http://www.asyura2.com/12/senkyo132/msg/706.html
Tweet |
株式日記と経済展望
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu267.html
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/
--------------------------------------------------------------------------------
谷垣さんは密約をしたのかしないのか、僕にも話さない。正直、野田首相との
信頼醸成にはかなり手間取ったし、今でもうまくいっているのかは分からない。
2012年7月9日 月曜日
◆「谷垣氏は退路断つ」軍師の自民川崎氏 8月に衆院解散 古沢襄 7月9日
http://blog.kajika.net/
「しかし民主党の混乱ぶりは目を覆うばかりだね」。川崎さんが瓶ビールをあおりながら語り始めた。
「今日、同僚の小野寺五典衆院議員が憤っていた。彼と同じ宮城県選出議員のコメントが、地元紙に載っていたそうだ。『私は法案に反対しましたが、民主党は出ません』とね。消費税引き上げに『政治生命を懸ける』といいながら、首相は次期衆院選で増税反対者を公認するのか。うちは棄権が1人出たが、民主・自民・公明3党の合意を守るため、あとは賛成で結束したんだ。今後参院審議で首相の覚悟を徹底的に詰めるし、不明朗なら3党合意の前提が揺らぐ」
自民党内には「単に民主党政権を延命させるだけだ」として、3党合意への嫌悪感が根強い。谷垣さんは僕が5月末にインタビューしたときも「安易な妥協はしない」と言い切っていた。それが6月15日には一転合意。谷垣さんに何があったんですか。
「その話をする前に、今の官邸はあまりに情報管理がお粗末だ」
川崎さんが2本目の「肝」をつつく。数十羽に一羽しか取れないという黄色がかったレバーが、60年以上使い続ける秘伝のタレと絡む。甘く臭みがない。
「2月に首相と谷垣さんによる『極秘会談』情報を流したのは官邸だ。こちらは驚いたね。まるで小沢一郎元民主党代表を脅すため、リークしたようにも受け取った。それが谷垣・野田間の最大の壁になり、官邸への不信感は今も続いている。先日、ある民主党幹部に通告したよ。『今後首相と谷垣さんの間では、直接電話で話し合うように伝えてくれ』とね。この幹部は『(自民党との交渉役として)僕にご指名がない』とこぼしていたが」
こんな状況で、両トップの信頼関係など築けるのだろうか。そもそも3党合意の原点は、6月14日、首相と谷垣さんとの電話会談という。谷垣さんは余程信頼に足るだけの言質を取ったのだろうか。
「確かに前日まで、谷垣さんは『民主党側に譲ることはない』と強気の姿勢だった。ただ、ちょうどそのとき山形で加藤紘一元幹事長のお母さんの葬儀があり、当時側近たちは東京を離れたんだよね。その間、谷垣さんは首相に救いの手を差し伸べた」
「谷垣さんは密約をしたのかしないのか、僕にも話さない。正直、首相との信頼醸成にはかなり手間取ったし、今でもうまくいっているのかは分からない。ただ、明確に言えるのは、谷垣さんは首相を衆院解散に必ず追い込むということだ。ここまで来るとね、8月解散しかないんだよ」
8月解散。うーん。今の首相をみていると、消費税法案だけ食い逃げして、解散しそうにないのですが…。うなっていると、名物の「鶏スープ」が運ばれてきた。コトコト数時間煮込み、塩だけで味付けしており、コラーゲンのうまさがにじみ出る逸品だ。
一体どうやって解散に追い込むのですか。
「これは戦いだから、今のうちからあれこれと足を縛る必要はない。例えば衆院審議と同様に、輿石東幹事長が採決の引き延ばしを始めたら、衆院に内閣不信任案、参院に首相問責決議案を出す選択肢が出てくる。法案がつぶれるから、小沢系も喜ぶんじゃないか。8月のお盆後も、もたもたしているようなら一気に不信任の空気が満ちてくる」
仮に不信任を出しても、衆院では小沢一郎元代表や党に残る鳩山由紀夫元首相らの賛同がなければ可決しません。
「そのときは小沢系とだってコンタクトを取りながら政局に臨めばいい。とにかく今の自民党内には、首相が造反した議員を強く処分しないことへの不満が強い。少なくとも参院で問責決議が可決されれば、その後法案は1本も通らなくなる。それで首相は9月の党代表選で再選できるのかね」
川崎さんは、日本酒を冷やで注文した。いつも選ぶのは「純米吟醸大山」。もも肉のぶつ切りとネギ、シシトウが刺さった串が届く。肉を大きく切ることで肉汁を中に閉じこめ、ジューシーな食感を演出するそうだ。
谷垣さんは、解散に追い込める確信を持っているのですか。
「よく9月の総裁選までに解散に追い込めないなら再選は危ういとはやし立てられる。けどね。谷垣さんは衆院で120人の自民党現職議員と、前回選挙で落選し、再起を目指す約170人の落選議員の命を預かって民主党と戦っている。『苦しいだろうが、もうすぐ選挙だから。党からの援助も少なく申し訳ない。おかゆをすすりながらでも頑張ってくれ』と励ましながらだよ。何より民主党政権に憤っている国民の怒りを背負っている。谷垣さんも『解散に追い込む』という政治決断をしてここまで来たんだ。退路を断つ。解散に追い込む以外、どんな選択肢があるっていうんだ」
「大山」をぐいっ。川崎さんは一呼吸おいて、かつて首相就任を固持した伊東正義元官房長官の思い出を語り出した。
「平成元年、当時の竹下登首相がリクルート事件で辞任した際、僕は同志と伊東さんの自宅に押しかけ、総理になるよう頼んだ。伊東さんは家に上げてもくれず、私は玄関先で『ページをめくらないで表紙だけ代えるのはだめだ』と言い渡された。今の谷垣さんも『ページをめくれ』と言っている。野田首相うんぬんでなく、民主党というページそのものに切り込まないとダメなんだ」
「首相は、『私も谷垣さんも再選でズルズル行こう。互いにカードを切るのは遅らせよう』と思っているかもしれない。こちらの考えはまったく違う。公明党の幹部とは『われわれが1つずつ譲っていけば、首相は衆院選を来年に遅らせ、来夏の衆参ダブル選の芽まで出てしまう。特に今国会で赤字国債を発行するための特例公債法案が成立したら、首相は来年までフリーハンドになる』と危機感を募らせあっている。民自公で協力するのも、消費税法案が最後だ」
淡々と語る川崎さん。締めは茶漬け。ここでも鶏スープがご飯と絡み、胃を暖かく洗い流す。
それにしても、川崎さんはなぜここまで谷垣さんに寄り添うのか。2人の出会いは32年前までさかのぼる。
「谷垣さんは僕が32歳で初当選した2年後に補選で国政に来た。2人で自民党の宏池会(現在の古賀派)の末席の末席に座ってね。僕は一時期、他派閥の橋本龍太郎元首相の総裁選出馬をせかしたりと、ある意味亜流。かたや谷垣さんは、宮沢喜一元首相や加藤紘一元幹事長らに仕え、宏池会の王道を歩んでいた。義理堅く、信頼関係を大事にする。『加藤の乱』をみれば分かるでしょ。あのとき、仲間は加藤さんが除名覚悟で国会に向かうのを黙って見送ろうとしたのに、谷垣さんは突然止めに入った。かっこ悪くても一本道なのだ。こうした政治スタンスは、自民党が復権するときの首相として、ふさわしいと思うんだけどね」
一般的な谷垣さんのイメージは、インパクトがなく不器用。選挙の顔として不安がる声もある。だが、かつての自民党政権が世論受けだけを狙った首相を並べ、政権を失ったことを考えれば、今は落ち着いたトップがふさわしいのか。
「世論受け」といえば、橋下徹大阪市長の動きはどうみますか。
「彼は否定するけど、国政にくら替えする可能性があると思う。自民党的視点からいえば、早く衆院選をやった方がいいね。『反原発・反消費税』と小沢系に近い主張もある。自民党にとっても、選挙を戦ううえで消費税増税はきついんだ。最近は原発問題も批判が強い。今でさえ、都市部は厳しい戦いだよ」
今年は選挙の暑い夏になるのか。谷垣さんの軍師は、「話し合い解散」より「ガチンコ勝負」に軸足を移しているようだ。(産経)>
(私のコメント)
自民党の谷垣総裁が、なぜ三党合意に踏み切ったのかは不明ですが、谷垣側近の川崎二郎元厚生労働相に聞いても良く分からないらしい。密約があったのかも不明だし、最悪の場合は、消費税増税に賛成したまま解散なき法案可決が出来てしまいそうだ。一番分かりやすい理由は民主党を分裂させる為に三党合意をしたのかと言う事ですが、政党の駆け引きに法案をやり取りするのはふざけている。
小沢一郎のほうも、まさか三党が合意して消費税増税に踏み切る事は想定していなかったのでしょうが、選挙が近いことを考えれば消費税増税に賛成する事は選挙では逆風を浴びる事になる。増税に賛成する代わりに解散に合意したのかしないのか? 野田総理は解散の雰囲気も見せずにロンドンのオリンピックに見物に行くらしい。すると9月までこのまま行ってしまうのだろうか?
G20のメキシコに行っている間に党内クーデターが起きると言う噂もありましたが、何も起きなかった。野田総理と輿石幹事長との会談でも何が話し合われたかは分かりませんが、70名以上の造反者が出ても民主党内に残る議員が続出している。自民党にしてみれば約束違反とも取れますが、谷垣総裁は約束を破ったとして三党合意破棄に動けるのだろうか? 野田総理の戦術に引っかかってズルズルと行きそうな雰囲気ですが、9月までに解散に追い込めなければ谷垣総裁の続投は無くなる。
何しろ自民党の落選中の国会議員は170名もおり、1日でも早く選挙で当選して国会に復帰したいはずだ。最近の民主党への逆風が吹いていれば、黙っていても批判票が自民党に集まって当選する事は確実に思えた。しかし三党合意は小沢一郎も想定していなかった事であり、野田・谷垣の会談でよほどの密約が無ければ、三党合意は考えられない。その密約は解散しかありませんが、野田総理は状況が変われば解散をズルズル先送りして野田政権の延命になるだけだ。
谷垣総裁としては、密約を破れば特例公債法案で反対して野田総理を辞職に追い込めるというのでしょうが、野田から前原に代わるだけなのかもしれない。谷垣総裁としては小沢新党と組んで内閣不信任に出れば確実に解散に追い込める。しかし解散しても三党合意で自民党も増税の戦犯となってのだから170名の自民党の浪人議員は救われないだろう。
谷垣総裁の側近の川崎二郎議員によれば、谷垣総裁は捨て身の覚悟だと言う事ですが、民主党と自民党が抱き合い心中すると言う事なのだろうか? このままでは消費税増税に反対する「新党」に利するだけで自民党に何のメリットがあるのだろうか? 何もせずに参議院で野田総理問責決議を出せば、特例公債法案も通らなくなり野田総理は解散か辞職せざるを得なくなる。そうなれば野田から前原に首が代わるだけと言う事も考えられますが、前原総理のほうが解散に追い込みやすいだろう。
どうしても分からないのが三党合意にどうして谷垣総裁が踏み切ったかですが、自民党内でも選挙に不利だとして谷垣総裁に対する不満が高まっている。解散を確実にする為の罠と言うのなら理解できますが、総であるならば小沢一郎と密約が出来ていなければならない。そうまでして解散しても増税に賛成した以上は自民党に大勝利は無い。
谷垣総裁の側近の川崎二郎議員の話を聞いてもその辺の訳が分かりませんが、記事でも、「谷垣さんは密約をしたのかしないのか、僕にも話さない。正直、首相との信頼醸成にはかなり手間取ったし、今でもうまくいっているのかは分からない。ただ、明確に言えるのは、谷垣さんは首相を衆院解散に必ず追い込むということだ。ここまで来るとね、8月解散しかないんだよ」とありますが、解散を焦りすぎて野田総理に騙された可能性が高い。でなければ野田総理がのんびりとロンドンのオリンピックに行くはずが無い。
結局は小沢一郎と組んで野田内閣不信任決議に追い込んで解散させるしか手はないと見えますが、自民党が単独過半数を取れる見込みはほとんど無く、三党合意が致命傷になる。例え衆院選挙で大勝利しても参院では自民党も少数派だからねじれは解消しない。参議院でも次の選挙を考えれば「新党」に鞍替えする自民党議員や民主党議員が続出して「新党」が衆参で過半数を取るかもしれない。橋下徹市長は国政に出ることも考えられる。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK132掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。