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政界再編のキーマン“ミスターX”は現れるか!?
http://diamond.jp/articles/-/22436
2012年8月2日 田中秀征 政権ウォッチ :ダイヤモンド・オンライン
第二次世界大戦でフランスを戦勝国に導き、戦後、第五共和制の創始者となったドゴール元大統領は、多くの歴史的名言を残している。
彼の名言は、彼自身の行動の中で生まれたものであり、また彼の行動によって証明されたものでもある。
その中でも、私の頭に深く刻み込まれているのは、(1)「真実から発した行動でなければ成功はない」と、(2)「歴史は危機にさしかかったとき、それをコントロールできる人材を前面に押し出す」という2つの言葉だ。
(1)はもちろん特に指導者の行動について述べたもの。だからこそ人類史は続いてきたとも言えるほどの古今を貫く政治の鉄則である。
突き詰めれば、民主党政権の失敗の真因もそこにある。
(2)には、いくつもの歴史的危機を指導者として乗り切ってきたドゴールの自負心も滲み出ている。
ナチ・ドイツによる占領を許した祖国フランスに抵抗し、一握りの同志たちとともにフランスの奪還に挑戦し、それを成功させた自分自身の姿を投影している。
■今の歴史的危機を乗り越えられる指導者、政治集団を欠いた日本
今の日本が、政治的にも経済的、社会的にも、さらには精神的にもかつてない危機に直面していると言っても異論がないだろう。
この危機は、単に政治家や官僚、あるいは大組織の指導者だけが意識しているものではない。むしろ、一般人のほうがより深刻に受け止めているほどの歴史的な危機である。
しかし、この危機を乗り切ることができる指導者や政治集団が用意されているかと言うと今のところはそうなってはいない。
直近(7月30日発表)の毎日新聞の世論調査によると、次期衆院選後の政権の枠組を問うと「自民党中心の政権」は18%で、「民主党中心の政権」は7%。政党支持率でも「自民党支持」は17%で「民主党支持」はわずか9%に落ち込んだ。両党合わせても4分の1を占めるに過ぎない。
「民主党と自民党以外の政党が中心の政権」に期待する人は32%と3分の1に達するが、そうかと言って既成小政党の支持に際立った勢いはない。この調査では小沢新党に対する支持も2%にとどまっている。
世論調査の基本的な傾向は、二大政党への支持が弱まっている、いわゆる第三極に対する期待が強まっていることにある。しかし、その第三極への期待には今のところ勢いが感じられない。そう総括することができよう。
政治の敷地の中で、自民・民主両党の領域が4分の1。残る4分の3の中のほんのわずかな部分にいくつかの小さな家が建っていて、敷地の半分以上が「無主地の空地」と言ってもよいだろう。
裏返せば、この広大な空地は、未だ現れない指導者や精強集団のために確保されているという印象が強い。
■強まる“ミスターX”待望論
私は何度かメディアを通じて“ミスターX”という言葉を使った。明確な政治目標を掲げて国民的信頼を受ける一群の指導者。それが第三極の止まり木となり、結晶母となる。要するに「危機をコントロールする」集団である。
“ミスターX”についての反響は実に大きい。街でも「ミスターXとは誰ですか」と聞かれ、「本当に現れますか」と真剣に訪ねられる。“ミスターX”への待望論は強まるばかりである。
しかし、残念ながら私は具体的な人を“ミスターX”と呼んでいるわけではない。むしろわれわれの視野に入っていない人材を想定している。だから“ミスターX”と呼ぶほかはない。
ロンドン五輪と旧盆で、しばらくは政治休戦となる。政治家は選挙区を歩いて世論の厳しさを思い知らされるだろう。
野田佳彦首相は総辞職して切腹するのか、それとも自分の保身のために総選挙を断行してほとんどの同志を討死させるのか。盆明けには待ったなしの決断が必要となろう。
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