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小沢一郎の実力(2)・・・秘書軍団の力
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2012年8月2日 政経徒然草
小沢さんは人にも厳しいが自分にも厳しい。そのことを如実に表しているのが下記の記事だ。
民主党は31日、2012年5月末時点の党員・サポーター登録数が前年より4万人余り増え、34万4837人になったと発表した。
都道府県連別にみると、最も増加したのは岩手県連で、前年比で約1万1000人増と、2位の宮城県連(約3000人増)を大きく引き離した。野田佳彦首相の党代表任期満了に伴う9月の代表選に向け、党衆院岩手4区支部長で除名された小沢一郎元代表が党員・サポーター獲得に努めた結果とみられる。
一方、最下位は首相が所属する千葉県連で、前年比524人減だった。(時事通信)
小沢さんはグループの議員に党員・サポーター獲得を指示するだけでなく、自身にも厳しいノルマを与えていることが伺いしれる。実に新規党員・サポーターの増加数の4分の1が岩手県連である。
では、余り選挙区に戻らない小沢さんが、何故これだけの党員・サポーターを獲得できるのだろう?
それは、地元の事務所に配置した秘書軍団と県内に張り巡らした強固な後援会組織が存在するからに他ならない。
小沢さんは組織作りやネットワーク作りに長けた政治家だ。中央に居ながらにして地元の情報を収集し、地元の要望などに細かく対応している。
中央においては、小沢さんが与党であろうが野党であろうが官僚も小沢さんの要望に対応せざるを得ない。口では小沢さんの悪口を言いながらも小沢さんの前では何も言えない。それほどの威圧感と存在感を持った政治家は他に見当たらない。
小沢さんが一声発するだけで、地元の秘書、後援会、市町村議が動く体制づくりが出来上がっているのだろう。
しかし、民主党の執行部は複雑な心境だろう。離党した小沢さんが一番、新規の党員・サポーターを獲得し、現職の首相である野田氏の県連が最下位で前年より党員・サポーターを減らしている。
これの意味するところは何か?
県連に所属する議員の秘書や後援会、民主党籍の市町村会議員などが本気で動いていないということである。恐らく党員・サポーター数が増えた県連の多くは離党した小沢グループの議員のいる県連であろう。
ここにも民主党の問題点が如実に表れている。
さてさて、昨日の「国民の生活が第一」の党本部事務所開きにおける小沢さんの記者会見での大手マスコミ記者からの「小沢夫人の手紙」に関する質問に対する対応は圧巻だった。小沢さんは大きな声で笑い飛ばしていた。やはり政治家としての器が違う。
野田氏や前原氏の個人献金の問題に対する対応と比較すると大人と子供の違いがある。(大人と赤ちゃんの違いかも・・・)
政局の方にも、少し動きがあるようだ。
公明党は消費税を3%上げ8%にする段階から軽減税率を導入する方針を打ち出したようだ。支援者からの突き上げが大きいのだろう。しかし、細かなことが何も決められていない消費税増税法案とは一体何なのだろう?不思議でならない。
みんなの党は、野党に働きかけて内閣不信任案の提出を目指そうとしている。当然「国民の生活が第一」との連携含みである。
実際に小沢さんが離党し新党を立ち上げたことにより国会に動きが出始めている。政治の動かし方を知っている小沢さんの表の動きにも注目だが、裏での動きにも目が離せない状況になりつつある。
対する民主党、自民党、公明党からは元気な声が聞こえてこない。
余りにも国民との距離感が離れ過ぎたことに今になってやっと気づき、その修正に四苦八苦しているのが現状なのだろう。
ここで一句
「気づいたら 国民離れ 孤立かな」
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