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野田、原発反対集会の代表者と面会? 野田のアリバイ工作と疑問が残る代表たちの地位
http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/12c88c81f52079fe051ec75737791644
2012年08月05日 世相を斬る あいば達也
この降って湧いたような話には違和感がある。無抵抗の反原発運動をするべく、ツイッターやフェースブックで集まった人々が、兎に角「原発の再稼働はやめろ」と云う呼びかけに賛同して、官邸を中心に永田町界隈を平和に包囲している抗議集会だと認識していた。長谷川幸洋氏が、29日日曜日の反対集会において、一部過激な行動に出ようとする勢力が紛れ込み、政治的利用があるのではないか、と疑問を呈していた。しかし、3日金曜日の定例集会を観察した後のツイッターで、その疑念を訂正している。
≪ 今夜、首相官邸と国会議事堂前に行った。正直に言って、とても心配していた。もしかしたら、この間の日曜日に少し抗議行動が激しくなって、その影響で参加者が減るんじゃないかと。でも、それは杞憂だった。今夜の参加者数は知らない。でも、話を聞いたり参加者の顔をみて、まったく動じていない。 ・ちょっと過激な行動にでた人たちとか、この行動を利用してやろうとか。そういう人はいたかもしれないけど、そういう雑音にはまったく動じていない。もっと、深い動機に基づいている。今夜、来た人たちは。そう確信した。私の不明を恥じる。そういう気持ちだ。≫とつぶやいている。
しかし、長谷川氏の疑念とは異なる次元での、新たな疑念も生まれている。野田官邸サイドが、毎週金曜日の18時から集まる、あの反原発集会の数万人の代表だと自認する人々との会話を視野に調整すると言い出した点である。たしかに、あの集会を始めるにあたり、“言いだしっぺ”の存在は貴重だったが、今やその数は数万の単位になっており、“代表者なき、平和な反原発集会”と云う位置づけが、最も相応しい状況に育っているのだが、ここに至って“言いだしっぺ”の存在が、数万人の代表として、その存在がクローズアップされてきた。まずは、それを伝える朝日の記事を読んで頂こう。
≪ 首相、脱原発派と面会意向 官邸前の抗議行動で
http://www.asahi.com/politics/update/0804/TKY201208040017.html
野田佳彦首相は3日、原発再稼働への反発の広がりに「反対の立場の方もぜひ(意見を)お聞かせいただきたい」と述べ、首相官邸前の抗議行動に参加する団体の代表者と面会する考えを示した。「民意軽視」の批判を受けて重い腰を上げたが、再稼働を見直す考えはなく、対応次第では反発を広げる可能性もある。
抗議行動を呼びかける13の市民団体や個人による連絡組織「首都圏反原発連合」の代表者と面会することで調整。首相は3日の内閣記者会のインタビューで 「遠くない将来に実現できる」と表明した。来週中にも実現する見通しだ。
3月末から毎週金曜日に繰り広げられる抗議行動に対し、官邸内では「原発が再稼働してしまえば収束する」(スタッフ)とみていた。市民団体からの面会要請に、首相は「一つ一つデモの皆さまにお会いすることは前例がないし、そういうやり方が望ましいかどうかは別だ」と断ってきた。
方針を変えたのは、抗議の矛先が再稼働決定の判断から「民意に耳を傾けない首相」に移りつつあるからだ。首相が抗議行動を「大きな音」と表現して反発を買い、抗議活動は拡大。消費増税や米新型輸送機オスプレイ配備に対する政権批判も重なり、足元の民主党内からも批判が強まった。菅直人前首相らが対応を求めたことが、最後に首相の背中を押した。
2001年5月にハンセン病訴訟の原告団と面会した小泉純一郎首相(当時)は隔離政策を進めた国の責任を認め、直後に控訴断念を表明した。控訴を求める官僚側を押し切った決断は政権浮揚にもつながった。
ただ、首相に再稼働した関西電力大飯原発を止める考えはない。与党内からは「脱原発基本法を一緒につくる呼びかけをしたらいい」(中堅議員)との提案も出るが、原発依存度などエネルギー政策見直しに向けて各地で意見聴取会を開いているさなかに首相が踏み込むわけにもいかない。
首相周辺は「原発を止めますと言うなら評価されるが、現状では団体側から『会うだけでしょ』と見透かされるだけだ」と、面会による効果には懐疑的だ。(南彰) ≫(朝日新聞)
野田官邸サイドが、鳩山由紀夫の「首相が彼らと会話をすべきだ」と云う忠言には耳も貸さなかったのに、菅直人・福山哲郎の忠言には、突如、柔軟な姿勢を打ち出した。此処に違和感があるのだ。なぜ菅直人と福山だ?裏には仙谷由人も控えた構図が目に浮かぶ。この反原発集会の“言いだしっぺ”(「首都圏反原発連合」)を構成する人々がどのような人びとか、集会の趣旨に賛同し参加している殆どの人が知らない人々なのである。
それだけの話なら、特に筆者の政治コラムで取り上げる問題ではないのだが、この「首都圏反原発連合」なる連合を構成する人々が、事前に“面会要請”している事実に注目したからだ。正直、“言いだしっぺ”さん達が出発点であった国民的行動は、既に数万人規模のものに衣替えしたわけで、その時点で、代表と云う役割は終息していると考える状況に至っている。しかし、野田官邸側は、彼等を数万人の素朴に反原発を訴え意志表示する人々の代表であると、矮小化しようと試みているようだ。
数万人が集まるようになった原発反対集会を、コントロール可能な数人の代表なる存在に押し込め、“表見代理人”に仕立てようとしていると分析する。此処が問題なのだ。そのような方向に誘導したのが菅・福山・辻元・仙谷等々となれば、常識的に裏があると疑うのは当然だ。元社会主義運動家だか、いま隷米既得権益勢力か判らんが、彼らが、「首都圏反原発連合」の構成メンバーの素性を知っている可能性は大いにあり、その行動をコントロール出来る立場にさえいるのかもしれない。
今やかれ等の事前の“面会要請”などは、期限切れな申し入れであり、無効といっても過言ではないだろう。仮に、彼らが、数万人の代表として、野田官邸サイドの面会受諾に、唯々諾々と応じるようであれば、筆者の疑念は沸点に達する。時系列で観察しても、彼らが“言いだしっぺ”である事実を持って、数万人の代表であると自認することは、表見代理である。 *まして、「話し合いは友好的に行われ、脱原発の工程表作成に着手と云う首相の言質を貰った」等と言い出し、「集会の目的は達せられた!」と表明すると、今回の国民的意志表示が急速に冷え込むリスクを抱えることになる。現在マスメディアは、野田官邸サイドが、政局においても厳しい立場に追い込まれたので、柔軟な対応に切り替えた、と云う按配の報じ方をしているが、筆者のような、斜に構えた観察眼は示していない。果たして、この表見代理人的存在の代表さん達が、面会に平気で応じるかどうか、まずはそこに注目しておこう。
今夜は、オリンピック三昧で眼がシバシバいっている。イマイチ突っ込みが足りないようだが、今夜はこの辺で、オヤスミナサイ!それにしても、日本男子サッカーの斬りこみ隊長・永井君の怪我が軽傷であること、祈らざるを得ない!
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