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株式日記と経済展望
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野田政権は官僚の言いなりですが、その官僚はアメリカの言いなりです。戦前は天皇
を神にして横暴の限りを尽くしたくせに、戦後はワシントンに“宗旨変え”したからです。
2012年7月7日 土曜日
◆小沢排除民主党の極度の危険 野田政権は独裁ファッショである 日刊ゲンダイ 2012/7/6
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-6281.html
政権交代を果たした民主党は周到な陰謀によって松下政経塾出身の邪悪な成り上がり国家主義者の巣窟と化した
野田首相はミニチュアのヒトラーだ――。こう書くと、多くの国民はポカンとするかもしれない。「あのドジョウ顔のどこが?」と。
しかし、野田は国論を二分することを次々勝手にやろうとしている。それは確かだ。消費増税、原発再稼働、TPP……。いずれも国民の半数かそれ以上が反対し、あちこちで大規模デモが起こっているテーマである。
それでも野田は国民に問おうとしない。自分でコトを進めようとしている。「二分している問題に責任を持って結論を出す」。それこそ、「決められる政治だ」などと、うそぶいている。ムチャクチャな理屈だ。
「消費増税がいい例です。民・自・公の密室談合で何から何まで決めてしまった。3党合意なんて言っていますが、要するに自民党案の丸のみです。こんなことがまかり通るなら、最初から国会は必要なくなってしまう。選挙の意思も無視です。これはもう、民主主義の否定ですよ。しかも、そのために野田首相は政党ひとつを壊してしまった。政権交代に期待した国民に深い失望を与えたのです。本当に罪深い首相です」(政治評論家・山口朝雄氏)
消費増税を強行すれば、小沢グループが抜けて民主党が分裂することは初めから分かっていたことだ。だから、輿石幹事長や小沢元代表は、野田に「翻意しろ」と説得した。「せっかく政権交代したのに、党を分裂させてもいいのか」「そんなことをして増税を強行すれば、次の選挙で民主党は必ず消滅するぞ」と諭したのだが、野田は聞く耳持たず、増税法案の強行採決に突っ走った。トチ狂っていると言うしかない。
◆恐怖政治で無投票での再選が濃厚
野田の暴挙、デタラメはそれだけではない。逆らった者には有無を言わさず「除籍」の制裁を加えて、排除する。従った者への見せしめにする。このファッショ、独裁が恐ろしいのだ。
おまけに、再来年2014年4月の増税を「今しかない、待ったなしだ」と言って、2年前に決めようとする狂気。その裏に見えるのは、自分が決めなきゃ誰がやるんだ、俺が歴史に名を残してやる、という傲慢だ。民意を無視して政党政治も完全否定し、「俺が、俺が」の発想しかないのだ。だから、この男は危ないのである。筑波大名誉教授の小林弥六氏が言う。
「あのヒトラーも最初は庶民からノシ上がり、合法的に首相になったが、有権者や世論を気にしなければいけない政党政治が邪魔になった。すると、全権委任法で権力を掌握し、ムチャクチャを始めたのです。その過程で粛清もやっています。野田首相の増税をめぐる談合も政党政治の破壊にほかならないし、小沢氏らの除名にしても独裁者の手口と同じ。彼らに共通しているのは、権力への異常な執着心と、国民の意思や生命、民主主義の手続きを大事にしない政治です。だから、増税や原発再稼働を自分勝手に断行しても何のためらいもないのです。野田首相を見ていると、公約破りの政治犯罪を恥じるそぶりもない。こういう政治家は何をやるか分からないから怖いのです」
民主主義とは面倒で厄介なものだ。しかし、その過程が大事なのだ。歴代の政治家は権力に対して、謙虚であるべきだと肝に銘じてきた。自分の権力は国民から負託されたものだからだ。民意を否定する野田は、この一点において失格だ。
それなのに、こんな無定見で危険な男が9月の代表選では無投票再選されそうだ。恐怖政治で党内をギュウギュウに締め上げているからだ。もちろん、再選後は今以上に、やりたい放題を始める。いよいよ独裁者の本性ムキ出しである。この男の暴挙を許したら、この国と国民生活はメチャクチャにされる。だから、絶対に潰さなければダメなのだ。
◆翼賛体制と対米従属が「決められる政治」の正体
野田は国論を二分どころか、7割の人が「急ぐな」と反対していた原発再稼働もゴリ押しした。4割の国民が参加すべきかどうか「分からない」と答え、ロクに理解していないTPPも、これからやる気だ。
ひるむどころか、目の上のタンコブだった小沢一派を追い出すことができて、やりやすくなったとニンマリしている。おそらく、そうなるように周到に仕向けたのだろう。だとすれば、ますます背筋が寒くなってくる。
「ウソと陰謀の限りを尽くし、とうとう小沢氏らを離党に追いやった野田官邸は、卑劣漢の巣のようなものです。これからは堂々と自民、公明と組んで、やりたい放題の大連立になるのではないか。つまり、翼賛政治の恒常化です。首相の言う『決められる政治』というのは、そういう意味でしょう。国会はあってなきがごときで、野党はなくなり、国民の声や少数意見はかき消される。多数決で憲法を変えることも可能だから、この先、徴兵制の導入を言い出しても不思議ではありませんよ」(小林弥六氏=前出)
もちろん、その裏には官僚や米国の思惑もにじむ。そこがさらに恐ろしい。政治評論家の本澤二郎氏がこう言う。
「野田政権は官僚の言いなりですが、その官僚はアメリカの言いなりです。なぜ敗戦でボロボロになった日本で、官僚機構だけが無傷のまま生き残れたのか。戦前は天皇を神にして横暴の限りを尽くしたくせに、戦後はワシントンに“宗旨変え”したからです。それ以来、霞が関はアメリカが言うことは何でもやってきた。消費増税も原発再稼働もTPPも、すべてアメリカが求めていることです。野田政権はこれを全部やるつもりなのです」
何が「決められる政治」だ。とんでもない売国奴というしかないが、民主党のメンメンは、そんな政治を批判するどころか、歓迎している。反対しているのは小沢・鳩山グループのひと握りで、彼らはみな、除籍や党員資格停止で外された。
[◆政治を踏み台にする権力亡者たち
今の民主党内を見回すと、もうマトモな議員なんていやしないのだ。前原政調会長、玄葉外相、樽床幹事長代行といった松下政経塾出身のロクでもない政治家がゾロゾロ。その頭目が1期生の野田だ。
政経塾出身じゃなくても、似たような連中ばかりが目につく。そもそも国民との約束を反故にして、野田についていく理由は何か。自分たちの打算で、政治理念もクソもない。どいつもコイツも、邪悪な権力亡者なのである。前出の本澤二郎氏が言う。
「ふつうの政治家は自らの足場を有権者に置くものです。国民の幸福を追求するのが政治家の責務だからです。ところが、野田首相ら松下政経塾の議員は、大企業や富裕層のための政治訓練を受けてきた。庶民なんて眼中にない。最初から土台が腐っているのです。彼らは政治を踏み台にして成り上がり、権力を握りたいだけです。政治はそのための道具に過ぎない。そして、彼らの権威の裏付けは国家になる。必然的に国民よりも国家優先。だから、マニフェストで国民と約束した政策さえも簡単に捨ててしまうのです。こんな連中に政権をまかせていると、なるほど、危険な原発だって動かすでしょう。企業優先、利益優先だから、この先もTPPに走るのは目に見えています」
国家の権威が大事な彼らは防衛費にも莫大なカネをかけ、沖縄の基地を固定化し、日本の「東アジアにおけるプレゼンス」を上げようとするのだろう。こういう連中にかかると、近隣国との緊張だって大歓迎になる。日本は一体、どこへ漂流するのか。
今回の小沢離党は限りなく深刻だ。それによって、この国が再び破滅の道を歩む懸念がある。それなのに、それをどこも報じない。絶望的な状況だ。
(私のコメント)
なぜ財務省の勝栄二郎が、野田内閣をいのままに動かせるのかと言うと、予算と情報を握っているからですが、さらには「アメリカの威光」をバックにしているからだ。財務省の官僚はアメリカ留学組みが主導権を持っており、アメリカ政府の要求が日本の財務省を通して野田政権に伝えられるのだろう。同じような仕組みは小泉政権でもありました。
勝栄二郎は、高校までドイツで育ち日本語が不自由なほどの外国語が堪能であり、ワシントンからの指令にうってつけの人材なのだろう。野田総理が政権を取る前の演説とは全く正反対の事をやっているのは、日本の内閣総理大臣には実権が無く、財務省を通じてアメリカからコントロールされている為だろう。小沢一郎が徹底的に排除されて除籍処分されたのもアメリカの差し金と考えれば分かりやすい。
小沢一郎は、600名の大訪中団を率いて、自らを野戦司令官と言うほどの親中派であり、鳩山政権の幹事長時代には、中国共産党幹部と天皇陛下を面会させるほどの親中派ぶりでしたが、それがアメリカを刺激したのだろう。鳩山民主党政権では沖縄の海兵隊基地の海外移転を打ち出しましたが、アメリカも中国とは「戦略的パートナーシップ」とか米中のG2構想まで大統領演説で言っていたのだから、沖縄の米軍基地は要らないはずだ。
鳩山民主党政権では、日米中の等距離外交を打ち出すまでに至りましたが、これでオバマ大統領の親中外交に影響を与えたのは確かだろう。90年代からのアメリカの対日政策は米中パートナーシップによる日本封じ込め政策でしたが、これでは日本をアメリカ離れと中国接近を促すようなものであり、行き過ぎた日本叩きは日本に親中派を増やすだけだ。その結果が鳩山親中外交となり、日中が接近すればアメリカはアジアから追い出される。だからオバマは対中外交を転換して来るようになった。
「株式日記」でも、アメリカの日本叩きを止めさせるには、中国を利用するしかないと書いた事がありますが、石原東京都知事も「日本叩きは中国に吹き寄せられるだけだ」とアメリカに警告していた。アメリカの親中外交には中国に買収されたキッシンジャーやブレジンスキーなどの元政府高官の影響によるものですが、中国もしたたかだから、アメリカに日本叩きをさせて日米分断工作を仕掛けて見事に成功して鳩山民主党政権が誕生した。
このまま普天間基地を始めとして日本から米軍基地が次々と無くなれば、中国にとっては海洋進出がしやすくなり中国の戦略は成功するだろう。だから鳩山首相が沖縄の海兵隊基地の海外への移転を言い始めたとたんに、馬鹿なアメリカ政府もこれはまずいと気がついたのだろう。オバマ大統領も台湾への武器供与は再開したし、親中派で知られるクリントン長官も「尖閣は日米安保の範囲内」と発言するまでになった。
そこでアメリカは、アーミテージやマイケル・グリーンなどを使って、鳩山・小沢ラインを失脚させて菅政権や野田政権を誕生させて自民党よりも右よりの政権に変えてしまった。親中派の小沢一郎が民主党にいられなくのも当然であり、勝栄二郎を通じて野田政権で対中強硬策を打ち出している。今日にニュースでも野田政権は尖閣を国が買い取ると言う事です。
このような構図は、戦前において陸軍が天皇の統帥権を利用して政治の実権を握ったのと同じ構図であり、現代の財務省はアメリカ政府の威光を利用して政治の実権を取る事に成功した。勝栄二郎はドイツ育ちの帰国子女だから海外とのコネは十分にあり、日本語が不得意であまりしゃべらないそうです。その点でも異色の財務次官ですが、財務省の若手を手懐ける事も巧みだそうです。大蔵省出身の高橋洋一氏に寄れば次のように発言している。
◆あっという間に、どじょう鍋にされたノダ 「霞が関の大魔王」勝栄二郎危険極まりなし 高橋洋一×長谷川幸洋 2011年10月05日(水) 週刊現代
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/21457?page=4
高橋 ただね、言葉遣いが丁寧なのは、彼がドイツ育ちの帰国子女で、日本語が少し不自由だからなんです。発音も少しヘンで、電話でボソボソと「勝です」と言われると、「カツドン」に聞こえる(笑)。逆に書き言葉は、勉強して覚えたおかげか、妙に格調高い。
結局、日本語が得意じゃないから、あまりしゃべらない。ときどきしか話さないから、自然と言葉に重みが出る。そういうタイプですね。
長谷川 先ほどから見てきたように、人事もうまい。
高橋 そう。論功行賞も考えていて、日曜日の会合などに出たら、ご褒美があるんですよ。上の人のお供で海外に同行することなんです。次官OBや天下ったエライ人はヒマでよく海外に行く。その際に必ずお付きの者をつけるんですが、勝さんは日曜日に呼び出した若手をうまくセットするんです。海外出張のお供で2週間も一緒にいれば、そのOBの覚えがめでたくなる。それは出世にも少なからず影響するから、結構なご褒美なんですね。出張同行の指名を受けた側も、ああ、これは勝さんのご褒美だなと分かります。こういうやり方が非常に心憎い。
長谷川 それで省内に勝ファンが増えていくわけか。
ところで、内閣も省内も完璧なまでの増税シフトを構築した勝さんには、「剛腕・斎藤次郎の再来」という評価もある。剛腕・勝栄二郎は果たして、このまま増税路線を突っ走るのかどうか。
高橋 野田総理の代表質問への答弁に、その答えがありますよ。野党から「消費税増税の前に国民の信を問うべし」と問われ、総理は「実施の前に信を問います」と答えている。国民もマスコミも、納得しているようですけど、これは間違いなく財務省が仕掛けた罠です。
「増税前に信を問う」というのは、普通は増税の是非を総選挙で問うという意味ですよね。ところが「実施の前」だと、増税法案が成立して増税を行う前に選挙をするという意味になる。つまり、いま予定されている通りに来年の通常国会には消費税増税法案を出して可決成立させる。その後のしかるべき時期に信を問うことになるけど、そこで与党が勝とうが負けようが、法案が通っている以上、消費税は粛々と引き上げることになる。これが勝財務省のシナリオです。
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