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自民 消費増税廃案、交渉カードに 党首会談模索も 毎日新聞
毎日新聞 8月5日(日)22時11分配信最終更新:8月6日(月)0時25分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120805-00000057-mai-pol
自民党は野田佳彦首相が政治生命を懸ける消費増税法案の廃案を交渉カードに、野田政権を今国会中の衆院解散・総選挙に追い込む勝負に打って出た。同党が内閣不信任決議案や首相問責決議案の提出に踏み切れば、野党が多数を占める参院での法案成立は望めなくなる。しかし、民主党の輿石東幹事長ら執行部は早期解散には絶対反対の立場。首相と自民党の谷垣禎一総裁との党首会談で決着を図るしかないとの見方も広がる。
「野田さんが熱意と覚悟と誠意をもって谷垣さんの心を解かすようなことがないとこの局面は打開できない」
自民党の田野瀬良太郎幹事長代行は5日のNHK番組で、野田首相が自ら事態の打開に乗り出すよう求めた。自民党幹部によると、岡田克也副総理から同党の大島理森副総裁に党首会談の打診が非公式にあったが、解散の確約を前提としていなかったため断ったという。「あくまで衆院解散を約束させる場」(幹部)として首相側からの正式な申し入れを待つというわけだ。
法案採決に絡めて「話し合い解散」を求める自民党がお盆前の8日採決を主張し、警戒する民主党執行部がお盆明けへの先送りを画策しているのが現在の対立構図だ。首相は3日、輿石氏にお盆前の10日採決を指示し、5日は記者団に「柔軟性をもって対応しようということで認識が一致した。それを踏まえて明日(6日)から対応してもらえるものと思う」と語った。
だが、民主党の樽床伸二幹事長代行はNHK番組で、特例公債法案と衆院選挙制度改革関連法案も含め「トータルとして日程を相談する」と消費増税法案の先行採決を否定。「いきなり党首会談ではなく、幹事長間でしっかり議論するプロセスを踏まないと意味がない」と党首会談への警戒感も示した。
こうした民主党執行部の姿勢は、消費増税を潰してでも解散を回避しようとしていると自民党側には映る。田野瀬氏は「樽床さんはこの局面をなめとったらあかん。野田さんも民主党もこの法案と心中するつもりで取り組まないとうまくいかない」とまくし立てた。事前に石原伸晃幹事長らと打ち合わせた首相への警告だった。
自民党は公明党に不信任案などの共同提出を働きかけているが、3党合意に参加した公明党は否定的だ。山口那津男代表は5日、千葉市で記者団に「3党合意の大きな意義を失わないようよく相談したい」と語り、自民党に自制を促した。【坂口裕彦、斎川瞳】.
最終更新:8月6日(月)0時25分
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