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7月12日(木) 新党「国民の生活が第一」が反消費増税・脱原発を掲げて出発
新党の党名は「国民の生活が第一」だそうです。野田首相のお陰で「国民の生活が台なし」になりそうですので、是非、それを阻んでもらいたいものです。
民主党を除名された小沢一郎元代表と小沢グループの議員は昨夕、新党「国民の生活が第一」の結党大会を憲政記念館で開きました。これに参加したのは、消費税増税法案に反対した衆院議員37人と離党した参院議員12人の計49人です。
新党の代表には小沢さんが就任し、選対委員長を兼務しました。次の衆院選をにらんで反増税勢力の結集を図ろうというわけです。
衆院では三番目、参院では四番目の勢力をもつ反消費増税政党の誕生によって、野田首相の政権運営は一層厳しくなるでしょう。しかも、党内には小沢グループの「残党」や鳩山グループなどの「別働隊」も存在しているのですから……。
新党は「国民の生活が第一」を基本理念に、消費税の増税を先行させることに反対して消費増税法案の修正・撤回を求めて攻勢を強めることでしょう。また、脱原発も掲げましたので、毎週金曜日に首相官邸前で繰り返されている「紫陽花革命」に合流する可能性もあります。
岩国へと向かっているオスプレイの配備や訓練にも反対するでしょう。8月にも参加を表明するかもしれないとされているTPPにも、抵抗するものと思われます。
このところ、野田政権は集団的自衛権容認に向けての政府内での協議開始表明など、自民党政権以上に右傾化を進めているように見えます。新党がこのような危険な動きに明確に対峙し、様々な分野で展開されている民衆運動と連帯・共同しながら強力なブレーキ役を果たすなら、国民の支持と期待を集めることができるでしょう。
当面、野田首相は、遮二無二、民自公三党合意に基づく消費増税法案の参院での成立をめざすことになるでしょう。しかし、その審議の過程でも、首相の嘘は次第に明らかになり、多くの批判を浴びざるを得ません。
もし、消費増税法案が成立したとしても、小沢新党は他の小政党と連携して直ちに内閣不信任案を提出するでしょうし、そうなれば自民党や公明党も同調するでしょう。民主党は総選挙を望んでいませんから、野田内閣は総辞職して岡田副総理か細野原発事故担当相が後を引き継ぐかもしれませんが、少数与党に転落すれば長持ちするわけがありません。
秋から来年にかけて、確実に解散・総選挙になるものと思われます。消費増税、脱原発、オスプレイ配備、TPP参加を争点に総選挙が実施されれば、国会の勢力分野は大きく変容することでしょう。
梅雨明け間近で、いよいよ「日本の暑い夏」がやってきます。日本の前途と進路を左右する「暑い夏」になりそうです。
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