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悪法消費税法案成立 もうダメだ日本の政治の醜悪
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2012/8/9 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
◆国民の生活第一から離れた民自公の党利党略私利私略のこれから
政治とは醜いものだ。権力を手に入れたい連中がエゴと欲を隠そうともせず、あくせくと動き回る。
闇討ち、寝返り、だまし討ち。相手を出し抜くには何でもアリだ。正直者がマヌケといわれる。そんな世界だ。国民だって百も承知だろう。
それでもこの間の政治は、正視に堪えないほど醜かった。単独過半数超えの選挙情勢調査にその気になり、消費増税で談合したのも忘れ、強硬路線に転じた自民党。慌てた野田政権は消費増税法案の参院採決の日程で譲歩したが、「いまさら遅い」と突き返す。
ついに野田首相は退陣するのか、それとも衆院解散か。そんな局面を迎えたが、選挙でお世話になる公明党に自制を促されると、ママに叱られた子どもみたいにシュンとなった。勇ましく拳を振り上げておきながら、あっけなく腰砕けである。
谷垣総裁に党首会談を呼びかけた野田はニンマリだ。党利党略、私利私略で二転三転したものの、民自公3党の談合は守られたのである。
「民主党、自民党、公明党のためにというより、日本のために真摯に意見交換した」なんてエラソーに言っていたが、野田がシャカリキになっているのは財務省役人のためだろう。もっともらしいことを言いながら、本音は別にある。それで国民を騙せると思っているのだろうか。支持母体の創価学会を説得できないからと自民党をいさめた公明党も含め、この国の政治は本当に醜悪だ。
◆会期末か冒頭解散で選挙後は大連立という密約
結局、天下の悪法は成立する。消費増税法案はあす(10日)、参院で採決される見通しだ。不信任決議案は3党の反対と欠席で否決。問責決議案は、たなざらしである。
野田の首もつながった。「3党合意の崩壊は阻止しろ」「決めない政治に戻るのか」と批判した大新聞も大喜びだが、おかげでこの先も、おぞましい政治が続くことになる。
政治評論家の浅川博忠氏が言う。
「野田首相が欲張って谷垣総裁がいきり立ったが、党首会談で話がついた。“近いうち”とされた解散の時期は、早ければ会期末、遅ければ次の臨時国会の冒頭ということです。場合によっては、9月の党首選も先送りして選挙に突入する。選挙後は、2人がトップのままで連立を組み、社会保障の積み残しをこなす。そんなシナリオです。選挙をやれば民主党は惨敗するでしょう。普通だったら、下野するしかない。でも、連立の密約までできていれば、与党でいられる。これなら野田首相も党内を説得できるというわけです」
となると、野田政権はしばらく続くし、たとえ選挙で民主党に鉄槌を下しても意味がなくなる。なにしろ国民との約束であるマニフェストを反故にして平気な政党だ。選挙で負けても政権に居座るつもりである。政権交代のときと同じ。国民の意思は、またも無視されるのである。
こんなバカげた政治が、許されていいわけがない。
◆能力も人望もない野田が政権に居座るデタラメ
野田政権はヨレヨレだ。支持率は20%を維持するのがやっと。毎週金曜日になると官邸は数十万人の怒りに囲まれる。のうのうと首相を続けられる状況ではないのだ。
そもそも野田は首相の器なのか。党の幹事長をやったこともなければ、民主党政権のスタート時は大臣にもなれなかった。
花斉会なんてグループを率いているが、松本剛明、馬淵澄夫といった中堅クラスは愛想を尽かして離れている。能力も人望もない男なのだ。
それなのに、だれも野田を引きずり降ろそうとしない。きのうの両院議員総会では、「頑張ってください」「ぶれない姿勢が素晴らしい」なんておべんちゃらまで聞かれたのだから驚いてしまう。
「いくら野田首相がダメでも、代わりに火中の栗を拾う人材がいないのです。文句を言うのは大勢いますが、みんな“お手並み拝見”で高みの見物を決め込んでいる。いざとなれば来月21日の代表選ですげ替えればいいという考えです。途中で引きずり降ろそうとすれば、矢面に立つことになる。世論やマスコミに叩かれるかもしれない。それでもやるという覚悟もなければ、エネルギーもありません」(政治評論家・有馬晴海氏)
その結果、自分たちの政権返り咲きが最優先の自民党と、民自の間で甘い汁をすすりたい公明党と結託し、国民の暮らしをズタズタにするのだ。
◆「谷垣総理」「野田副総理」の悪夢
消費増税法案は有識者も反対している。6日に参院特別委が開いた中央公聴会では、「景気が悪化して失業対策などの負担が増え、財政再建が達成できない」(飯田泰之駒沢大准教授)、「全額を社会保障に充てるとした政府答弁と齟齬をきたす」(醍醐聡東大名誉教授)と批判が相次いだ。これが真っ当な感覚である。
「消費増税で喜ぶのは、利権が拡大する霞が関の役人ぐらい。それと財界、米国です。彼らは民主党のスポンサーであり、自民党のスポンサーでもある。だから、最後は足並みをそろえざるを得ないのです。しかし、増税が実現すれば国民生活はマヒしてしまう。国民の生活を第一に考えれば、増税法案は廃案に追い込まなければならない。原発の再稼働も止めるべきです。そのためには、悪の元凶である民自公を潰すしかありません」(政治評論家・本澤二郎氏)
選挙は年内にある。国民はチャンスだ。野田民主党と谷垣自民党は、それなりに対立を装うだろう。政権選択だ何だと訴えるはずだ。
でも、行き着く先は同じである。騙されてはダメだ。2大政党などといわれ、どちらにしようかとアタマを悩ませてもムダである。どちらも違いはない。「谷垣総理」「野田副総理」という財務省のポチによる談合政権を望まないのなら、取るべき投票行動は明らかだ。
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