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http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20120724/plt1207240738002-n1.htm
やや手前味噌になるが、お許しいただきたい。筆者が編集・発行人を務める「インサイドライン」(6月25日号)に財務省の勝栄二郎事務次官(1975年、旧大蔵省入省)が退任の意向を固めたと書いた。1カ月前のことだ。
その後、一部メディアは、消費税10%に道筋をつけた最大の功労者である勝氏が、来年1月まで続投する公算が大きくなったと報じた。
だが、9月8日に会期末を迎える今国会終了後、同氏はほぼ間違いなく退任するはずだ。後継事務次官に真砂靖主計局長(78年)が昇格、同期の木下康司国際局長が主計局長に転出し、香川俊介官房長(79年)は留任する。
もちろん、次官退任の判断は勝氏自身によるものだ。が、氏の背中を押した人物がいたのである。
その人物とは、旧大蔵省退官後、日本たばこ(JT)初代社長、東京証券取引所理事長、国家公安委員会委員を歴任した長岡實元大蔵事務次官(47年)である。一時期、健康を害したと伝えられた長岡氏だが、現在は回復し意気軒高だという。88歳である。
数多くいる旧大蔵事務次官経験者の中でも、同氏はいまなお「大蔵OBのドン」の地位にいる伝説的な人物である。「ドン」とは、大蔵省の強大な権力と情報力、あらゆる政治・経済分野に張りめぐらされたOB人脈を基盤に、全大蔵の求心力となる存在を指した。
一例を挙げる。94年春、大蔵事務次官OBにとって別格の重みを持つポストの日銀総裁と東証理事長の後継人事が最大の焦点となった。
下馬評に上がったのは、当時の山口光秀日本輸出入銀行総裁(51年)、吉野吉彦日本開発銀行総裁(55年)、松下康雄さくら銀行(現三井住友銀行)相談役(50年)、平沢貞昭国民金融公庫総裁(57年)の4人。
当時の斉藤次郎大蔵事務次官(59年)は「10年来の大物次官」と言われた。斎藤氏ら現役組は日銀総裁に吉野氏を推したが、当時、東証理事長だった長岡氏が三重野康総裁と謀って松下氏を日銀総裁、山口氏を東証理事長に決めた。
あれから18年。今回もまた「ドン」長岡氏が登場したのだ。
勝次官に対し、「君は本当によくやってくれた。これで退いてもらう」と言ったというのである。
民主党政権下の政治の世界でも、野中広務元官房長官の存在が見え隠れする。同氏は長岡氏の1歳下の87歳。まさに老人パワー、恐るべし。(ジャーナリスト・歳川隆雄)
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