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焼け太る復興予算2012年07月29日(日)ドクターZ
「週刊現代」2012年8月4日号より
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33108
野田佳彦首相が、消費税増税の理由としていた「財政再建は待ったなし」が虚構であったのが早くもばれてしまった。
このほど復興予算(2011年度計上分15兆円)を使い切れずに、余らせていたことが明らかになったからだ。
さらに国の一般会計予算でも約2兆円の"余り"が出たこともわかった。
ならば、「待ったなし」と政府が主張する財政再建にそのカネを使うと考えるのが普通の感覚だろう。
しかし、なにを思ったのか、安住淳財務相は復興予算枠の拡大を検討すると表明した。復興予算については2011年度から5年間で国と地方を合わせて総額19兆円程度としていたが、これを1兆円超上積みし、20兆円超に引き上げる見通しだというのだ。
一般決算の剰余金である2兆円のうち0.8兆円を復興財源とする予定らしい。また残り1.2兆円のうち一部を景気対策にあてるという意見も出ている。
要するに、復興予算だろうが景気対策だろうが名目は何でも、官が民からカネを搾り取って、官が民の代わりに使いたいだけだ。ちなみに復興予算の4割にあたる5.9兆円が使い残しになっている。このうち4.8兆円は翌年度に繰り越されるが、1.1兆円ほどは使い道がないとされている。では復興増税も見直すべきなのではと思うが、政府はまったく言及しない。
所詮、国民からカネを搾り取ってバラマキたいだけの官僚体質が露呈した。だから、復興予算が余っているのに、増税を強行して、予算を増額しようとするわけだ。
それだけではない。
民自公の3党合意で、景気対策を含む2012年度補正予算の編成が既定路線になっているのだ。さらに、2014年4月に消費税率が8%に引き上げられると景気の減速が予想されるので、それを逆手にとり、増税のための経済環境整備という名目でバラマキを復活させようとしている。まさに古い政治手法だ。
3党合意の結果、消費税増税法案の修正案で附則18条、いわゆる景気条項の修正が行われたことが背景にある。具体的には、第2項で「税制の抜本的な改革の実施等により、財政による機動的対応が可能となる中で、(中略)成長戦略並びに事前防災及び減災等に資する分野に資金を重点的に配分」という条項が追加された。つまり消費税増税で財政資金ができるので、財政出動して成長戦略と防災対策をやる。しかも役人のご都合言葉である「等」まで付いて、その他の何にでもカネがつけられるようになっている。無駄使いし放題に道筋をつける修正だった。
消費税増税の直後から、整備新幹線の話が進んだり、前述の補正予算などバラマキのオンパレードが続いている。本当に景気や国民のことを考えているなら、増税も、安易なバラマキもしないはずだから、消費税増税に賛成した国会議員はこんな話をどう国民に説明するのだろうか。はっきりいえば、彼らは次の選挙で落ちるだろう。
無能な当局に起死回生策を教えてあげよう。
このままバラマキの積極財政をさらに強化して、今の予算で認められている日銀引き受けを活用して、財政政策も金融政策も「超」積極にしてバブルを作るのだ。そうすれば、復興予算も確保でき、同時に円安になって景気回復、財政再建にもなる。瓢箪から駒で、好景気に沸いた国民がそれまでの失政を忘れてくれるかもしれない。いかがでしょうか、野田首相。
「週刊現代」2012年8月4日号より
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