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野田政権は間もなく潰れる 不支持率過去最高やらせていてはダメだ
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2012/7/12 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
経済外交は何もやらず法律が成立しても実現可能が不明の消費増税ばかりに没頭している史上最悪の愚鈍首相
自民党の安倍政権から数えると、5人の首相がほぼ1年で次々と交代してきた。いずれも最後はズタズタのボロボロだったが、共通していたのは不支持率の高さだ。不支持が支持を大きく上回り、5割を超えたら政権はもたない。
それが常識常道である。
その意味でも、野田政権が潰れるのは時間の問題になってきた。先日の朝日新聞の世論調査では、支持25%に対して、不支持率は58%と過去最高を更新した。これはもう完全にダメだ。
野田首相の周辺はずっと、不人気を小沢のせいにしてきた。「ゴタゴタを引き起こす小沢グループが足を引っ張っている」と。大新聞テレビも「党内の内紛が嫌気されている」と解説してきたものだが、その小沢グループを追放し、清々した後の世論調査でも、不支持率が最悪更新なのである。もはや言い訳も責任転嫁も通用しない。不況を放置して消費増税に突っ走る野田政権の反国民性の正体が見透かされ、唾棄されているのだ。
元NHK政治部記者で評論家の川崎泰資氏がこう言った。
「毎週金曜日に官邸周辺を埋め尽くすデモが、一般国民の気持ちを表しています。野田政権をヨイショする大マスコミはあえて触らず、警察はウソの数字しか発表しないが、デモの参加者は毎週毎週増え続けている。増税や原発再稼働で暴走する野田首相に我慢ならない怒りを覚え、このままだと生活も国もムチャクチャにされてしまうと感じ取っている。その不安がデモに駆り立てている。日本中がそんな気持ちの人でいっぱいだから、デモはまだまだ膨れ上がりますよ」
「野田はNOだ!」で湧き上がる国民の反発。それは、無視しようにもできないレベルに達してきた。
◆不信任案と党自壊の挟み撃ち
こうなると、永田町だって激変間違いなしだ。国民が見捨て始めた野田政権を支えようとか、ついていこうとする人間はいない。民主党内に残った裏切り連中がいくら身を縮め、嵐をやり過ごそうとしても、そうはいかないということだ。
ある自民党関係者は、「不人気の野田とこのまま手を組んでいても共倒れになるだけ」と言って、こう続けた。
「消費増税を仕上げたら、問責と不信任案提出だ。谷垣総裁はそう腹を決めている。総選挙に持ち込めば、必ず第1党に返り咲けるチャンス。それを逃すバカはいない」
政治評論家の浅川博忠氏は民主党内の自壊を予想する。
「民主党の議員だって、野田首相が看板では次の衆院選、参院選が選挙にならないことは分かっている。消費増税だけ成立させたら、前原氏とかいろんな連中が首相から離れ、9月の代表選に向けて勝手に動き出す。野田首相は総辞職に追い込まれるか、解散に打って出るしかないが、どっちにしても政権は終わりです」
小沢新党の49人を追い出し、鳩山元首相の処分を軽くして、何とか生き延びようとしている野田ゾンビ民主党だが、目の前は断崖絶壁というわけである。
◆石原慎太郎もマッ青の極右本性丸出しの暴走
とにかく、ここで野田を引きずり降ろさないとこの国は大変なことになってしまう。野田のアタマは完全にイカれている。「決められる政治」とかワメいて、公約違反の消費増税強行に飽き足らず、ひとり高揚し、自民党政権も足踏みした戦前回帰にのめり込み始めた。集団自衛権の見直し、PKO5原則の再考、アフガン紛争への肩入れ、尖閣列島の国有化……。あの石原慎太郎も真っ青のやりたい放題だ。そのうち戦争を引き起こしても不思議じゃなくなってきた。
「松下政経塾議員はみんな同じだが、もともと野田首相は右翼体質。小沢グループがいなくなり、何をやっても許されると本性むき出しの暴走を始めたのです。彼は“待ったなしの政策”という言葉を多用しますが、“待ったなし”を言うのは、本来は行司役の国民。ところが彼は、待ったなしだと言って一方的に相撲を仕掛ける。ルールも何もない。相手はたまったものじゃない。こんな危ない政治は早くストップさせないと、この国はとんでもないことになってしまいますよ」(川崎泰資氏=前出)
始末の悪いことに、それを後押しする勢力がある。
自民党のガチガチ保守グループや右翼学者、大マスコミだ。「野田政権のうちに、何でもやらせてしまえ」というわけだが、デフレ長期不況の果てに、アジア孤立化を招く右翼政策などやられたら、70年前と一緒だ。本当にこの国は潰れてしまう。
◆射程圏内に入った野田の絶命
新党「国民の生活が第一」を立ち上げた小沢代表は会見で、民主党内に残る鳩山元首相らと連携して行動すると語った。その鳩山グループのひとりが語った。
「党を出ていく人、中に残って輪を広げる人。野田打倒の考えは同じなのだから、いろいろあった方がいい。今の民主党内は、改憲極右の野田を、リベラルのはずの菅グループなども支えているが、選挙が近づけば、そんな矛盾はごまかせない。党は四分五裂する。どんどん離党者が増える。われわれは、その呼び水になる」
つまり、国民がもう少し声を上げ、行動を起こし、背中を押せば、野田政権なんて瓦解して、一巻の終わりなのだ。
ずっと以前から、「国民は国会と財務省をデモで取り囲むべき」と語っていた政治評論家の森田実氏はこう言った。
「戦前戦中と変わらない翼賛体制ができ、それを仲間の大マスコミが守っている。今この国は戦後最悪の危機の中にあります。多くの国民が黙ったままでいたら、この大衆収奪大連合にいいようにやられ、国は滅びてしまう。自分の生活はだれも守ってくれない。行動を起こし、自分で守るしかないのです」
野田の不支持は60%もある。
そういう人が立ち上がれば、狂った政治の流れは変えられる。選挙に持ち込めば、消費増税法案もパーにできる。最悪最低首相の絶命は、国民一人一人の射程圏内に入っているのだ。
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