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野田政権は国民をナメている ナメられても羊のように従順な国民性
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2012/7/24 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
そして国会議員は全員国民をナメ切っている
野田首相は国民をナメている。ふざけた男だ。どれだけひどいことをやっても、日本人は反抗しないと思っている。どうせ怒りなんて一過性のモノ。しばらくすれば、おとなしくなる。決して歯向かうことはない。そんなふうに思っているのだろう。
きのう(23日)、悪名高き「オスプレイ」が米軍岩国基地に陸揚げされた。量産決定後の5年間で58件の事故を起こし、死者も出しているため、「未亡人製造機」と呼ばれる新型輸送機だ。4月と6月にも、墜落事故を起こしている。そんな欠陥機が、10月から日本の上空をバンバン飛び始めるのだ。トラブルが発生すれば、国民の生命や暮らしが犠牲になる恐れが強い。
日本人の生活と安全を守る責務を負った首相なら、米軍にストップをかけて当然だ。「持ち込みは許さない」と拒否しなければおかしい。
だが、野田は違う。そんなことはやらない。国民が危険にさらされても、「どうぞ、どうぞ」と大歓迎である。日本の国土も、国民の生命も、米国に言われるがままに差し出す。日本でも“未亡人”を量産するつもりだ。
◆米国の約束を守らねば自分たちがスッ飛ぶ
元外交官で評論家の天木直人氏が言う。
「野田首相は、日本からどうのこうの言えないと答弁していたが、呆れた態度です。主権国家の日本が他国に対し、国民の意思を反映した主張ができないことに、何の疑問も持っていない。日米地位協定や安保条約の縛りがあるというのなら、そこから手直しするのがスジ。オスプレイは“核”ではないから事前協議もできないと言い訳もしていましたが、あれこれと理由をつけて何もしないのは怠慢です。問題意識が欠落している」
歴史を振り返ると、米国の機嫌を損ねた政権は短命に終わっている。
日中国交正常化を果たした田中角栄政権、東アジア共同体を打ち出した鳩山政権は、あっという間に倒れてしまった。その一方で、レーガン大統領と「ロン」「ヤス」の関係を築いた中曽根元首相、ブッシュ大統領のポチとなった小泉元首相は、長期政権を手にしている。
だから、野田は言いなりなのだろう。米国との約束を守らなければ、自分たちがスッ飛ぶ。米国の言いなりなら政権は安泰という考えである。国民のことなどどうなってもいいのだ。
◆国民の声や怒りなど何も感じていない
もっとも、野田が国民の声を無視するのは、オスプレイが初めてではない。消費増税も原発再稼働もそうだ。国民の声や怒りなど何も感じていない。過半数が反対していることを次から次へと推し進めている。
みんなが「やめてくれ」と訴えても知らぬ顔。嫌がることを平然とやってのけるのだ。よくもまあテレビで「イジメはやめよう」と訴えられたものである。
立正大教授の金子勝氏(憲法)が言う。
「野田首相は、消費増税や原発再稼働を求める大企業と日本を隷属させたい米国の言うことだけを聞くのだ、と割り切ったのです。国民軽視も甚だしい。日本は国民主権の民主主義国家です。国民が反対することはやれない。国民がノーなら『決められない政治』になるのは当たり前です。民意に反しても『決められる政治』が求められているという発想が、そもそも間違っている。どうしてもやりたければ、選挙で信を問うという手順が求められます。それすらやらず、多数が反対する政治を推し進めるのは、独裁者のファシズム政治。国民主権国家の姿ではありません」
◆選挙で負けるのに大政党ヅラの民主と自民
首相が首相なら、国会議員も国会議員だ。国民をナメ切っている。
次の選挙は民主党も自民党も敗北だ。世論調査を見ると、どちらも国民の支持はチョボチョボである。逆立ちしたって単独過半数はムリだ。それでも「自分たちは何でもやれる」と大政党ヅラして、政争に明け暮れている。問責を出すならこのタイミング、こうすれば不信任案が可決する、解散に追い込む手順はこう……関心事は、この国や国民にとって何が大事かではなく、自分たちにとって何が有利か、ということ。国民生活など二の次三の次だ。
何だかんだいっても、多数党になれば利権にありつける。食うに困らない。選挙の時だけちょこっと頭を下げれば、それでOK。泣いて土下座すれば勝てるのだからチョロイもの。そんな感覚だろう。だから、デタラメな政治が続くのだ。
◆江戸時代からの習慣でお上に逆らわないDNA
日本の政治がここまで悪化したのは、羊のように従順な国民性にも原因がある。
野田は史上最悪の首相だ。民意を無視した政治は1つや2つではないし、集団的自衛権やTPPの問題も、勝手に進めようとしている。目の前で繰り広げられているのは、先達の知恵が結集した民主主義の破壊だ。われわれはかつて、国民不在の政治によって焼け野原に放り出された。歴史は野田政権の危険性を教えてくれている。それなのに国民はおとなしい。ドジョウに身を委ねてしまっている。
北アフリカや中東では、民衆のパワーが独裁政治を打倒した。チュニジアのジャスミン革命は、アラブの春と呼ばれる大規模な民主化運動に発展している。国民の激しい怒民不在の政治によって焼け野原に放り出された。歴史は野田政権の危険性を教えてくれている。それなのに国民はおとなしい。ドジョウに身を委ねてしまっている。
北アフリカや中東では、民衆のパワーが独裁政治を打倒した。チュニジアのジャスミン革命は、アラブの春と呼ばれる大規模な民主化運動に発展している。国民の激しい怒りがデタラメな政治を変えたのだ。
なぜ日本人は立ち上がらないのか。歴史作家の加来耕三氏は「今の日本人は江戸時代の町人のようだ」と警告する。
「すべてお上に任せて、飲食やバクチでヒマをつぶす毎日。重大な問題が起きても、身近なことだと考えず、のんべんだらりと暮らしている。反原発のデモだって、ピクニック気分の人が少なくない。もちろん再稼働に反対して、必死に活動している人たちもいるし、大声でシュプレヒコールを繰り返す人もいた。でも、警察の言われるとおりのルートを歩くだけだったり、記念撮影をしていたりする人たちも目立つのです」
お上に逆らわないというDNAは、江戸時代からの習慣で根付いたか。300年も続いた徳川の時代に、日本人はダメになったのかもしれない。
「ただ、江戸時代にも農民一揆はありました。命を奪われることが分かっていても、立ち上がらずにいられなかったのです。失ってはダメなモノを守るために立ち上がった。それに比べると、野田政権への国民の怒りはまだまだ弱い。本物とは思えません」(加来耕三氏=前出)
◆個人独立の欧米思想とは対極な異様な国
原発事故の被害者だって、もっと怒っていい。補償金をふんだくる算段も必要だろうが、まずは自分たちをナメた政治をぶち壊すために立ち上がるべきではないか。
故郷から引き離され、暮らしの基盤を取り上げられた悲しみや怒りを政治にぶつけなければ、日本という国は何も変わらない。
政治はだれ切っている。デタラメな暴政にうつつを抜かす。それに乗じて大企業は甘い汁をすする。国民の財産は寄ってたかって食い物にされるのだ。お上に頼らない個人の独立が重んじられる欧米諸国では考えられない姿である。
立正大教授の斉藤勇氏(心理学)が言う。
「権威に弱く、お上に服従する。これは万国共通の心理だし、珍しいことではありません。ただ、その中でも日本人は、上の意向を受け入れる傾向が強い。サラリーマンも、会社や上司に文句は言うけど、身を投げ出してまで何とかしようとはしません。退職や転職を選択するケースは少なく、最後は我慢するのです。島国の日本では土地を離れづらい。どこかに行こうとしても海に遮られた。それで怒りが込み上げても、あきらめてきたのです。特に、待ち望んだ政権交代が何の改革ももたらさなかった今は、そうした気持ちが強くなっていると思います」
時代は変わり、国境は低くなった。ヒト、モノ、カネが自由に行き来するグローバル時代である。それでも日本人は島国根性を捨てられず、お上に従順に生きていこうとする。これが世界でも異質なアジアの非文明国の実情だ。
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