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輿石東幹事長との会談を終え、記者の質問に答える民主党の小沢一郎元代表=29日午後、国会
【高橋昌之のとっておき】民主党の消費増税反対57人は全員離党せよ
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120701/stt12070118010005-n3.htm
2012.7.1 18:00 産経新聞
26日に衆院本会議で行われた消費税増税法案の採決では、民主党の小沢一郎元代表や鳩山由紀夫元首相ら57人の議員が反対票を投じました。これは同法の成立に「政治生命を懸ける」と明言する野田佳彦首相に対する明らかな反逆です。
国政の根幹というべき政策で、民主党は正反対の行動が出たのですから、もはや政党の体をなしていません。一日も早く分裂してほしいと思います。そうでなければ多くの国民は納得しないでしょう。
私はこの57人が反対票を投じたこと自体を批判するつもりはありません。「消費税増税には反対だ」という信念に基づき、離党を覚悟の上で反対票を投じたのでしょうから。最も批判されるべきは15人の棄権者です。これは完全に国会議員として職務を放棄したことになるからです。
反対した57人に話を戻すと、党議拘束に背いたことは間違いないのですから、潔く民主党を離党すべきです。それなら信念を貫いたという意味で評価したいと思います。しかし、そうではなくて民主党にまだ残ろうとするのであれば、私は厳しく批判せざるをえません。国会議員として筋が通っていないからです。
小沢氏は民主党の輿石東幹事長と会談を続けており、まだ態度は明確にしていませんが、私の取材では、小沢氏は自らを支持する議員とともに民主党を離党し、新党を結成する考えのようです。小沢氏が実際にそのように行動するのであれば、私はその行動は評価したいと思います。
一方、民主党内では相変わらず、中間派を中心に「党を割ってはならない」などとして、反対した57人の処分を軽くして党内にとどめるべきだとの意見があります。これは国民からすれば全く理解できない意見です。消費税を増税するか否かは国家、国民にとって重大な問題ですが、それよりもやはり党を守る方が大事なのかということになるからです。
国民は民主党が分裂せずに今のまま残ることなんて少しも望んでいません。望んでいるのは政党、それも政権政党が国家、国民のための政策をやってくれるかどうかです。国家、国民にとって根幹である政策で、党内の意見が正反対なのであれば分裂すべきなのは当然でしょう。
それにもかかわらず、民主党は57人を離党させるかどうかをめぐって、迷走を続けています。結論を出すのが一日でも遅れれば、その分だけ国民の支持を失うだけだと思います。
そもそも党代表である野田首相は一体、何をぐずぐずやっているんでしょうか。処分については野田首相と輿石東幹事長に一任されていますから、「とにかく党を割りたくない」と考えている輿石氏にひきずられているのかもしれません。現に28日に輿石氏と会談した野田首相は、小沢氏の処遇について輿石氏に「お任せ」してしまいました。
しかし、それでは野田首相は国民の支持は得られません。郵政民営化に政治生命を懸けて望んだ小泉純一郎首相は、同法案が否決されたら、その日のうちに衆院解散に踏み切り、造反者は公認しないことを表明しました。この明確な政治姿勢に国民は拍手を送り、総選挙で小泉自民党が圧勝したのです。
野田首相もこれを覚えていないはずはないでしょう。輿石氏が何と言おうと、自分が本当に消費税増税法案の成立に政治生命を懸けているのであれば、反対票を投じた57人は即刻、離党してもらうべきで、党の代表なんですから決断し実行できるはずです。それができないようなら、国民は野田首相の「政治生命を懸ける」という言葉を信じられなくなります。
消費税が増税されれば、国民は大きな負担を背負うことになります。しかし、そうしなければ国家の財政は破綻してしまうと考えているからこそ、野田首相は消費税増税法案を成立させようとしているのでしょう。国民に大きな負担を強いるのに、自分たちがそういう厳しい決断から逃げているようでは、国民は支持できません。処分問題が長引けば、その分、野田内閣の支持率はどんどん下がるだけだと思います。
もし、野田首相が反対した57人を離党させられなかったら、どうなるでしょうか。自民党の谷垣禎一総裁は28日の記者会見で、民主党が造反者を厳正に処分しなければ、民自公3党合意を破棄する可能性に言及しました。3党合意が破棄されれば、消費税増税法案は参院で否決されます。
それを待たずして、自民党からは「野田首相は約束を守らなかった」として、野田内閣不信任決議案を衆院に提出するかもしれません。それに今回反対した民主党の57人が同調すれば、内閣不信任案は可決されますから、野田首相は衆院解散か総辞職を迫られます。
仮に総辞職せずに衆院解散に打って出ても、野田首相は追い込まれた形で総選挙に臨むことになります。総選挙では党の支持率低迷に加え、同じ党の中で消費税増税賛成と反対と両方を訴える議員が出ることになりますから、猛烈な批判を受けて惨敗することでしょう。そういう懸念から党内からは「解散には絶対反対」の声が上がり、野田首相は結局、総辞職に追い込まれるかもしれません。
それほど、今回の反対57人の処分は、野田首相の命運を大きく左右する問題なのです。野田首相はそれが分かっているのでしょうか。あるいは分かっていても、自分の思い通りに実行できない状況にあるのでしょうか。
あえて繰り返します。消費税増税法案に反対した57人の議員は、堂々と離党すべきで、その方が国民からは理解されます。一方、野田首相はもうグズグズするのはやめて、一日でも早く57人の議員を離党させる処分を行うべきです。
民主党はもう国家、国民より、党を守ることはやめてください。「国家滅びて民主党残る」なんていうことは、国民は誰一人として望んでいないのですから。
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