http://www.asyura2.com/12/senkyo132/msg/623.html
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http://wedge.ismedia.jp/articles/-/2019
National Interestのウェブサイト6月8日付けで、米アトランティック・カウンシルのBarry PavelとNATO本部連合軍最高司令部のJeffrey Reynoldsが、NATOはアジア太平洋地域にも関心を寄せるべきで、その際、最も重要なパートナーとなる日本との関係を強化すべきだ、と論じています。
すなわち、NATOの欧州加盟国は、米国のアジア回帰を米国の欧州からの撤退の始まりと懸念しているが、そうした懸念は無用であり、逆に、これを、大西洋共同体を強化する機会と見るべきだ。
それに、NATOは既に太平洋におけるアクターになっている。米国西海岸はNATOの一部であり、グローバル化の時代にあってアジアで起きることは大西洋共同体にも影響を与える。
ただ、NATOは、アジアに十分なプレゼンスを持たず、情報も第三者に依存しているため、アジアの安全保障問題がわかっていない。
また、豪州や韓国も重要だが、日本はNATOに特別な利益を与えてくれる存在であり、NATOと日本は自然な同盟者だ。日本は通常兵力では地域で最強であり、NATOと協働した経験もある。それ以上に、NATOと価値観を同じくする民主主義国であることが重要だ。
なお、日本は日米関係を何よりも重視しているので、日本への関与は米国を介して行う、つまり、米国のNATO大使に非公式にNATO・日関係を進めてもらうのがよいだろう。
日本も、国内的な制約はあるものの、状況が変わってきており、NATOとの関係強化は日米関係の補足になると考えている。また、米国もNATO・日本協力の強化に関心を示している。NATOは東京に連絡事務所を作るべきだろう。
アジアや欧州では、NATOのアジア関与に懸念を持つ国が出て来るだろうが、それでもNATOは関与を進めるべきだ。アジアに関与しなければ、世界に影響を与える重要地域で安全保障上の役割を果たす機会を逸することになり、リスクが大きくなる。NATOは太平洋に向かうべきだ、と言っています。
◆ ◆ ◆
これは、NATOがアジア太平洋地域にその活動範囲を広げること、その際、日本との関係を重視すべきことを論じたものですが、NATOがそう考えて日本との協力を深めたいということなら、日本は協力していけばよいでしょう。米国のアジア重視の補強にもなります。
ただ、米国のアジア回帰に伴って、NATO諸国が本当にアジア・太平洋地域でのNATOの役割強化に向かうのか、また、それをする余裕があるのか、については疑問があります。
■太平洋は利益の複雑に錯綜する海となりつつある
仏紙「ルモンド」は「最近、米国と極東・環太平洋諸国はこれまでにない密度と規模で頻繁に合同軍事演習を行っている」と報じた。オーストラリア・ココダ財団の創設者、ロス・バベッジ氏は「この地域の重要なプレイヤーが違うやり方でトランプをしていることがわかる」と指摘した。米外交専門誌「ナショナル・インタレスト」は「米国の戦略的重心の転換はNATOにとって大きなチャンスだ。NATOはこれを機に太平洋問題の参与者に変わる必要がある。アジアへのNATOの介入は多くの論争を引き起こすだろうが、手出ししない考え方の方がリスクが高い」とすら主張した。
「太平洋は利益の複雑に錯綜する海となりつつある」--。独紙「南ドイツ新聞」は「太平洋海域では合同軍事演習が続けざまに行われ、各国共に武力を誇示している。しかし様々な名目がつけられたこれらの演習には、地域の自然資源と地政学的戦略をめぐる軍事的プレゼンスの争いという共通テーマがある」と論じた。
日本の「週刊新聞」は「米国は中国の経済力の高まりを受けて警戒心を募らせている。だが解決の道は武力で中国を脅すことではなく、中国との協力を強化して、景気後退の暗い影からできるだけ早く脱することだ」と注意を促した。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年7月2日
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米国の経済衰退は目に見えて進攻しており、太平洋の安全保障は風前のともし火だ。
米国はアジア版のNATOのような安全保障組織構築を模索していると言われるが
やはり、近隣の当事者同士で調整はむづかしく、争えば遺恨や亀裂が残り、経済発展によろしくない。
中国の拡大は歴史的グレートゲームにおいてロシアの南下の防波堤となるが、一方で
中国が力を拡大し、かつてのチンギス・ハーンやアッティラ大王が草原の道を通った
様に中国が海に進出しアフリカや中東、中央アジアなど欧州の利権と直接衝突する
近未来も想定できる。21世紀はアジアの世紀であり、経済的に苦しい欧州は
世界経済を支えていくアジア・太平洋にも関与すべきだろう。
ともかく海洋国家に属する日本が欧州や中国といった大陸国家の連携を深めさせない事は
大切だ。旧大陸同士のエネルギー衝突が解消され、海洋国家に向かうのはよろしくない。
既にNATOに接触を試みる中国
NATO代表団が訪中へ 制服組として初 相互協力の可能性模索
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120211/amr12021123410009-n1.htm
日本は憲法9条という枠組みをむしろプラスに捕らえ、日本は欧州や米国に配慮し武力的な支援を仰ぎつつ、中央アジア、中東、アフリカ諸国と協力を深め内戦、食料、水、エネルギー資源開発など諸問題の解決に注力をそそぐべきだ。
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