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8月政局へ
2012年08月01日 :(在野のアナリスト)
国民の生活が第一、の党本部が開きました。影が薄い、政党の部屋割りで惨敗、など相変わらずメディアのネガティブ発言が目立ちます。維新の会の松井大阪府知事が、小沢氏と組むことはない、と発言し、それを大きくとり上げたりしましたが、今日になって維新の会は松井氏が『政党化』に前向き発言し、橋下大阪市長は否定しました。この2人はブレーキとアクセルを使い分けていることが、この一事でも分かります。つまり橋下氏が小沢氏との連携に前向き、松井氏が否定、こうすることで維新の会の戦略を見え難くし、妨害工作を防ぐ一方、態度表明していると云えるのです。
つまり『政党』に向け、維新が動き出すと表明した形ですが、そうなると現職の国会議員が必要です。その刈り場はどこか? 当然、民主党です。歴史的大惨敗が予想され、今後も逃げだす議員がいる。旧社会党系、旧民社系などの労組が強い派閥はムリですが、小沢氏に近いグループ、鳩山グループなどは数名を割いて、維新へと移るに障害は少ない。むしろ維新八策さえ出て、その政策を呑める人間なら、真っ先に民主党から脱出し、維新に移ろうと考える。ただ維新の選抜を通るか、です。
民主の凋落ぶりは鮮明です。参院の会派で、国民新との統一会派を申し出ましたが、片手で足りる差になると、疑心暗鬼が強まります。国民新を加えても自民会派との差は4、遅すぎる対応です。結果、今後も参院は離脱を恐れる動きが続くのでしょう。期別懇などを開いていますが、官邸が党執行部の意向を無視する傾向がある以上、党執行部が引き止めても発言が担保されるわけではなく、離党予備軍を増やします。官邸側は、小沢グループの離党で支持率アップと目論んでいましたが、結果は逆。こうした傾向は枚挙に暇ないほどであり、致命的なのはそれが次期衆院選にまで及ぶことです。
さらに消費税増税法案で20日採決を自民に提案し、断られました。3党合意の法案の採決を先延ばしし、その間に特例公債法案や共通番号制法案など、都合の悪いものも採決してもらおう。そんな甘い考えが見え見え、今の民主の国対は、残念ながら政党の体を為していません。しかも悉く自民にリークされ、益々追い詰められている。信頼できるスジに打診し、そこから感触をつかんでもらう、ということさえ出来ません。これでは野田政権が、自民に対して弱い、下にいると見られて当然でしょう。
6月の政局も混沌としましたが、8月の政局はさらに混沌です。五輪期間中は動きも少ないですが、終われば重要法案の採決を控え、またお盆期間中の地元での過ごし方、終盤国会にむけた動き。民主党で離党が相次げば、存外解散は早くきます。そのとき、立ち位置を間違えていると、二度と国会にはもどれなくなる。まさに議員にとっては、決断の夏を迎えるといったところなのでしょう。
野田氏は、前回の代表選で庶民派をアピールするため、親の話をあたかも自らのことのように語った。その詐術に呆れている議員も多い中、最近の野田氏は高級料理にはまっている、という話まで出てきました。しかも相手は親しい議員だけ、政策論争でも、情報交換でもないただのお食事会、として開いているのですから、それならよほど各議員と満遍なく、懇親会を開いた方が良いといえるのでしょう。ドジョウは泥の中に隠れる、引きこもり気味の魚ですが、野田氏が引きこもっている官邸に、どうやら国民の声は届かないようです。五輪はスポーツの祭典ですが、その宴の後に待っている政局は、かなりドラマティックな展開を用意していると云えるのでしょうね。
元記事リンク:http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/
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