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政局一気に緊迫 野田内閣不信任案可決が見えてきたゾ
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2012/8/3 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
自民党、さぁどうする
野田官邸は泡を食っているのではないか。民自公の3党合意で「通った」とタカをくくっていた消費増税法案の雲行きが一気に怪しくなってきたからだ。
共産、社民、みんなの3党の幹事長はきのう(2日)、「国民生活が第一」や「新党きづな」に増税法案の採決前の内閣不信任案提出に同調するよう要請、「国民の生活が第一」らは同調する方針を固めた。
これと呼応するように自民党内でも採決を引き延ばしている民主党に対し、不信感が増大。幹部らは民主党が自民党が要求している今月8日の採決に応じない場合、3党合意を破棄し、問責決議案を提出する方針で一致した。
2つのグループの動きは、動機はねじれているものの、目的は一緒だ。つまり、社民、共産、国民の生活が第一らは増税法案を潰すために、野田政権を倒したい。自民党は増税法案は通したいが、それよりも何よりも野田に解散させて、民主党政権を潰したい。
自民党の身勝手にも呆れるが、どっちにしたって、野田は崖っぷちなのである。
「小沢新党ら民自公以外の政党がこのタイミングで不信任案提出で合意したのは、民自公の国会答弁があまりにもいい加減で、増税の目的や社会保障のあり方、税収の使い道がバラバラであることが露呈したからです。社民、共産に小沢新党などが加われば、内閣不信任案提出に必要な51人の衆院議員を確保できる。自民党は究極の判断を迫られることになります」(野党の衆院議員)
◆カギを握るのは民主党内の造反議員
今後の政局の鍵を握るのは、衆院で不信任案が通るかどうかだ。中小政党が提出する不信任案に自公が同調しても現時点では過半数には届かず、潰されてしまう。だから、自民党も慎重なのだが、民主党内から15人の造反者が出れば、不信任案は通る。そういう状況になれば、自民党も乗ってくる。野田と民主党は一巻の終わりだ。その可能性はどれくらいあるのか。
「自民党の幹部会では増税法案の採決から逃げ回っている野田政権に対する批判が噴出しています。小泉進次郎衆院議員ら11人が『3党合意を破棄せよ』という声明文を出したのに続き、町村信孝元官房長官も派閥の会合で『不信任案、あるいは問責をやろうというなら、大いに我々もバックアップしようじゃありませんか』と言い出している。3党合意をして増税法案を衆院通過させても、解散に追い込めていない執行部への怒りは日に日に高まっている。一方、民主党内は自民党が法案採決後に出す不信任案には乗れないが、7会派が法案採決前に出す不信任案であれば乗るという議員が少なくない。増税を潰すという大義があるからです。民主党内には処分覚悟で増税法案に造反した議員が35人残っている。不信任案が出れば可決の公算大です」(政界関係者)
野田は首を洗っておいた方がいい。
◇
不信任案、7日にも提出=野党7党首が一致−増税法案採決、前倒し検討・民主
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012080300738
新党「国民の生活が第一」や共産党など野党7党は3日午後、国会内で党首会談を開き、消費増税関連法案の成立を阻止するため、参院での法案採決前に野田内閣に対する不信任決議案を提出する方針で一致した。提出時期は幹事長・書記局長レベルで詰めるが、参院特別委員会の中央公聴会が終わる7日にも共同提出する方向で調整が進む見通しだ。
一方、民主党は3日、7党の動きに加え、増税法案の8日採決を主張している自民党が20日採決の日程案を示した民主党に反発し、参院に首相問責決議案を提出する構えを見せていることを踏まえ、採決をお盆前に前倒しする方向で検討に入った。
◇首相「一日も早く成立」
民主党の輿石東幹事長は3日午後、首相官邸をひそかに訪れ、野田佳彦首相と今後の対応を協議。首相はこの後、内閣記者会とのインタビューで、不信任案について「出された暁には否決されるよう全力を尽くす」と強調。増税法案については「一日も早く成立させたい」と述べ、採決前倒しに柔軟な姿勢を示した。城島光力国対委員長も記者会見で「何が何でも20日(採決)と言った覚えはない。日程協議はやぶさかではない」と発言。同党幹部は10日採決が有力との見方を示した。
党首会談は、共産、社民、みんなの3党が呼び掛けた。衆院への不信任案提出には51人以上が必要だが、統一会派を組む新党きづなと合わせて47議席を持つ生活が加わったことで、提出が可能となった。党首会談には新党日本も参加。衆院に議席のない新党改革も同席した。
生活の小沢一郎代表は会談後の会見で「消費増税を阻止して廃案に追い込むという主張に賛同した」と語った。
不信任案の可決には、自民、公明両党など他の野党と無所属議員全員に加え、民主党から15人が賛成に回る必要がある。小沢氏は3日夕、増税法案の衆院採決で反対し、民主党に残った鳩山由紀夫元首相と衆院議員会館で会談した。
ただ、自公両党は民主党と増税法案の修正で合意しており、増税反対を理由とした不信任案には同調しない方針。自民党は「野田内閣を信任するわけにもいかない」(幹部)として、独自に不信任案の提出を検討している。(2012/08/03-19:50)
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