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http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/35612
マット安川 今回は、JBpressの川嶋諭編集長をスタジオにお迎えして、リスナーからの質問に答えていただいたほか、アメリカ取材中の私との生電話などをお送りしました。
ビジョンなき民主党。官僚の言いなりで自民党政権時代よりも悪化
川嶋 民主党はビジョンがなさすぎます。日本をどういうふうに変えていくのか、10年後の日本をどうしたいのか、本気で考えているとは思えません。今回の消費税増税も、ただ目の前のこと、おカネが足りないから税金を上げるというだけの話です。
私は、民主党のマニフェストにはいいことがたくさん書いてあったと思います。しかし、やるだけの力がなかったということです。
パーっと打ち上げ花火を上げたんだけれども、できなくなってきたら、あとは官僚の言うがままになってしまった。自民党政権よりも悪くなった感じです。官僚に対する歯止めが利かなくなったから、すべて言いなり。
官僚はビジョンを示すわけではないから、ビジョンなきままにやりたい放題です。民主党はもう少し腰を据えて、自分たちが何をやるべきかを考えてほしいですね。
例えば、日本の現在の1人当たりGDP(国内総生産)は約4万ドルですけど、これを10万ドルにするんだ、いまより2倍以上にするんだという目標を掲げる。
それほどの成長はできるはずがないと言われるかもしれませんが、私はそんなことはないと思います。そのための改革なり産業育成を本気でやるべきなのに、自分たちは何もできないから、増税しますと。
つまり何もやっていないわけです。改革を放棄しているとしか言いようがない。日本はいま新しい成長産業が必要なのに、そういう芽もつくらず、おカネが足りないから税金を上げると。
その消費税についても、ヨーロッパでは食品には消費税がかからないし、アメリカのニューヨーク州では衣料品にはかかりません。
欧米諸国ではそういう細かいことを決めた上で消費税を導入しているわけですが、日本はそういうことは決めずに増税へ突っ走っている。国民のことを考えているんじゃなくて、自分たちがバラまく財源のための増税だとしか考えられません。
消費税については、大手メディアの報道も不思議です。大手マスコミは増税大賛成です。国民はかなり反対しているはずなのにその声が届かない。
新聞の世論調査も疑わしい気がします。国民の半分くらいが増税に賛成だとか、本当ですかね。それでいて新聞協会は、消費税増税を新聞は除外してくれと頼んでいるわけですから、あり得ない話ですよ。
マスコミに機密費が流れているのかどうかは証拠がないので正直分かりませんが、可能性はゼロじゃないと思います。消費税を通したいわけですから、政府は何でもやるでしょうからね。
ネットの普及で、マスメディアの報道内容への疑問が広がった
日本のガンの1つは、メディアの東京一極集中です。これはよく言われていることですが、日本のメディアは世界的に見て特殊です。東京を中心とした大メディアを日本全国で読んでいる。そういう国は世界のどこにもありません。
そして日本という国の仕組みの中にメディアが組み込まれている。これは権力者にとってはものすごく心地いいわけです。
権力者がこうしたいと思ったら、メディアをうまく使えば、北海道から沖縄まであまねく一気に伝わっていくという素晴らしい装置です。
それで日本人はこれまでマスメディアにうまくコントロールされてきたんだと思います。例えば、原発が導入された時も、メディアを使って「原発が必要だ」と流し、それを多くの人が信用してしまい、こんな狭い国に54基も原発ができてしまった。
実際、OECD(経済協力開発機構)加盟国のアンケートによると、日本人が最もメディアを信用する国民なんです。最低はイギリスで、メディアの言うことをほとんど信用していない。
しかし、インターネットの普及によって状況は変わってきました。今回の消費税増税にしろ原発問題にしろ、大手メディアの報道内容について、多くの国民がおかしいんじゃないかと気づき始めたんじゃないでしょうか。
日本人もそろそろ自分自身で考えて判断しなければいけない時期なのではないかという気がします。
いい悪いではなく、メディアにはそれぞれ立ち位置があります。読者や視聴者がそれをしっかり分析するというか、見る目を持つことがいま一番大事だと思います
地方は中央政府に頼らない自立した豊かさを目指すべし
これからは、地方が日本を良くしていく時代だと思います。
地方はみんなシャッター街でダメだとメディアは報じているけれど、ウソです。それほど交付税をもらっているわけでもないのに、元気な町や村が全国にはいっぱいあります。
日本の中央政府にほとんど頼らずに自分たちで改善して、例えば有機農法で高級な食材を作って高く売り、豊かな生活を送っているような村や町がある
JBpressとしても力を入れていくつもりですが、そういう取り組みを紹介、情報発信していくことによって、日本のいまの政策は間違っているんじゃないか、中央がなんでもバラまいて逆にやる気をなくさせているんじゃないかということが見えてくると思います。
日本は、みんなが自発的にやれば豊かになるんだという気持ちを持つように仕組みを変えていく必要があります。自分たちの住む地方が、主権を持っておカネも自由に使えて、自分たちの工夫とアイデアでどんどん良くなっていくというような国にしなければいけないと思います。
例えば千葉市。熊谷(俊人)市長はまだ若いですが、ものすごく活力があり、市の財政もすごく改善している。
こういう事例をもっとクローズアップして、どんどんみなさんに知っていただきたい。地方から元気になっていく。日本に必要なのはそういう形だと思いますね。
そういう意味でいうと、メディアも中央集権じゃダメなんだと思います。ネットは中央集権じゃないですから、いろんなところの話が取り込める。メディアの役割も中央集権じゃないネットの時代に変わるべきだと思います。
また、ネットには双方向性もあります。いままで大手メディアが報じなかったことが、ネットメディアでは読者からどんどん情報が入ってきて、双方向性で紹介できる。
われわれも力及ばないところがあると思いますが、ネットの時代に期待していただきたいなと思います。
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