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「国民に先に知らせては知らせては駄目だ」
「国民に先に知らせれば何を決めるか分からない、国民に知らせる前に決めてしまわなければ駄目だ」
これは住専処理のとき、野村総研のリチャード・クー氏がテレビで言った言葉です。
ここに支配層の本音が現れていると思います。
国民は愚かだ、だから我々エリートが政策を決め国民を導いてやるのだと。
消費税は、待ったなし。
つまり選挙まで1年以上ある、国民はどうせ1年も経てば忘れてしまうだろう。民自公でやれば国会で成立する。
1年後に選挙をしても消費税の枠組みを護れる選挙結果に成るだろう。
だから、待ったなし、なのです。
権力層は愚かな頭で、自分たちをエリートと思い込み、国民を導いてやるとうぬぼれているのです。
現在は「豊穣の中の貧困」とケインズが嘆き、大変愚かな状態だったとガルブレイスが嘆いた状態です。
豊穣の中の貧困とは、農民が農地、農具、その他があるのに、耕作をせず飢えている状態です。
日本も生産設備も、資源、エネルギーも労働者も居るのに、それが稼動せず貧困者が増えていっている状態です。
何で生産設備や労働者が生産に従事できないのか。
単純に農家と洋服屋しか居ない経済で説明します。
お金が無ければ農家は服を買うことが出来ません。
洋服屋は食料を買うことが出来ません。
従って農家は服を着ることが出来ず、自分の食べる食料しか生産することが出来ません。
洋服屋は自分の服しか生産できず飢えてしまうことになります。
農家と洋服屋しかいない経済では物々交換ということも出来ますが、複雑化した分業経済では物々交換というわけには行きません。
ここに政府が貨幣を配布したらどうか、農家も洋服屋も生産したものを交換でき、生産量を上げ交換し豊かな暮らしが出来るように成ります。
しかし農家がカルテルを組み、お米の値段を吊り上げたらどうなるでしょう。
洋服屋はお米を少ししか買えず、農家の儲けも増えません。では更にお米の値段を吊り上げて儲けようとしたらどうなるでしょう。
洋服屋はお米を更に買えなくなり、お金は農家に集まってしまい、循環しなくあります。
これがガルブレイスがアメリカ資本主義ー拮抗力の概念、で言った寡占による超過利潤というものです。
では銀行が農家や洋服屋にお金を貸し付けたらどうなるでしょう。
最初は交換が出来ますが、毎年金利を払わなければ成らないので、農家と洋服屋のお金はなくなって行き、交換が出来なくなります。
これがケインズやゲゼルが問題とした金利の問題です。
前世紀の先賢は、金利や寡占に問題が有ると考え、独占禁止法を造り寡占の問題を少しでも解決しようとしました。
しかし大企業と下請け企業の関係を見れば分かるように、寡占の問題は現実の市場経済では完全に解決しません。
金利や寡占に問題が有るとし、累進課税を考え富の再分配を図ろうとしました。
しかし現在では金利や寡占の問題など忘れ去られ、どんどん累進課税も引き下げられて来ました。
経済学者はこれらの問題も知らぬ阿呆ばかりです。政治家ももちろん知りません。
結果的にお金が回らず交換が出来ないので、みんな仕事がなく、職が無く市民は生活に喘ぐという状態に陥っています。
これは経済構造さえ変えれば簡単に解決することなのですが、今の経済構造で利益を得ている既得権者は、経済構造を変えようとはしません。
既得権者とは寡占で利益を得ている大企業、金利、地代で生活している富裕者、その構造に乗っかり利益を得ている官僚などです。
しかし何時までも市民から絞り取れるものでは有りません。
生活出来なくなった市民が反旗を翻します。
アメリカの資本主義に反対する運動、欧州のデモ、暴動、日本の消費税反対、原発廃止デモ、今の経済構造が続く限り、これらの政府への反旗は大きくなっていきます。
だってどんどん搾り取られるのだから当然でしょう
風がどんどん大きくなり、世界各地でトルネードが吹き荒れるでしょう。
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