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(最初にこちらの記事を読んで頂きたい。)
太陽生活MORE太陽光発電は原発の代わりになるのか? 発電量を試算、比較してみた
2011/4/1 (金) by 小川 誉久
東北太平洋沖地震による津波が起こした福島第一原子力発電所災害の影響が世界中を駆け巡っています。
地球温暖化問題を背景に、これまで先進各国は、発電時にCO2を排出しない原子力発電を推進する方向にありました。こうした世界の流れを日本の原発事故が一変させてしまったわけです。
いまや世界のそこここで原発の反対運動が広がり、各国は稼働中の原発の安全対策を見直したり、稼働延長の予定を凍結したりと、核エネルギー利用に対して急速にブレーキがかかっています。
一方で勢いを増しているのが、再生可能エネルギーへの追い風です。「原子力発電は危ない、かといって石炭や石油を燃やせば温暖化が進む。安全・安心で地球にやさしい再生可能エネルギーを使おう」という市民の声が高まるとともに、それを受けて世界の再生可能エネルギー産業は、事業拡大の機会を虎視眈々と狙っているように見えます。
なかでも太陽光発電は、ここ数年の成長もあいまって、代替エネルギーの最有力候補となっています。日本の菅首相も「エネルギー政策を抜本的に見直し、太陽光発電などの導入促進を図るべきだ」と発言したとか。
クリーンな太陽光発電が、危険な原子力発電に取って代われるなら、こんなすばらしいことはないでしょう。はたして太陽光発電は、原子力発電の代わりになるのでしょうか? 仮になるとして、どれくらいのソーラー・パネルを設置すればよいのでしょうか。ほかではあまり見かけないので、ここでざっくりと試算してみました。
福島第一原子力発電所の年間発電量は33テラワット時
原発のほうは、今回問題となっている福島第一原子力発電所を例にとります。こちらは古い原子炉なども多く、ほか(福島第二、柏崎刈羽)に比べると、出力の小さな発電機が多いようです。東京電力の資料によれば、福島第一原発には1号機から6号機までの6機があり、6機全体(稼働率80%)で2009年度の年間発電量は32,949,000,000キロワット時だそうです(残念ながら、記事執筆時に東京電力がインターネットで公開していた資料は、その後非公開になりました)。これは約33テラワット時(32,949,000,000キロワット時=32,949,000メガワット時=32,949ギガワット時=32.949テラワット時)です。
発電機6機の合計出力は4.7ギガワット(4,696メガワット)ですが、これを24時間×365日で掛け算して、稼働率の80%をかけると上の発電量になります。
33テラワット時、すごい量なんだと思いますが、なんだか実感がわきませんね。
対する日本全国の住宅における太陽光発電の発電量は年間3.5テラワット時
それでは次に、太陽光発電の発電量について考えてみましょう。最近はメガソーラー発電所とか、産業用の太陽光発電も増えつつありますが、これまでの政策もあって、日本では圧倒的に住宅向けが多いのと(2005年時点で住宅用と産業用の比率は8対2程度)、私たちが個人でできる太陽光発電の影響力を知りたいので、ここでは個人住宅用の太陽光発電だけを考えます。
現在日本で、太陽光発電システムを設置している家は、おおよそ75万件程度に上るものと思われます。計算を簡単にするために、ここでは仮に80万件としておきます。各戸のソーラー・パネルの出力は、仮に4キロワットとしましょう(2010年度の国の補助金申請があった1件あたりの平均搭載出力がこれくらいでした)。すると、日本に設置されたソーラー・パネルの総出力は、4キロワット×80万件=320万キロワット=3,200メガワット=3.2ギガワットということになります。
さて、この3.2ギガワットのパネルで、1年間にどれくらい発電できるんでしょうか。太陽生活ドットコムで取材した記事(太陽光発電、7年続けてみてどうですか?)によれば、約3キロワットのパネルで年間の総発電量が2,700キロワット時となっています。1日平均の発電時間は、約2.5時間(2,700キロワット時÷3キロワット÷365日)となりました(この時間だけ、パネルがフルに発電する、と考える)。場所やその年の天候にもよるわけですが、ここではこの数値をもとにし、1日の平均発電時間は3時間、これで1年間毎日発電するものとしましょう。
すると、日本全国にあるソーラー・パネルの年間総発電量は単純計算では、3.2ギガワット×3時間×365日=3,504ギガワット時=3.5テラワット時と導けます。ただしこの計算では、設置件数にしろ、パネルの平均出力にしろ、だいぶオマケをしていますし、出力4キロワットのパネルといっても、実際には4キロワットをフルに発電できるわけではないのですから、かなり甘々な結果であることを念頭に置いてください。あくまで参考値ということで。
福島第一原発の発電量は、日本全国の住宅によるソーラー発電量の10倍。しかも便利な24時間稼働
ということで、福島第一原子力発電所の年間発電量は、日本全国の住宅の屋根にあるソーラー・パネルによる発電量の約10倍という結果になりました。つまり、国内にある住宅向けソーラー・パネルの数を今の10倍にすれば、福島第一原発に匹敵する年間発電が可能になるのです。現在が80万件ですから、全国で800万件の家がソーラー・パネルを設置すればこれが可能、と試算できます。
では次に、あと720万件に設置するために、どれくらいのお金が必要なのかも考えてみましょう。ここでも計算を簡単にするために、1件の設置費用を200万円と仮定します。すると720万件×200万円=14.4兆円ですね。
新聞報道によれば、今回の東北関東大震災の復興費用は14.6兆円だとか。復興費用に匹敵するお金が必要になるのですね。太陽光発電システムの設置費用は基本的に個人が負担しますから、復興費用と比較してもあまり意味がないかもしれませんが、とてつもない金額であることは理解していただけると思います。
なお今回の計算では、「日本で720万件もソーラー・パネルの設置に適した家があるのか」という点は考えていません。それから年間の総発電量だけを比較していますが、当然ながら太陽光発電は昼にしかできないので、夜に使う分の電気や、電力消費のピークに対応するための不足分の電気はどこかに蓄電しておく必要があります。つまり、既存の発電所の代わりにソーラー・パネルで作った電気を使うなら、さらに大容量のバッテリなどへの莫大な追加投資が必要ということです。正確な試算はできませんが、ソーラー・パネルの設置費用の2倍くらいはかかるのではないでしょうか。だとすればバッテリに約30兆円、ソーラー・パネルが約15兆円で合わせて45兆円。なんだかもう、まったく実感のわかない金額ですが、日本の累積財政赤字は1000兆円ともいわれていますから、それに比べればたいした金額じゃないでしょうか…。
太陽光発電は個人の省エネの延長
念のため申し上げておきますが、この記事は「太陽光発電が無意味だ」といいたいのではありません。個人の省エネ、節電をさらに高める存在としての太陽光発電は、非常に意義があると思っています。自分が暮らすのに必要な電気の一部を自分の家で作って使い、余りが出たら周囲に提供して足しにしてもらう。そういうソーラー・パネルがある家が日本全国で増えて、不確実な輸入に頼らずとも使える国産エネルギー源が少しでも増えるなら、こんなに喜ばしいことはありません。
ただ大勢の人たちに、大量の電気を、安く安定的に供給するという電力事業者の視点で見ると、少なくとも現状の太陽光発電には、コストなどいくつかの点で決定的な問題があるといわざるをえません(今回の比較は、あくまで「福島第一原発」だけの比較であって、日本全国の原発と比較したものではないこともお忘れなく)。
このあたりについては、「2つの太陽光発電」のほうで書いているので、そちらを参照してみてください。
http://blog.taiyoseikatsu.com/2011/04/01/551/
まず、言っておきますが、私は、原発推進派でもないし、反原発派でもありません。
めちゃくちゃ貧乏なので、原発どころじゃないんですよ。
ただ、合理的な考えがすこし浮かんだので、それを私なりに説明させて頂きます。
この記事に、「ソーラー・パネルの数を今の10倍にすれば、福島第一原発に匹敵する年間発電が可能になるのです。」と書かれていますけど、
これを、日本の原発全部に換算すると、ソーラー・パネルの数を今の100倍にすれば、日本の原発はすべてなくなります。
ソーラー・パネルの数を今の100倍にすれば、日本の原発はすべてなくなります。
10倍で45兆円かかりますから、100倍だと450兆円かかるんですよ。
まあ、これで原発は必要なくなるんですけどね。
で、当然、こんな金額、個人では支払えないので、この巨大プロジェクトを国の公共投資でやるんです。
そうすれば、経済も良くなるし、原発も必要なくなる。
ソーラー・パネルをすべて家の屋根に付けるってことじゃないですよ。
なにしろ、100倍やらないといけないわけだから、屋根に付けるくらいじゃ間に合わない。
公共事業を「悪」と考えてる人って、ものすごいたくさんいるんですよ。
あんた、大学で、マクロ経済学をちゃんと学んできたの?って言いたいくらい、公共事業を全くの無駄と思ってる人がたくさんいる。
乗数効果を理解してない政治家もいるくらいだ。
公共事業を悪の悪と思っている人が多すぎる。
ところが、そうじゃない。
高橋是清も公共事業で、世界恐慌から日本を守ったし、田中角栄も公共事業で、日本を豊かにした。
もともと、日本の一億総中流社会は、公共事業で成り立っていたのだ。
それを、小泉純一郎がぶっ壊してしまった
公共事業をやれば、職人の仕事が増える。職人が仕事をすれば、昼休みに飯屋が儲かる。公共事業で材料が必要になってくるから、材料屋が儲かる。
こうやって、経済はよくなっていくのです。
そして、公共事業はそのときだけのカンフル剤じゃない。
経済そのものに、エンジンをかけるものなのだ。
で、この計画は450兆円もかかるから、10年〜20年くらいで完成されるものでしょう。
実行すればね。
借金が増えるだけじゃないか!と言う人がたくさんいると思うけど、
これだけの公共事業をやれば、当然、経済は上向き、税収も伸びるわけですから、大丈夫なんですよ。
経済は良くなる。原発はなくなる。
どうですか。
まあ、こういったやり方もある。ということをすこしでも頭に入れておいてください。
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