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J・E・スティグリッツ氏 ノーベル経済学者が警鐘乱打 野田政権の増税は間違っている
http://gendai.net/articles/view/syakai/137731
2012年7月24日 日刊ゲンダイ
この経済政策は99%を不幸にする
野田首相が突っ走っている消費増税のデタラメについて、ついに大御所の反論が登場だ。01年ノーベル経済学賞を受賞したジョセフ・E・スティグリッツ氏が米国で出した「THE PRICE OF INEQUALITY」(邦題「世界の99%を貧困にする経済」)が21日、日本でも出版された。
さっそく、めくってみると、その中身は衝撃的だ。アメリカやヨーロッパが血道を上げている歳出削減や増税による緊縮財政を徹底的に批判しているのだ。
〈緊縮財政を推し進めると、経済の下押しを悪化させるだけであり、期待されている財政状況の改善は生まれてこないだろう〉〈税制をより公平なだけでなくより累進的なものにしていくには、抜け穴をふさいで、最上層には増税を、底辺層には税率の軽減を定めることが必要だろう〉〈税法の中に埋もれている隠れた補助金をやめたり、きわめて多くの企業が本来払うべき税金をこれほど多く逃れることを可能にしてきた抜け穴や、その他の特別条項を削除したりすればいい〉〈上位1%の人々が国民所得の20%以上を得ているのだから、その収入にかかる税率を10%増加させたら、国家のGDPの約2%に相当する歳入が生み出されるだろう〉と、こんな感じなのである。
スティグリッツ氏の主張の背景には、今の世の中は、たった1%の富裕層と99%の貧困層に分かれてしまったという出発点がある。政治家やその応援団は常に1%のための政策を遂行するので、99%の不幸が続く。それが根本的に間違っているとの主張である。世界中の多くの国々が、同じ悲劇にぶち当たっているのである。野田政権は同じテツを踏もうとしているわけだ。
スティグリッツ氏は、93年にクリントン政権の大統領経済諮問委員会に参加、95年から97年まで委員長を務めた。その後、00年1月まで、世界銀行の上級副総裁兼チーフエコノミストに就いた。行動派としても知られ、昨年10月に経済格差の拡大に抗議した米ニューヨークのウォール街デモに参加している。
筑波大名誉教授・小林弥六氏がこう言う。
「EUは財政再建を優先するあまり、緊縮財政策をエスカレートさせて、実体経済が落ち込んだ。フランスは選挙で大統領が代わり、自由競争から『雇用の改善』を図る政策に切り替えた。スティグリッツ氏の言っている通り、世界は景気回復のために積極的なマクロ政策をする方向に変わりつつあるのです。一方、日本は増税路線。世界の流れから取り残されています」
こんな状況下で増税を強行すれば、日本だけが取り残されることになる。
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