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本澤二郎の「日本の風景」(1115) <物騒な世の中> <変な電話と突然の押しかけに注意>など
http://www.asyura2.com/12/senkyo133/msg/734.html
投稿者 五月晴郎 日時 2012 年 8 月 01 日 15:05:12: ulZUCBWYQe7Lk
 

(回答先: 本澤二郎の「日本の風景」(1114) <大阪・橋下市長墜落><どうして今なのか>など  投稿者 五月晴郎 日時 2012 年 7 月 31 日 11:29:21)

http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/51992677.html

<物騒な世の中>

 日本の代表が狂っている日本である。何が起きても不思議ではない。世の中が物騒になって当然だろう。ビジネスの世界は、それこそ政界同様、狐と狸の騙しあいが横行している。「オレオレ詐欺」などはなくならない。変形・進化している。白アリビジネスは、無知な者に対して繰り出されてくる。老人だけではない。マンション管理組合の無知な理事会に対して、管理会社が公然とやたら補修工事だ、なんだと要求してくる。白アリビジネスの変形である。集合住宅の住人も、かなり勉強しておかないと、彼らの餌食にされる時代なのだ。

<出版不況の日本>

 今日はつまらないことを書こうと思う。1昨夜、見知らぬ人物が電話をかけてきた。一度会ったことがある出版社だと名乗り、気易く話しかけてきた。なにか取材か原稿依頼なのか、失礼にならない程度で応じていたが、どうもそうではなさそうだと分かり受話器を切った。

 驚いたことに、翌朝の9時にマンション入り口に、その人物が現れた。約束もしていない。とっさに、これは臭いと判断した。新手の出版詐欺師かもしれない。あるいは右翼か。そう思って面会を断った。それでも何度も、実にしつこくピンポンと鳴らしてくる。
 警察に連絡するのも大人げない。それにしても、こんな押しかけ面会は、初めての経験である。以前であれば、右翼でも相手かまわず応対してしまうところだが、結果からすると、少しは大人になったらしい。万一、玄関に来てもドアを開けなければいいのだ。そう思って放置していると、とうとう諦めて引きあげたらしい。
そこへ運よく知り合いの弁護士が電話をくれた。手短に説明すると、弁護士に「今は出版不況が深刻。あらゆる方法で利益を上げようと無茶をしてくる。トラブルも起きている。知らない相手なら、一応注意したほうがいい」と忠告された。思い当たることがある。「医師失格」(長崎出版)を出した時のことだ。出版社が原稿料を1銭も支払ってくれない。弁護士に聞くと、即座に「契約書を交わしたか」と言われた。そういえば、これまで30冊ほど書いたが、一度として契約書など取らなかった。紳士協定のようなもの、適当に著作料はもらえるものだと思い込んでいた。弁護士にしかられてしまった。しかし、この「医師失格」は、福祉施設などで音声に変えられたりして、現在も目の見えない障害者の役に立ってくれている。
 原稿料を支払わない出版社は、いまや珍しくないらしい。現に、それでも原稿を書いたりする筆者だ。金もうけなどどうでもいい。活字にして少しでも正義を世間に訴えれば、その方がいいと考えるジャーナリストなのだから。
 だいたい、このブログがそうではないか。

<変な電話と突然の押しかけに注意>

 冷静に考えて見た。これも新手の詐欺の手口ではないか。モノ書き目当ての?
 ありえないことではないかも知れない。モノ書きは出版社に弱い。そこに付けこんで自宅に上がり込む。あれこれと甘い仕事を持ち込んで?その先に何が飛び出すものやら。その人物が筆者を嫌う右翼だったら?ともあれ、見知らぬ相手からの突然の電話。その人物が突然、自宅に押しかけて面会を求めてくる。おかしいと気付いて当然なのだ。
 世間常識に合わない。だが、当事者になると、こんなことにも存外、人は簡単に引っかかる。やはり、子供に笑われそうだ。「知らない人からの声かけに反応するな」を学んでいるのだから。

<危機的活字文化>

 ネット時代の対応に遅れた新聞・書籍・出版社は、日ごとに淘汰されている。それでも良質の出版物は出ないという悪循環にはまっている業界だ。だいたい大手のマスコミが強いものの味方に徹して、金もうけにいそしんでいる。権力に迎合している。スポンサーのいいなりだ。悪書がはびこっている時代だ。
 比例して書店も次々と消えていっている。
 良い情報はネットで集めなければならない。だが、これには大きな落とし穴がある。いい加減な情報が、ド素人やためにする怪情報も沢山流布している。選別が素人では無理な場合が少なくない。
 危機的な活字文化の時代なのだ。そこでの有力な武器がネット情報だ。正義・公正を追及するリベラルなジャーナリストが活躍する時代でもあるのだ。そういえば、昨夜、知り合いの外国人記者が「日本の新聞を読んでもよくわからない防衛白書」の解説を求められた。

<暴走する政府政策>

 物騒な世の中は、狂った政府政策の下でより悪化する。昨日の7月31日、政府は東電の核エネルギー電力再稼働を念頭に血税1兆円を投入した。これの一部が政界にキックバックするだろう。監視を強める必要がある。野田も前原・枝野も要注意だ。
 防衛白書に韓国政府が反発を強めている。中国を仮想敵にする悪しき政策は、深まるだけだ。日米軍官僚による作文に相違ないだろう。軍需産業が甘い汁を吸い続ける策略でもある。マスコミがその太鼓持ちだ。日米対等の時代を1日も早く到来させる必要があろう。物騒な時代と暴走政策は比例している。

2012年8月1日8時30分記  

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