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株式日記と経済展望
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戦うべきところで戦わないと政治家として致命傷になる。谷垣は9日の衆院
予算委員会で野田と直接対決したが、質問の持ち時間45分を15分も残して終了。
2012年7月24日 火曜日
◆戦うべきところで戦わない谷垣禎一が「首相になれなかった自民党総裁」となる可能性 7月23日 田崎史郎
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33063
「物事を推し進めていく力のない政権が、選挙をやれば政権交代が十分起こりうる状況の中で、補正(予算)までというのは貪りだと思います。特例公債法(案)でやるのは貪りですよ」(20日、BS日テレで)
自民党総裁・谷垣禎一は「貪り」という激しい表現を繰り返して使い、首相・野田佳彦を非難した。貪るというのは「欲深く、際限なく物を欲しがること」(「広辞苑」)。また、谷垣側近の元厚生労働相・川崎二郎は21日、消費増税法案の成立前に内閣不信任案を提出することに言及、「(衆院選は)9月30日投票(になるとの想定)で準備している」と述べた。
今国会での衆院解散はない、との認識が与野党間に広がる中で、あえて宣戦布告するのは、解散が遠退くとともに、9月の自民党総裁選での再選も危うくなってきていることへの焦りの表れと言える。
勝負をかけることが苦手な政治家
今になってこれほど攻撃的になるのであれば、なぜもっと早く手を打たなかったのか。谷垣が解散に追い込むチャンスは少なくとも二度あった。
失敗はまず、6月15日に民主、自民、公明3党で消費増税を柱とする社会保障と税の一体改革法案の修正で合意してしまったことだ。この日、野田と谷垣との2度の電話会談が行われ、ここで谷垣が態度を軟化したことが合意につながった。「決める政治」との視点で見れば一歩前進であっても、谷垣と副総裁・大島理森が強く要求してきた衆院解散・総選挙時期の確約はまったく得られなかった。
「我々が信頼してきた谷垣さん、大島さんが党内の権力闘争で、条件を付けずに消費増税法案の成立を図ろうとした森喜朗元首相、古賀誠元幹事長、青木幹雄元参院議員会長らに負けたということ。あそこで突っ張っていれば解散・総選挙に持ち込めたのに・・・」
公明党幹部はこうぼやく。3党合意によって、公明党・創価学会は3月中旬から本格化させた選挙準備を6月で中断。今月から消費増税がなぜ必要か、公明党が何を勝ち取ったのか、という学習会を全国でこまめに開くという戦術変更を強いられている。
3党が合意しても、まだ戦いようはあった。6月21日の会期切れ時点で、79日間の延長を議決する際、起立採決を安易に受け入れてしまったことだ。これを記名採決に切り替えていれば、民主党の分裂は早まっただけでなく、当時の情勢なら民主党内からもっと多くの造反者が出て、会期延長を否決することも可能だった。
実際、この日、首相官邸は記名採決の可能性が出てきたことに一時、震撼した。あの慌てぶりを見れば、少なくとも解散の確約を求めて、野田を揺さぶることはできた。
衆院段階での合意を主導した元幹事長・伊吹文明は「ドラマは参院で始まる」と言う。しかし、衆院で賛成して参院で否決することなどできるはずもない。二度も空振り三振を喫して、参院での一体改革法案採決での反対や採決前の内閣不信任案提出の構えを見せて、逆転満塁ホームランを狙うというのには無理がある。
そもそも、「イブキング」と呼ばれるようになった伊吹が目立ち、谷垣の存在感はかすむ。谷垣はこうした勝負どころで勝負をかけることが苦手な政治家なのではないか。
2000年11月の「加藤の乱」で、内閣不信任案採決が行われる衆院本会議場に向かおうとした元幹事長・加藤紘一に「あなたは大将なんだから!」と言って泣きすがった場面を思い出す。加藤は谷垣の必死の説得を受け入れ、本会議を欠席したことによって挫折、政治生命を事実上失った。
戦うべきところで戦わないと政治家として致命傷になる。谷垣は9日の衆院予算委員会で野田と直接対決したが、質問の持ち時間45分を15分も残して終了。まるでボクシングの無気力試合のようだった。
谷垣の再選は風前の灯火
谷垣は8月下旬から会期末までの間にもうひと勝負かけるだろう。谷垣は「自分が先頭に立って政権を取り戻すんだという構えでずっと来た。とにかく政権を取り戻すまではそこで徹底的にやる」(6月28日のインターネット番組で)と総裁再選にも意欲を示す。
だが、谷垣の自民党総裁任期は9月末まで。自民党の総裁公選規程では任期切れの1ヵ月前までに総裁選の日程と決めることになっている。
つまり、8月末までに総裁選の日程を決めなければならない。日程が決まれば、幹事長・石原伸晃や元政調会長・石破茂らが動き出す。
石原や石破への支持はまだ広がりに欠けるとはいえ、だからといって谷垣再選を支持する声はほとんどない。谷垣の再選は風前の灯火となっており、谷垣は元衆院議長・河野洋平に続いて「首相になれなかった自民党総裁」となるのではないか。
(私のコメント)
自民党の谷垣総裁は、総理大臣になりたく無くてわざと三党合意にふみったのではないだろうか。そうとしか思えないような谷垣総裁の行動ですが、田崎氏が書いているように何度も野田政権を解散に追い込めるチャンスはあった。しかし谷垣総裁は三党合意に賛成して野田政権を助けてしまった。本来ならば黙っていても野田政権は崩壊して8月には解散総選挙が行なわれて、9月には自民党が衆議院第一党に返り咲いて、谷垣総裁はその功績で再選されていたはずだ。
野田総理は消費税増税に「政治生命をかける」と言っているのだから、法案が成立しなければ野田総理は辞任か解散に追い込まれる。それに対して谷垣総裁は三党合意と言う助け舟を出してしまった。これで野田総理の株が上がって「逃げ切り」に舵を取ったようだ。密約が有ったのか無かったのか分かりませんが、9月8日にまでの回帰の延長も決まってしまった。
これで参院における審議で消費税法案の採決に持ち込める目処がついて、解散総選挙も8月中にはなくなった可能性が高い。解散に持ち込めば自民党が勝てると言われているにも拘らず、谷垣総裁はそのつどのだ総理を助けるような行動を取っている。だから谷垣氏は総理になりたくないからそうしているのだろうとしか思えない。
それが端的に現れたのは、「谷垣は9日の衆院予算委員会で野田と直接対決したが、質問の持ち時間45分を15分も残して終了。まるでボクシングの無気力試合のようだった。」と、田崎氏が書いているように谷垣総裁はやる気が無い。これでは自民党議員の気勢も上がらず、浪人中の170名の元自民党議員を裏切って、1日でも早くしてほしい解散総選挙は遠のく一方だ。
選挙で勝つためにも、三党合意はマイナスであり、選挙の勝たなければ政権はとれない。最悪の予想では民・自・公の三党合わせても過半数が取れない可能性も出てきた。「国民の生活が第一」が政権を取るのか、「維新の会」が政権を取るのかと言う可能性もありますが、橋下大阪市長も野田政権を絶賛したりする不可解な行動を取った。駆け引きなのか裏で脅されたのか分かりませんが、週刊文春に女性スキャンダルが暴露されている。
小沢一郎も週刊誌に夫人の手記が出てきましたが、金や女で政治家を潰すのは賢明なやり方ではない。政治家を金や女で調べ上げれば全くクリーンな政治家は少数派になってしまう。聖人君子では政治は出来ないのであり、政治家とヤクザの違いは襟につけるバッチが違うだけだ。ヤクザは裏社会の仕切り人であり、政治家は表社会の仕切り人であり、やっている事は大して変わりがない。
ヤクザの組長にしても総理大臣にしても顔つきを見れば出来る人物か出来ない人物か分かりますが、出来る人物は一種の迫力のある顔をしている。しかし野田総理も谷垣総裁も人の良さそうな人相であり迫力は無い。交渉事は頭の回転と凄みで決まりますが、政治家にとっての外交交渉は真剣勝負の場ですが、菅総理のようにメモを読みながら会談していたのでは交渉にならない。
5分も話をしてれば、こいつは頭がいいか悪いかは分かりますが、日本の総理で相手を圧倒できるような首相がいない。例えばロシアのプーチン大統領はいかにも頭の切れそうな凄みがありますが、一対一で交渉が出来る日本の政治家がいるだろうか? 政治家に限らず日本社会は年功序列社会だから、本人の実力よりも組織にいかに忠実であるかが評価の対象になる。
野田総理も谷垣総裁もそのような日本社会の階段を上ってきた人物であり、敵を作らず物事を無難に済ましてきた事でトップに立つ事が出来た。面倒な事は先送りにして任期期間中は無難に過ごせれば日本社会では出世が出来る。成果を上げることよりも失敗しない事が大事であり、何もしなければ敵も造らずに済む。世襲の政治家は特にその傾向が強い。谷垣総裁も世襲政治家であり、温厚な性格であり勝負事は嫌う性格なのだろう。
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