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総選挙に向けて始動 小沢が繰り出す秘策・奇策
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2012/7/27 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
逆刺客・クラ替え・連合体
小沢新党「国民の生活が第一」の結党から2週間余り。小沢嫌いの大マスコミは、新党に目立った動きがないことを理由に、〈小沢新党かすむ存在感〉と、さっそくバッシングを始めている。
急先鋒の読売は「衆院選に向けて、所属議員には危機感が広がりつつある」と、相変わらずイヤミたっぷりに書いているが、本当にそうなのか。小沢に近い中堅議員は、「“選挙の神様”の小沢一郎が手をこまねいているわけがないでしょう」と自信満々なのだ。
政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が言う。
「小沢氏に動きがないように見えるのは、今まさに、野田政権を倒すための具体的な方策をじっくりと練っているからです。そのひとつが野田民主党への逆刺客。すでに東北では、岩手と青森の各2選挙区、福島の3選挙区で候補者擁立が固まったといわれている。これから全国に広げる可能性があります。もうひとつの“ウルトラC”が、所属参院議員の衆院クラ替えです。対象は、小沢氏が民主党代表だった07年の参院選で当選した議員たち。政治状況が不透明な来年の改選を待たず、全員を衆院選に投入するプランです。彼らはこの5年間で地盤を固めていますから、民主党にとっては脅威となるでしょう」
来年改選組は8人だが、次の衆院選で50〜60にまで議席を減らすとの予測もあるオンボロ民主党は、戦々恐々だろう。
野田への刺客に谷亮子参院議員のクラ替え説まで浮上している。
もちろん、大阪維新の会やみんなの党との連携、選挙協力も視野に入ってくる。「彼らとは反増税や脱原発などの政策面で共通している部分も多い。第三極で“統一公約”のようなものを作れば、民・自=既成政党に対する改革勢力のアピールになる」(政界関係者)との声もある。
さらには、第三極で連合体のようなものをつくり、例えば“チームA”などとして、比例を統一名簿で戦ってはどうかというアイデアもあるという。もしこれが可能なら、有権者にも分かりやすい。反増税、脱原発なら、投票用紙に「A」と書くだけ。簡単だ。
「小沢新党の政策の発表が遅いとちゃかしたメディアもありますが、それは小沢氏らが慎重を期して政策を検討しているからです。次の選挙では、第三極は単なる数合わせではなく、理念と政策で結びつかなければならない。小沢氏は、改革勢力をまとめて既成政党への対抗軸とし、この国に本当の2大政党制を根付かせようとしているのです」(鈴木哲夫氏=前出)
消費増税、原発再稼働に加え、オスプレイの強行搬入で、国民の怒りは沸点に達している。裏切り者の野田民主党は覚悟しておいた方がいい。
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