http://www.asyura2.com/12/senkyo132/msg/420.html
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「健全な法治国家のために声をあげる市民の会」が、笠間検事総長以下、昨年1月段階での、検事総長・次長・東京高検検事長・次席・東京地検検事正・次席、すなわち、最高検・高検・地検の幹部を犯人隠避で告発した。
IWJによる今日の記者会見動画
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/21672
田代検事の不起訴決定を受けての、ごく当然のアクションではあるが、告発する相手が検事総長他の、検察最高幹部陣なので、今回の告発は常軌を逸した行為に映る。事情を知らない人には、八木某という無名女性ボーカリストが「検察組織は、影の犯罪組織である」という妄想体系に支配されて、彼女を教祖と仰ぐ市民団体が、荒唐無稽な告発を行ったとみられるかもしれない。
しかし、最高検の「田代検事の記憶の混同」「作為はない」という弁解のみではなく、ネットがあったからこそオープンになってしまったテープ起こしの文章と、田代検事の報告書を、ざっと自分の眼でみれば、とてもそれが「記憶の混同」でできるような代物ではなく、一定の意図の元に構成された文書であることが明らかとなる。まったく専門的な知識をもたなくても、一般の市民でも、おかしさがわかってしまうレベルなのである。
今回の告発は、告発する相手が、起訴をする組織そのものの検察の総長が含まれているため、だれが検事総長以下6人を、誰の指揮下に捜査するのかといった、想定外のことを想定してゆかなくてはならないものを持っている。しかし、ただただ、目の前に明らかになっている目を覆うような検察の違法行為を、そのまま、法に則って、告発してゆくこと、そのことによって、「真の検察組織」が、今の「現実の検察組織」を超えて、市民団体や、それを支援する法曹家、報道するマスコミに残る良識、それに反応する多くの市民などを動員しながら、再編成されてゆくものだと思う。今は、真の検察組織の姿が見えずに、荒野に一歩を踏み出すようなものであっても、その一歩が真実であるからには、そこに多くが集い、組織され、行動を起こして行くようなプロセスが続いていくものと思う。
そして、笠間検事総長がここまでして犯人隠避をするにいたった巨大な利益が、権力構造が、日本のどこかにあるはずであるのだが、これを明らかにし、問題化してゆくことが、日本の独立自尊、及び、本当の法治国家、議会制民主主義にとって、きわめて重要な一歩となる。これは、今後、もしかしたら、50年、100年かかるのかもしれないが、しかし、この一歩がないのと、あるのとでは、大きな違いがある。ネットがあったからこそ起きた一歩であり、同時進行している「紫陽花革命」の中の非常にラジカルな部分をなしていると思う。
今回の被害者は、前回の村木さんと異なり、政治的な意味が大きいので表にでないが、検察審査会により強制起訴され、民主党員資格を長期間はく奪された小沢一郎氏である。彼は、今日、民主党を離党する会見をひらき、国民との約束を反故にした総理を弾劾し、荒野に一歩を踏み出した。今日は、政権交代の実質的な意味が終わった日ともいえるが、また、それを認めて、「真の検察組織」「真の議会制民主主義」を目指して新たな荒野に歩みだした日でもあると思う。
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