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民主党除籍議員のパーティーに行ってきた(かさこ)
2012年07月04日 http://kasakoblog.exblog.jp/18307853/
ついに小沢一派が民主党を離れ、公約詐欺の残党の民主党員は全員落選させなければ、いかに国民が愚かかということを証明するようなものだが、今回、離党した議員ではなく、1年前に民主党議員ながら、菅内閣不信任決議案に賛成し、民主党を離れて今は無所属の横粂勝仁(よこくめかつひと)議員の、政治資金パーティーが7月3日に行われ、取材に行ってきた。
横粂議員は自民党の小泉純一郎元総理の息子、小泉進次郎氏と激突し、恋愛バラエティ番組「あいのり」に出演していた人といえばわかるだろうか。小泉ジュニアに敗れながら、比例で復活当選した。
比例で当選したのに、つまり党のおかげで当選し、個人の力で当選したわけではないのに、民主党を離れたことに、「議席を返すべきだ」という批判は最もだが、そもそも復活当選とかいう謎の制度そのものを撤廃してほしい。
それはともかく、この横粂議員、とにかく変わり者だ。民主党公認を得る際にも、もともと小泉純一郎氏と戦いたいと申し出たり、(ただ引退し息子が出ることになったのだが)今は不信任決議案を提出した、菅元総理と同じ選挙区に鞍替えし、菅氏を倒すと公言している。
私はたまたま知り合いの紹介で、横粂議員を今年4月に取材することになっただけなので、現時点で彼を支持しているわけではないが、それにしてもその話を聞いた時、「何も菅氏の選挙区にしなくても」と思った。それに「民主党に残っていた方がよかったのではないか」とも思ったりした。
ところがこの数カ月で政局が変わった。野田民主が公約詐欺ともいえる、消費税増税をごり押ししたことで、民主党を離れるものも出て、完全に民主党は終わった政党になった。その意味では理由はともかく、1年前に民主党をすでに辞めたのは正解だったのかもしれない。
でも無所属で1年生議員が元総理に勝てるわけがない、と思うのが普通だろう。今回、彼ははじめて政治資金パーティーを開催したらしいのだが、当たり前の話だが財界の大物がバックについているわけでもなく、かといって小沢氏が来ているわけでもない。
地盤も看板もない無所属議員にもかかわらず、100名以上はいたであろう参加者を集めただけでも、すごいことだとは思うが、何か決定打がないと当選は難しいだろう。
政治資金パーティーでは前代未聞、若者の投票率向上をさせたいというアイドルグループ、「政治アイドル☆ビラーズ」の3人が司会を務めるが、これだけで人気アップは難しいだろう、というか逆に批判の材料にされかねないリスクをはらんでいるともいえる。しかしこのパーティーに思わぬ人物が現れた。
大阪市特別顧問となっている、元衆議院議員、元横浜市長の中田宏氏が現れたのだ。
いろんな方が壇上で挨拶していたが、中田宏氏が登場すると場の空気が変わった。というかまったく格が違う。
身長184cmの長身。誰の挨拶よりも聞きやすくそして大きい声。圧倒的な政治経験。知名度。さらに現大阪市特別顧問ともなれば、次回選挙で大躍進するであろう、自民でも民主でも小沢新党でもない、維新の会率いる橋下氏とのパイプもちらつく。
しかも中田宏氏と横粂氏は、新橋の居酒屋でも飲んだ仲だといい、中田宏氏は横粂氏に惚れ込んだと絶賛していた。
「もしかしたらもしかして、菅元総理に勝ってしまう、番狂わせがあるかもしれない」とその時、思った。
もちろん国民にとっては究極の選択だろう。誰かがいいわけではなく、消去法でマシなものを選ぶしかない。とはいえ、自民党のおじいちゃん議員か、公約詐欺の民主党の菅氏か、横粂氏かの3択しかもしないとしたら、混戦を極めるかもしれない。消費税増税法案の採決さえなければ、菅氏が圧勝だとは思うのだが、国民を騙して、ほとんど約束したことはしないで、増税だけしちゃったのだから。
ちなみに今回、横粂氏のパーティーの名目は、半生をつづった本の出版記念パーティー。東大卒、弁護士、あいのり出演という経歴で、見た目の感じからも支援者の多くが、「はじめはぼんぼんだと思った」というが、本を読むとかなり貧しい家庭に育っている。
中卒のトラック運転手と内職している母親。そんな家庭に生まれながら、勉強が飛びぬけてできて、1浪したとはいえ予備校に行く金もなく、バイトしながら東大に受かり、司法試験も大学3年から始めたという遅さで、大学卒業後にすぐ合格するという頭のよさ。
本人が書いているように、「カエルの子はカエル」ではなく、「トンビがタカを生んだ」とはまさしくこのことで、金もなくて予備校や塾にも行かずに、親が中卒なのに、東大合格、司法試験合格って、政治的な宣伝的意味合いを抜かして読むと、この人すごい人だし、金がなくてもここまでできるというのは、ある意味では貧しい人に、勇気を与えることはできるよなと思ったりもした。
それはさておき、一体、この政治状況で、誰を選べばいいのか、国民の混迷は深まるばかり。選挙になるまで、いろんな党ができたり、いろんな政治家の組み合わせができたりするだろうが、国民はもうその手には騙されないだろう。
とはいえ無党派層が分裂してしまうと、社会保障を棚上げして、消費税増税にまい進した、自民・公明・民主の誰かが当選してしまうというジレンマ。なるべく既成政治家から遠い人を選びたいと思いつつ、でもそういう人が無所属だと、何もできない可能性もあり、だからといって国民が「自分が立候補するぜ」と思ったところで、よほどの知名度がない限り、当選は困難だろうし、当選したとしても、この状況を変えられるとも思えない。
そして政治家をすげかえても、小沢氏を執拗に冤罪でイメージダウンさせたように、結局すべては官僚が取り仕切っていることを考えると、この国の政治に対する閉塞感というか、選択肢のなさは絶望的な感じもする。
それでも今よりマシな選択を、していくしかないとは思う。国民が何らかの行動をしない限り、政治家に文句ばかり言ったところで、決して政治はよくならないのだから。
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