党と自民、公明両党などの賛成多数で可決、成立する運びだ」
朝日新聞デジタルは8月9日午後9時43分.「内閣不信任案を否決 民・自から造反者」という見出しをつけて、次のように配信した。
「自民、公明を除く野党6党が提出した野田内閣不信任決議案は、9日の衆院本会議で民主党などの反対多数で否決された。民主、自民両党は同日、自公以外の野党が参院に提出した首相問責決議案を当面採決しないことで合意。消費増税関連法案は10日の参院本会議で可決、成立する。野田佳彦首相と自民党の谷垣禎一総裁、公明党の山口那津男代表の3党首が8日夜、衆院解散について『近いうちに国民に信を問う』と確認し、消費増税法案成立で合意したことを受け、内閣不信任案の採決で自公両党は欠席した。ただ、自民党は中川秀直元幹事長や小泉進次郎衆院議員ら7人が出席して賛成。民主党は鳩山由紀夫元首相ら6人が欠席し、採決直前に小林興起、小泉俊明両衆院議員が離党届を提出し、賛成票を投じた」
本日の「板垣英憲(いたがきえいけん)情報局」
恩人を裏切るクセのある野田佳彦首相は、化け物屋敷のタヌキか化け物か、谷垣禎一総裁は、いつまで化かされ続けるのか?
◆〔特別情報@〕
小沢一郎代表率いる新党「国民の生活が第一」、共産、新党きづな、社民、みんな、新党日本の野党6党が衆院に共同提出した野田佳彦内閣不信任決議案は8月9日の本会議で与党などの反対多数で否決された。だが、消費増税法案が10日の参院本会議で採決され、成立する際、民主党内から反対者が何人出るかを含めて、小沢一郎代表が、「リトマス紙」として利用している点を見逃してはならない。
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