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【RPEジャーナル】↓
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★なぜ日本はいつまでたっても欧米の【奴隷】なのか?
全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!
北野です。
(●ついにUFOの実物が発見された???
詳細は【おたよりコーナー】で! )
先日、私が「この人はひょっとして諸葛孔明の生まれ変わりなので
はないか?」と思っている、
日本一の地政学者・奥山真司先生
から新刊をプレゼントしてもらいました。
私は、映画やドラマを見るにしても、音楽を聴くにしても、本を読む
にしても、
「ユニークさ」
を重視しています。
「ユニーク」というのは、ここでは「他にない」という意味。
たとえば音楽なら、私は10代半ばから25年以上もエンヤさんを
聴きつづけています。
25年前も、「ユニーク」でしたが、いまだにユニーク。
こういうのはメッタにありません。
たとえば、ドラマなら、最近流行ったのは「家政婦のミタ」。
あれも、とことんユニークでした。
その少し前に流行ったのは「仁」。
医者がタイムスリップして、坂本龍馬の友達になる?
なんともユニークです。
さて、奥山真司先生の新刊は、
●「世界を変えたいなら一度”武器”を捨ててしまおう」
(詳細は→ http://tinyurl.com/blfnv9j )
といいます。
レーガン大統領の戦略アドバイザーだった
コリン・グレイ博士
から「地政学」を学んだ。
そして、今では「日本一の地政学者、戦略学者」といわれる奥
山先生が
「人生戦略」
の本を出された。
この背景だけでも「ユニーク」ですが、中身はもっとユニークな
のでした。
今回は、この本を取り上げさせていただきます。
ずばり「本の内容そのもの」ではなく、私が「面白いな」と思った部
分についてです。
▼日本はアメリカ幕府の天領
私たちの祖国・日本は、なぜ欧米(特にアメリカ)の奴隷なのでしょ
うか?
いえ、「奴隷」というのは、言葉が強すぎですね。
私はいつも、日本は「アメリカ幕府の天領」という表現を使っていま
す。
私たちは普通、「戦争に負けたからだ」と考えます。
戦争に負けた。
GHQが「自虐史観」を植えつけて、「日本人は大昔から極悪民族
だった」と洗脳した。
軍隊を持つことを禁じられ、そのかわり米軍が日本全国に駐留し
ている。
日米安保で、「安全保障を丸投げ」するかわり、自分たちはアメリ
カの「属国」であることを受け入れた。
等々。
これもそうなのですが、今回は別の理由について。
▼日本と欧米の決定的違い
日本がいつも欧米に負け、コントロールされているのは、なぜなの
でしょうか?
もちろん、日本と欧米が違うからなのですが、一体何が違うのでし
ょう?
奥山先生にきいてみましょう。
<欧米人と日本人の大きな違い、それは奴隷制と放牧の伝統の
有無の違いです。
たとえば、イギリスなどは植民地時代にプランテーションで、現地
人をまとめて動物のように管理して、コントロールしてきました。
これを別の言葉で言えば、マネジメントです。>(25〜26p)
なるほど〜。
現地人をまとめて動物のように管理して、コントロールする・・・。
日本人はいかにも苦手そうです。
<彼らはものを作るといった製造面についてはあまりタッチせず、
どうすればうまく管理できるかだけを考えてきました。
工業製品においては、失礼な言い方をするとまったく知能のない
人間をベルトコンベヤーのように働かせ、彼らをいかに管理する
かというマニュアルや、
コスト削減のための賃金体系などを考えていました。
つまり欧米人は、自国の利益や自分(資本家)の利益のために
有利な仕組みを伝統的に作ってきた民族なのです。>(25p)
「自分に有利な仕組みをつくる」というところがポイントです。
一方、日本人はどうでしょうか?
<日本人は近現代に列強諸国と肩を並べるようになったとはい
え、戦争ではゼロ戦の技術や戦艦技術を磨くことは一生懸命や
ってきましたが、
もともと管理するという考え方がなかったために、人を統治する
という面では、結果的にうまくいきませんでした。>(25p)
↑
わかります。
今でも日本はそうですね。
「不況を乗り切るためには、『画期的な製品』を開発して」などと
考えます。
当時も、「いい製品(=ゼロ戦や戦艦)」をつくれば戦争に勝てる
と勘違いしていたのですね。
ここまでを復習してみます。
日本と欧米の違いを簡単に書くと。
・欧米は「管理すること」だけを考え、それに長けている。
・日本は「いい製品をつくること」を考え、それに長けている。
なんとなく、これだけだと、「なぜ日本は負けるのか?」がわかり
ませんね。
▼ルールをつくる欧米、ルールを守る日本
奥山先生は、さらに日本人と欧米人の違いを解説されます。
<彼らは歴史的に見ても、管理する、コントロールするという思考
の蓄積があり、その文化が根づいています。
戦略とは何かと簡単に言ってしまえば、
「自分の思い通りにする」
「自分の思い通りになるようコントロールする」
ということです。>(26p)
そういえば、日本には「自分の思い通りに管理する」なんて文化はあ
りません。
日本人はどうなのでしょうか?
<日本人の場合、コントロールするというよりも、自分をすでにある
与えられた状況に何とか合わせようと考えます。
しかし、欧米人はどちらかと言うと、その状況を自分の有利な方向
に変えようとします。>(26p)
まさにそうです。
この部分を読んで、奥山先生の本ではないですが、以前どこかで
読んだ話を思い出しました。
それは、日本人と欧米人の「宗教観」の違いです。
日本は神道で、「八百万の神々」でしょう?
自然の中に神様がいるので、「それを支配しよう」などと不遜な考
えは抱かないと。
それに「地震」「台風」「洪水」「火山噴火」などがしょっちゅうある
日本人にとって、自然は「変えられないもの」「畏れ敬うものであ
った」と。
一方、欧米人の宗教は、「ユダヤ教」「キリスト教」です。
旧約聖書の最初になんと書いてあるか?
<「神は彼らを祝福して言われた。
「生めよ、ふえよ、地に満ちよ、地を従わせよ。
また海の魚と、空の鳥と、地に動くすべての生き物とを治めよ。
神はまた言われた。
「わたしは全地のおもてにある種をもつすべての草と、種のあ
る実を結ぶすべての木とをあなたがたに与える。>
(旧約聖書 創世記1章28〜29)
つまり、神様の子供たる人間は、「地上のすべてを支配しなさ
い」というのが神からの命令。
「支配する」というのは、「人間に都合の悪い状態があれば、自
然の方を変えちゃえばいい」という発想なのだと。
ここまでは、私が以前に何かの本で読んだ話でした。
奥山先生は、欧米人と日本人の違いについて、こんな例をあげ
ています。
<たとえば、エアコンを作るという発想は日本人にはなかなか
生まれてきません。
気温が高いのであれば水を撒いたり、葦簀(よしず)を立てかけた
りして暑さを凌ごうと私たちは考えます。
しかし、欧米人は気温を下げる装置を作れないかと考えるのです。
つまり、日本人は環境に個人を合わせようとします。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
一方、欧米人は環境を変えようとします。>(32p)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
欧米人がこういう発想をもっているおかげで「日本はいつもコン
トロールされている」のであれば、笑い事ではすまされません。
だって考えてください。
欧米は「ルールを決める」。
日本は「そのルール内でがんばる」。
すると、日本が欧米を負かすケースも出てくるでしょう?
そうなったら、欧米はどうするのでしょうか?
欧米は「自分たちが勝てるようにルールを変える」。
日本は「新しいルール内でがんばる」。
おわかりですね。
日本は、このままでは永遠に勝てないのです。
だって、欧米はいつも「自分たちが勝てるようにルールを変える」
のですから。
▼実害の例
ここまで「一般論」を見てきましたが、奥山先生は実際の例をいく
つもあげています。
<ソニーにしても、たとえば、エンターテイメントの分野でなぜ敗
北したかという問題があります。
製品技術は真似をされるということもありますが、そうした技術の
問題よりも、
音楽の流通そのものを握られてしまったことのほうが大きいので
す。
それはアップル社i Tunesの登場にすべてが表れています。
アップル側はi Tunesという新しいシステムとともに、音楽配信の
システム、
いわばルール作りも同時に行って、音楽の流通をすべて握ってし
まったのです。>(29p)
↑
とてもわかりやすい例ですね。
実は、「ルールを作って支配する」のはビジネス面だけではありま
せん。
たとえば、スポーツ。
<たとえば、スポーツの世界でも同様です。
日本が得意な種目に対しては、外国人に有利なようにルールが
作られていくのを指をくわえて見ているだけです。
1998年に開かれた長野オリンピックでは、ノルディック複合競技
(クロスカントリーとスキージャンプの2つのノルディックスキー
競技を合わせた種目)で
ジャンプの得意な日本に対して、そこで稼いだ秒数が下げられる
というルールが採用されました。
これは、前年に行われたトロンハイムの世界選手権大会で、ジャ
ンプで加算された秒数を逃げ切って優勝した荻原健司選手を牽
制するものでした。
結果的に、翌年の長野オリンピックで優勝候補とされた荻原選手
は、ジャンプで稼いだ秒数をノルディックで守ることができず、メダ
ルを逃しました。>(35〜36p)
金融の世界でもそうです。
<日本の銀行がすごく強くなったら、日本を狙い撃ちするような
BIS規制という自己資本比率8パーセントという新しい国際統一
基準が作られました。
このルールのおかげで、日本の銀行がバタバタ潰れました。>
(36p)
↑
こう実例を次々と出されると、「日本がTPPのルール作りを主
導する」なんて「夢のような話」に思えてきますね。
▼日本の得意分野は、「戦略の階層」では一番●
さて、奥山先生の本の最大の目玉は、「戦略の階層」というは
なしでしょう。
「戦略の階層」は7つにわかれています。
ところで、日本が得意とする「お家芸」はなんでしょうか?
そう、「技術力」です。
これは大昔からそうです。
欧米列強の黒船を見たとき、アジア諸国は「こりゃあ勝てんわ」と
あきらめた。
ところが、日本人だけは、「どうやったらこんなの作れるのかな?」
と興味をもった。
そして、2〜3年後には、実際につくってしまった。
日本の技術力は、こんな大昔からすごかったのですね。
第2次大戦の「ゼロ戦」も当時最高レベル。
戦後も、あっという間に、技術力でアメリカを追い抜いてしまった。
世界的にも「技術は、日本だ」という確固たる評判を確立していま
す。
それなのに、アメリカに第2次大戦で負け、バブル崩壊でまたもや
負けた。
その理由については上で触れました。
もっと衝撃的で大事なこと。
戦略の7つの階層の中で、日本が得意とする「技術」は、なんと
「最下層」にあるのです。
もちろん、技術力は高いのがいいに決まっています。
しかし、やはりそれだけでは足りないのです。
戦略ピラミッドをみると、
一番下に「技術」があり、そのう上に「戦術」「作戦」「軍事戦略」
「大戦略」「政策」「世界観」があります。
奥山先生のすごさは、「国家」の「戦略の階層」を「個人の人生
に使えばいいじゃないか」と考えたところ。
私たちは「日本の自立」を心から願っています。
そのためには、「欧米はルールを勝手に変えてけしからん!」
と憤っていても仕方ありません。
「欧米支配者階級」のルールを学び、日本も対等に渡り合える
ようにならなければならない。
そういう気概のある人は、迷うことなく、再臨の諸葛孔明・奥山
先生の本をご一読ください。
じっくり読み、実践すれば、あなたの人生に「革命的変化」が起
こること、間違いありません。
●「世界を変えたいなら一度”武器”を捨ててしまおう」
(詳細は→ http://tinyurl.com/blfnv9j )
というわけで、今回は、私が非常に尊敬する奥山真司先生の新刊
についてでした。
ところで、欧米の支配者と唯一対等にわたりあっている男がいます。
そう、ロシアのプーチン。
彼は、一体なぜ欧米の支配者とケンカする羽目になったのでしょう
か?
これからどうやってアメリカを滅ぼす計画なのでしょうか?
知りたい方は、こちらをご一読ください。
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