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民主、「刺客」擁立の動き=小沢新党に対抗、地域差も
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012071200938
2012/07/12-19:49 時事通信
小沢一郎氏の新党「国民の生活が第一」の結成を受け、民主党の地方組織に対抗馬を擁立する動きが出てきた。2005年の郵政解散時の小泉純一郎首相(当時)による「刺客」擁立をほうふつとさせるが、党本部主導ではないこともあり、各地方組織の対応では違いも目立つ。
民主党を離党して新党に参加した衆院議員は37人。これに伴い、17都府県、32選挙区で民主党の空白区が生じることになった。これに関し、同党の輿石東幹事長は12日の両院議員総会で「早く空白区の扱いについて、きちんと都道府県連とも相談しながら方針を出さなければならない」と述べた上で、13日の全国幹事長会議では高木義明選対委員長が一定の方向性を示すと表明した。
小沢新党にぶつける「刺客」候補については、秋田、福島、愛知、熊本の各県連が既に擁立方針を固めた。長野、広島、福岡各県連も擁立の方向で検討している。政権与党の候補者が不在となれば、野党第1党の自民党が浮上するのは確実。民主党秋田県連幹事長の寺田学首相補佐官は「政党としての基本使命というか、出すのが筋だろう」と語った。
だが、首都圏や大阪府などで対応は決まっておらず、野田佳彦首相の地元である千葉県連ですら、「『民主党から出たい』という人を見つけるのも難しい」(幹部)との声が漏れる。民主党と「国民の生活が第一」が競合し、自民党が「漁夫の利」を得るとの見方もあり、民主党「逆風下」での候補者擁立は難航必至だ。
執行部内には小沢氏との連携を模索する向きもあり、神奈川県連幹部は「新党と連携できるか話をしてみないといけない」と語った。
一方、小沢氏お膝元の岩手県連は、所属国会議員の過半数が新党入りする分裂状態で、「対抗馬擁立を検討できる状況ではない」(県議)という。在日米軍基地問題をめぐり、党本部と対立的な関係にあった沖縄県連は、所属衆院議員が2人とも除籍(除名)され、壊滅状態に陥りつつある。
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