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座敷牢に閉じ込められながらも民主党における小沢さんの存在感は、野田首相以上にあったように思う。党内野党として「国民との約束を守る」「国民の生活第一」を訴え続ける小沢さんは、民主党内のさまざまな意見の一方の受け皿となり、かつ国民の民主党への批判を和らげる役割を果たしていた。
その小沢さんがいなくなった民主党は、どのような方向に進むのだろうか?いつも述べているように更なる分裂が進み解体される運命になる可能性が高い。「消費税増税」「原発再稼働」「TPP推進」など野田政権が進める政策にことごとく立ちはだかる小沢さんを「悪者扱い」することで党内の求心力を保ってきた。
その小沢さんがいなくなったことで、悪者扱いする対象がなくなった。 「消費税増税」「原発再稼働」「TPP推進」に反対する小沢グループが離党したことで民主党全体が 「消費税増税」「原発再稼働」「TPP推進」を推進する政党だというイメージに捉えられる。実は、この点が重要である。
また、党内の 「消費税増税」「原発再稼働」「TPP推進」に反対する議員たちにとっても小沢さんがいることが大きな支えであり、反対グループの支柱と言ってもいいような存在であった。 その小沢さんがいなくなった民主党は「出汁がとってない味噌汁」のような「色はついているが味もそっけもない政党」になるだろう。
そして「誰も責任を取らない体質」の民主党は、いずれ責任の擦り付け合いを始めるだろう。解散総選挙が現実味を帯びれば、再度、党内でゴタゴタが湧き起こるであろうことは容易に想像できる。今回の離党騒動は、野田首相を始め党執行部の責任が問われる事態である。1カ月の間に50数人(今回の離党者以外にも数人が離党している)が離党するのは異常な事態だ。(自民党の衆議院議員で言えば三分の一が離党したことになる。)
少なくとも幹事長が責任を取って辞任するぐらいの出来事である。そもそも、民主党の中間派などの議員も小沢さんが離党するとは思っていなかった節がある。最後は、民主党に残るのではないかと思っていた議員も多いのではないか。また、衆参で50人もの大量離党があることを1カ月前に予測していた議員も、そんなに多くないだろう。
毎度のことながら、首相周辺とマスコミの情報を鵜呑みにしていた議員が多いということだ。マスコミなどは一生懸命、この50という数字が大した数字では無いような印象操作をしているようだが、それは前日も書いたように、それほど小さな数字でも無い。「消費税増税」「原発再稼働」「TPP推進」に対する反対意見の受け皿になれる数字である。民主党の議員の恐れることは、一に早期の解散総選挙であり、ニが新党による対立候補の擁立である。少なくても 「消費税増税」や「社会保障政策」においては自民、公明との「3党合意」で手足を縛られ独自の政策が打ち出しにくい。
且つ「原発再稼働」や「オスプレイの配置」など国民の反発が強い政策を掲げて選挙を戦うことになる。採決で賛成票を投じた議員が、いまさら「私は本当は反対でした」とは言えないし、言えば逆に反発を招く結果になるだろう。少なくとも、離党した議員たちの言っていることの方が正論だし大義がある。小沢さんがいなくなってスカスカになった民主党に魅力を感じられなくなった支持者も多くいることと思う。
http://haru55.blogspot.jp/2012/07/blog-post_03.html
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