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最高検報告書:まともな神経じゃやっていられませんわよね
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2012-07-10 八木啓代のひとりごと
ただいま、申立書を作成するため、衛星回線を通じて弁護士さんたちとやり取りをしておりますが、当会のイケメンチームは、皆さん、(過去はともかく現在は)まっとうな紳士淑女ばかりなんで、ほんとにあまりにもひどい最高検報告書に、みなさん、扱いに困っていらっしゃいます。
なにせ、中身が、ほとんどスピンの世界ときていますので、それだけにまともに正面から反論すると、レベルの低すぎる争いに終始しそうですし、かといってまるまる無視すると、鬼の首とったみたいに「反論できない」みたいに言われても嫌ですし。
あ、この感覚、なにかに似てると思ったら、ネトウヨ(のなかでもとりたてて頭悪い人)との不毛な論争みたいですね。
不起訴をお決めになったのは上の方なんでしょうが、司法試験受かって、長い年月、エリートとして検察庁に奉職していらっしゃった方々が、こんなみっともない重箱の隅を必死でほじくり返したみたいなレベルの報告書書かなきゃいけないなんて、ほんとに情けなかったでしょうね。お察しします。
細い衛星回線で届いた噂によりますと、最高検の多少まともな方たちには、田代検事を在宅起訴とする声もあったようですが、
「そんなことをすれば現場で暴動が起こる、なぜなら田代検事よりもっとひどい調べをしてきた検事が庁内にたくさん残っている」ということで、まともじゃない方たちに押し切られたんだそうでございます。
なんといいますか、かなり救いがないですね。
まあ、元特捜検察検事の由良秀之氏の執筆されたミステリ小説『司法記者』でも、特捜検事が、被疑者にされた方を脅しまくって、無理矢理、事実とぜんぜん異なる供述調書に署名をさせてしまうシーンなどが生々しく描かれておりますので、まあ、明らかにそのモデルになったんじゃないかと推定されるようなあの方とかこの方が、検察庁の中で出世しちゃったところが、もうほんとに、そういう異常な状況をデフォルトにしちゃったんですね。
(ああ、この本は本格ミステリとして楽しめるのはもちろんですが、そういう「モデルは誰かな」捜しでも楽しめる作りになっているようで、昔を思い出して泣いちゃった人もいるそうです)
それにしたって、誰が見たって明らかな上司の責任、というか、犯罪が、事実上、不問とされて、田代検事一人の個人責任におっかぶせられたことについては、現場の検事たちには不満が溜まっているとのチクリメールも頂いております。
そりゃそうですよね。これじゃまともな人はたまらない。
でも、喋べらないでいてくれたら、不起訴ですませてやるからなんて言われて、真実を語らない田代検事が被害者かっていうとそうでもないと思いますよ。
確かに、石川議員の録音がなければバレなかった事件ですし、彼の調べは、暴行や暴言を加えたわけでもない。そして、問題の報告書だって、おそらく自分の意志で作ったわけではない。
告発されている(そして検審に申し立てられる)偽証だって、やりたくてやったわけではなく、最高検からの指示を受けてやったことでしょう。
だけどね。多少脅されたからって、喋べらないことで、結果的に「思いっきりヤクザの手下が親分をかばうようなこと」をして、この世紀の大犯罪の隠蔽のために大貢献しちゃったんですから、やっぱり被害者じゃなくて、加害者なんですよ。むしろね、ちゃんと真実を喋ってた方が、確実に裁判で執行猶予がついたと思うんですよね。
不起訴で減給の自己退職だから、法曹資格剥奪にならないと思っているんでしょうが、弁護士会だってそんなに甘いかなあ。
ということで、あたくしたちは粛々と田代検事の検審申立の準備を進めております。
今しばらくお待ちください。
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