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毎日新聞 2012年08月04日 東京朝刊
ニュースの匠:吹き始めた“選挙の風”=鳥越俊太郎
◇2大政党を斬る
現在の政治状況を見ていると、衆院議員の任期切れ(正確には2013年8月29日)まで、1年余を残しながら“選挙の風”が吹き始めたような気がするのは私だけでしょうか。
で、選挙ということになると私たち有権者は候補者=政党をどう選ぶのか。そこを考えなくてはなりません。そこで今回は、日本を担う2大政党の意外な素顔を二つのキーワードでバッサリ斬ってみたいと思います。
まず、政権与党の民主党。ここは“異分子”小沢一郎派が抜けた後、ますます実権は“松下政経塾出身”政治家の手に委ねられることとなりました。総理大臣・野田佳彦氏をはじめ外相・玄葉光一郎氏、国家公安委員長・松原仁氏、政調会長・前原誠司氏、幹事長代行・樽床伸二氏など政権と党の要職を松下政経塾出身者が占めています。
この政権をひと言で表現すると「民主」とは名ばかりで政策は、かつての自民党タカ派並みの超保守的色彩を持っています。消費税は選挙の時の約束などかなぐり捨てドンドン上げる。脱原発などどこ吹く風の原発再稼働。さらに武器輸出三原則の見直しに集団的自衛権の解釈の見直し、PKOでの武器使用基準の緩和……とかつての自民党タカ派でさえ公言できなかったことにバンバンと踏みこんでいます。特に集団的自衛権の解釈変更や憲法改正は総理の持論だそうで、最近のオスプレイ配備問題も併せ考えると、自民党時代よりさらに米国に接近した“米国従属型”政権というのが本質ではないでしょうか。
一方、自民党は最近「国土強靱(きょうじん)化基本法」なる構想を打ち出し、あいもかわらず土建国家政策しかないのかとがっかりさせてくれました。
この構想によると、経済活性化のために10年間で200兆円の公共投資をするという。これは東日本大震災を踏まえ、災害に強い国土づくりを進めるんだそうです。“インフラ整備”といえば聞こえはいいが、これは今、日本が直面している1000兆円にものぼる大借金をつくり出した原因、ばらまきとコンクリートで語られる、いつか来た道でしかありません。国の財政赤字を解消するため消費税を上げようという時に、もう一方の手でまたばらまきをやるのか!?ともうため息しか出ません。でもこれが日本の現実なんです。
http://mainichi.jp/opinion/news/20120804ddm012070009000c.html
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