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森本防衛相のパフォーマンスにはガッカリした [斎藤貴男「二極化・格差社会の真相」]
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2012/8/7 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
米海兵隊の欠陥垂直離着陸輸送機「オスプレイ」に森本敏防衛相が試乗した。ワシントン郊外の上空を50キロほども遊覧飛行してもらっただけで、「いやあ快適だった」「想像以上に安定している」「市街地に大きな影響はない」などと言い放ったものだから、配備が予定されている沖縄・普天間基地の周辺で、猛反発を受けている。
残念でならない。というのも私は拓殖大学教授時代の森本氏と何度かテレビ番組でご一緒し、誠実な人柄を知っているつもりでいたから。単純なタカ派とは一味も二味も違う。
日本を再び軍国主義に戻さないために対米関係を重視するという、護憲派の多くとも共通する考えの持ち主だった。
だから野田政権の防衛相に就任された時も、国民と見れば騙(だま)すか恫喝するしか能のない今どきの政治屋より百万倍もマシだと思った。オスプレイの件で最初の沖縄訪問を控えて、「どこまで説得できるか自信がない」と不安を口にしていたのも、人間らしくて好感を持てた。
防衛大卒で航空自衛隊も外務省も経験したプロらしく、彼は安全保障に関わる問題はすべて熟知している。「森本敏の眼――日本の防衛と安全保障政策」(2005年、グラフ社)では、「確かに今の米国政権は少し気が触れたところがある。自国の国益を重視するあまりに他国や他人の痛みを感じないところもある。圧倒的な軍事力の使い方をわきまえないところもある」と、実に的確な指摘をしてもいた。
NHKの討論番組で同席した際、私はこの一節を取り上げて、「気が触れた相手に従属する安全保障なんてものがあってよいのですか」と追及した。保守派にありがちな威圧的な反論はなく、困った表情をされていたのが印象的だった。
その森本さんが――。
ともあれ大臣になってしまったからには、政権の方針通りに動くしかないというのは、わかる。だが、こんな、いかにも米国のポチでしかない野田首相の、そのまた道化役を演じ続けるのなら、森本敏の名が泣く。晩節が確実に汚される。私たちの日本国もまた、これっぽっちの自立の余地もない、完璧な軍事植民地に貶(おとし)められていく。
欠陥機の配備など絶対に許されてはならないのだ。森本さんが野田や小泉のような売国奴でない限り、ここは敢然とアメリカに「NO」を突きつけていただきたい。それができないのならてのあなたの人生は、いったい、何のためにあったのだ?
◇さいとう・たかお 1958年生まれ。早大卒。イギリス・バーミンガム大学で修士号(国際学MA)取得。日本工業新聞、プレジデント、週刊文春の記者などを経てフリーに。「東京電力研究 排除の系譜」「消費税のカラクリ」など著書多数。
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