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不信任成立後の総理決断 死ぬのは電気と絞首のどちらが好みと聞かれるようなもの
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2012年07月19日 世相を斬る あいば達也
野田が参議院特別委員会で、自民・宮沢洋一の「ロンドンに行くつもりか」の質問に答え「行かせていただけるものなら」と心情を語り、「国会に支障を来さない範囲でできるかどうかの判断もある」と曖昧な答弁をしていた。宮沢は、参議院の消費増税法案の採決において、一人の造反も出さない確証もなく日本を離れるべきではない、と釘を刺した。27日金曜日に開会式を迎えるオリンピックの開会式出席を牽制した。筆者からみると、参議院の造反ゼロなんて天文学的難題、無理を言うものではない(笑)。どうせ8月には立ち往生するのだから、野田は倫敦だろうが巴里だろうが、行くが良いだろう。最もヨーロッパの風景に溶け込めない男を嗤ってやるのも一興だ。
筆者が野田に優しいのは、8月中に野田内閣が総辞職すると考えているからだ。勿論、予測だから外れることも想定内である。いやしくも政権与党民主党を守る心根があるなら、消費増税法案成立後ただちに総辞職するのが筋である。総辞職を実行しないと、法案通過後、自民党と国民の生活が第一の裏連携に手を貸すようなものだからだ。公明党は日和見的立場だが、執行部はS学会員の激しい突き上げを受けており、実は立ち往生状態なのだ。山口執行部では、この難題をクリア―出来るか微妙な状況に置かれている。谷垣は、どんなことをしても小沢の協力を持って(むちゃくちゃ虫の好い風見鶏)、野田を解散に追い込まないと、己の存在感がゼロになってしまう。
小沢は自ら”不信任案”など出す気はないだろう。虫のイイ話であっても、自民党からの打診があって初めて腰を上げるに違いない。しかし、それでは、野田の不信任案は、民主党内には”選挙区事情”で連合票がないとどうにもならない政治屋を除き、当選の為に無党派の浮動票を貰わないと落選確実の議員らが大半だけに、エクスキューズの為にも、不信任案で再度の造反劇が当然起きるのも想定内だ。つまり、不信任案が出た瞬間に、野田内閣不信任案は成立したも同然なのである。つまり、不信任案の成立を待つことは、解散権行使に酔いしれる分には絶好の機会だが、民主党を壊滅させた代表総理としての名の方が強く歴史に残り、消費増税を通過させた決められる政治家野田佳彦の名は歴史には残らない。
*短絡的軍国保守主義の野田にとって、自己陶酔が一番であるだろうから、武士の死に方(野田は武士ではなく百姓町人なのだが)に傾倒するに違いない。最もバカが、美しいと思う死は、”目的を達した。国民に負担をかけた総理としての責任は痛感している”ナンチャッテ、不信任云々が政治の中心になる前に、”潔さ”を見せたいと考えるような気がしている。マスメディア全体の論調では、野田が、次から次と内閣の課題を増やし、不退転の決意だと言い出したのは、9月の代表選の再選も視野に入ったからだろうとしているが、代表選の前に”不信任案成立”があることを忘却している。
内閣不信任案の成立と云う不名誉な退陣劇もさることながら、野田官邸が見事に読み間違ったのが、原発問題だ。消費増税に関しては、国民が政府の嘘に気づき腹を立てるまでにタイムラグがあるのだが、原発問題、特に今回の大飯の再稼働に関しては、官邸サイドはあまりにも甘っちょろい見通しを立てていたようだ。官邸を取巻く週末の再稼働反対集会に関しても、歯牙にかけない態度で貫き、トドメの「大きな音だね」発言で国民の心を煽った。その後、色々と方向修正をしているが、馬耳東風の態度が、噴き上がりやすい原発問題に火をつけた。
野田程度の政治屋に言われたくないが「自らの責任において政治判断」と欺瞞に満ちた声明を出し、再稼働に突き進んだ。あのような軍国保守男の責任など、精々政治家でなくなる程度の責任であり、国民の健康生命財産に全責任を負える筈もない。この時の声明の中で言及した「国民の生活を守るため」論も、ここ数日の猛烈猛暑に関わらず、電力供給はあまり気味。大飯原発再稼働の屁理屈自体が頓挫している。つまり関西電力が大嘘をついていたと云う事だ。何も電力会社の嘘は、日常茶飯事で、嘘の上に嘘を塗りたくる悪しき習慣病に罹った病める組織であり、原発マフィアシステムが露呈している。「エネルギー政策に関する国民の意見聴取会」等で、もうヤラセの連続が起きるような現象は、止まらない原発マフィアの生活習慣病症候群そのものだ。その電力マフィアの嘘つき症候群に、野田政府が恣意的に電力需要予測の水増しに加担するのだから、手に負えない。
そもそも、原発安全神話と云う嘘八百から出発した原子力発電、当然のように嘘の上塗りを習慣病的に継続しなければ成り立たないシステムとして作動してしまったものだけに、実は誰にも止められないのかもしれない。これだけ、電力会社のヤラセが常態化している事実が周知徹底しているのに、懲りもせずヤラセを繰り返すバカがいるかと思うのだが、丁度、核分裂を始めたウランを突然止められないように、このシステム的に作動した習慣病は、ちょっとやそっとでは止まらない不治の病である(笑)。
以上のような原発問題に対する、国民の反応を完全に見誤った官邸サイドは、何をどのように軌道修正すべきか、見当もつかなくなっている。本来、政局の目玉は“消費増税”と読んでいたようだが、野田内閣倒閣のウネリは、甘く見積もった“原発再稼働”で火がついた感がある。野田の大飯原発再稼働政治判断で語った言葉のすべてを、国民の多くが“嘘の羅列”と断じ始めたと云うことだ。動かざることと山の如しだが、動き出した国民の怒りは、政治権力闘争以上の威力があるらしく、倒閣運動に繋がっている。誰も、野田政権倒閣とは叫んでいないが、科学的見地なしに、個人的判断で政治決断した野田佳彦に国民がNOを突きつけているのに等しい。
だからといって、今さら再稼働させた大飯原発を止めたくても止められない。何か、新たな屁理屈がないか探している。「新たな活断層確認、停止やむなし」なんてシナリオ考え出したのかもしれないが?いずれにせよ、なんとかしないと、週末金曜日の再稼働反対永田町周辺集会は300人から1万人、2万人。3万、5万人もあり得る状況になっている。この状況は、不足の事態をあらゆる部分で包含している。警視庁が制御できる範囲を超える可能性もある。不測事態で、警視庁の暴力装置が作動すれば、もう最悪だ。野田内閣などひとたまりもないだろう。この問題の終息にも、消費増税法案成立後の野田の総辞職はタイムリーである。何も責任が取れない総理の責任の取り方は“総辞職”しかない。
まぁ、今夜の筆者の予測は、野田佳彦が己を武士と勘違いしているとすればが前提なので、相当甘い野田への評価の上のことだ。不信任を可決される前に、“仕事は終わった”の捨て台詞で退場するのは“カッコいい”。ただ、石にかじりついても、首相でいたいと望むなら、違うシナリオが待っているのだろうが、9月の民主党代表選云々まで、自民党が不信任が出せなければ、谷垣が死ぬわけで、そのような事はないだろうと云うことも前提になっている。仮に不信任採決の結果を見てから判断する野田であっても、変わりはないのだが、成立してからの決断と云うのは、一見決断のように見えて、実は、電気椅子と絞首刑のどちらの方法で死にたいか、選択せよ!と言われるわけで、死に際の潔さ云々ではなくなる。野田君よ!よくよく考えることだ。野田に脳味噌があればの話だが…。では皆さま、オヤスミナサイ!
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