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小沢新党はなぜ脱原発を掲げたのか、彼らは大阪維新の会と連携するのか、そして彼らの本当の支持率とは。
小沢新党は今後の政界の中心的存在となり得る力を持っている。大手メディアが批判すればするほど、小沢新党がいかに巨大な力を持っているかがわかる。力を持っていないのであれば、批判する必要さえないのだから。
ここでは、小沢一郎議員の側近中の側近、平野貞夫元参議院議員のインタビューを転載する。
平野貞夫「小沢新党『脱原発』の真意」より
http://gekkan-nippon.com/?p=4177
マスコミが隠す小沢新党の本当の支持率
―― 小沢一郎議員らは11日、新党「国民の生活が第一」を結成した。
【平野】小沢グループの民主党離党、新党結成は、ベストの選択だったとは言えない。小沢氏は一貫して民主党がマニフェストの原点に還ることを求めていた。野田総理や輿石幹事長とも会談を重ね、国民との約束を無視した消費増税法案を撤回させようと努力をしてきた。増税法案が衆院を通過した後も、その修正・撤回を模索し続けた。
この消費増税は元々自民党が公約として掲げていたものだ。総選挙で自民党政治を批判して、それに代わる政策を提示し、国民に支持されて政権交代を成し遂げた民主党が、自らの公約を反故にして自民党の公約を実現させる。これを議会政治の否定と言わずして何と言うか。
しかし、小沢氏がいくら訴えようとも彼らが耳を貸すことはなかった。それゆえ、已むに已まれず新党を立ち上げたのだ。
―― 大手マスコミは、小沢新党が結成される以前から、新党に対して冷ややかな態度をとっていた。朝日新聞の世論調査によると、小沢新党について「期待する」と答えた人は14%、「期待しない」と答えた人は81%だった。
【平野】既得権益で生きる大手メディアや有識者たちにとって、新しい政治構造を創ろうとしている小沢新党は目障りな存在だ。それゆえ、「期待しない」の数字ばかりを意図的に報道している。
しかし、朝日の実施した世論調査は、在宅の固定電話に対してのものだ。これで適切な数字が出るとは言い難い。また、「期待しない」という設問自体、悪意に満ちたものだ。これから結成される政党について行うべき質問ではない。そもそも、「期待しない」と答えた数字に注目してもあまり意味がない。選挙で投票するのは「期待する」と答えた人達だ。それゆえ、この数字をそのまま新党に対する支持率と考えていいだろう。
野田政権の支持率が20%しかない中、政策や綱領さえ発表していない結成前の政党が14%もの支持率を獲得したのだ。むしろ、国民の小沢新党に対する期待感は大きいと考えられる。実際、「Yahoo!・ニュース」が12万人を対象にして行った世論調査によると、小沢氏らの離党を支持するものは55%、支持しないものは40%となっており、既存のメディアとは全く異なった結果が出ている。規模や調査方法という面から見ても、こちらの方が全国民の世論に近いはずだ。
また、Yahoo!は、既存政党の支持者たちが小沢氏らの離党をどう評価しているか、という調査も行っている。これによると、離党を支持すると答えた民主党支持者は74%、自民党支持者は57%、公明党支持者は57%、みんなの党支持者は84%、共産党支持者は84%、社民党支持者は86%、無党派は77%となっている。
もちろん、この中には、邪魔な小沢を追い出すことができたと考えている人達も含まれているだろう。しかし、無党派層が77%も離党を支持していることから考えても、その大半は既成政党に失望している人達だと思われる。彼らは小沢新党が政界再編の起爆剤となることを期待しているのだ。
注目すべきは、みんなの党支持者の8割以上が小沢離党を支持していることだ。これまで第三極を握る可能性があったみんなの党から、小沢新党へと支持者が流れる可能性もある。
―― 国民の多くは政界再編を望んでいる。そうした中、小沢新党が大阪維新の会と連携するかが注目されている。
【平野】地方分権や財政改革など、大阪維新の会と一緒に行えるテーマは多い。その意味で「戦術的提携」は可能だ。
しかし、一体化を見据えた「戦略的提携」は難しいだろう。彼らの動きは速くて複雑だ。以前、橋下市長は小沢氏に対する称賛を繰り返していたが、ここのところは野田総理を持ち上げるような発言をしている。恐らく、小沢氏を誉めすぎたことに対してどこかから圧力がかかったのだろう。こうした動きを見る限り、彼らが今後どのような政党になるか予想ができない。(以下略)
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