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7月5日(木) 党員資格停止2ヵ月でお茶を濁したのは輿石幹事長?
やはり、党員資格停止2ヵ月でしたね。3ヵ月にしなかったところがミソです。
私は、6月26日の「消費増税法案は可決されたが反対票を投じた民主党議員は57人に上った」というブログで、「野田さんの力が強ければ除名、輿石さんが押し戻せば党員権停止、というところでしょう。党員権停止の場合は、その期間が問題になります。造反の内容によって、1ヵ月とか2ヵ月とかの長短を付けるでしょう。問題は3ヵ月になる場合です。代表選挙の9月に及ぶかどうかで、輿石さんがどちらを向いているかが分かるでしょう」と書きました。
この記述は小沢グループが離党する前を想定していましたから、今回とは事情が異なっています。しかし、「野田さんの力が強ければ除名、輿石さんが押し戻せば党員権停止」という関係は、やはりあったようにみえます。
小沢さんなど民主党を離党した36人に対しては除名処分とされましたが、これは野田さんの意向によるものでしょう。消費増税法案に反対しても離党しなかった人に対しては党員資格停止となりましたが、これは輿石さんの考えによるものだと思われます。
今回の処分では、党員資格停止が3ヵ月以上になったのは鳩山さんだけです。党員資格停止6ヵ月で、代表選での投票権を失い、この間に総選挙が実施されれば公認されませんので、「出て行きたければ、いつでもどうぞ」と鳩山さんに言ったようなものです。
民主党を飛び出した小沢グループは47人となり、当初の想定より少ないようです。しかし、衆議院では公明党を上回って第3党になります。
これは、決して小さな数ではありません。理事などを手にすることができ、国会運営に対してそれなりの影響力を行使できるからです。
しかも、小沢グループは100人以上もいると見られていました。その数からすれば、今回の48人は、それしか同調しなかったということなのか、まだ50人以上も民主党内に残っているということなのか、評価の分かれるところです。
離党しなかった小沢グループの一部は約30人で会合を開き、今後も消費増税法案に反対していくことを確認したといいます。鳩山さんのグループなども残っていますから、参議院の審議段階でも波乱が予想されます。
今回の離党は、民主党分裂の第1段階にすぎないのではないでしょうか。参議院での採決に向けて、あるいは裁決後において、第2、第3の民主党分裂劇が上演される可能性も否定できません。
それにしても、小沢さんの新党結成はこれで4回目になります。これだけ反対勢力やマスコミから叩かれ続け、悪い評判を立てられても、50人近くの仲間を引き連れて公明党を上回る第3党を立ち上げたという政治的エネルギーには驚嘆させられます。
新生党、新進党、自由党ときて、今度は何党になるのでしょうか。反増税党とでも名乗るのでしょうか。
いずれにしても、消費税の引き上げ反対は中心的な政策になるでしょう。反原発も掲げるようですが、これに加えて反TPPも政策の柱にしてもらいたいものです。
小沢新党の立ち上げに対するマスコミの反応は極めて冷ややかなものです。もはやマスコミは、事実上の民自公消費増税大連立に対して反旗を翻したことの意義を理解できなくなってしまったということでしょうか。
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