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増税法案衆院通過−民主大量造反で小沢派の動向が焦点に
2012年 6月 26日 22:21 JST
【東京】消費増税を柱とする社会保障と税の一体改革関連法案は26日、衆院本会議で与党・民主党と自民、公明両党などの賛成多数で可決された。しかし、野田佳彦首相が掲げる財政改革の最重要政策に対して与党内から大量の造反者が出ており、党分裂の現実味が増している。
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AFP/Getty Images
記者会見する小沢一郎氏(26日)
野田首相は同日夕、記者会見を行い、「ねじれ国会で大きな改革の第一歩を踏み出せたことは大きな意義がある」と述べた。
2014年に8%、15年に10%への増税を目指すこの増税法案は野党が過半数を占める参院で審議されることになる。主要野党2党が同法案を支持していることから、数週間中の参院可決はほぼ確実視されている。
増税支持者は、同法案を長い間先送りされてきた巨額の公的債務の抑制に向けた第一歩ととらえている。日本の公的債務は国内総生産(GDP)の2倍超と、先進諸国中で最悪の状況だ。格付け各社は日本が借り入れを制御できない限り、将来的に金融危機に直面する可能性があると警告している。
アナリストらはこの日の法案衆院通過をおおむね歓迎したが、これにより生じる政治的な内部対立が市場にとっての懸念要因になるとの見方を示した。
この日の衆院本会議では、民主党の衆議院議員289人のうち、消費増税関連法案に反対したのは57人だった。同法案の賛成は363票、反対は96票。
民主党内の反対票が多数に上ったことからも、同法案をめぐる対立の深さがうかがえる。今後の焦点は、民主党内の反対派が小沢一郎元代表の下、新党結成に向けて離党するかどうかに移った。
26日夕方に会見した小沢氏は消費増税法案が衆院本会議で可決されたことについて「国民への背信行為だ。うそつきと呼ばれてもしかたがない」と批判し、「参院での審議を通じてもなんとか増税を阻止できるような努力をしたい」と述べた。
しかし、小沢氏は直ちに離党する考えはないことを明らかにし、山田正彦元農林水産相によると、自らを支持する議員との会合で「今の時点で新党はない」と語ったという。
消費増税法案が参院を通過すれば、早ければ8月にも内閣不信任決議案を提出すると反対派の野党側は主張している。消費増税に反対し、54人以上の民主党議員が離党すれば、民主党は衆院での過半数を失うことになり、そうなれば、不信任決議案が可決され、野田首相は衆院解散に追い込まれかねない状況だ。
ドイツ証券のチーフ金利ストラテジスト、山下周氏は、法案の衆院通過は日本国債の追加的な買い要因にはならず、「この後離党者が何人ぐらいになるか、逆に市場にネガティブとなり得る要因をチェックしていくことになる」と述べた。
消費増税に反対する向きは、今国会会期中の増税法案成立に政治生命をかける野田首相は、民主党の09年の政権公約(マニフェスト)に反していると批判している。
野田首相は社会保障制度改革の一部を棚上げすることに合意して一体改革関連法案への野党の支持を取り付け、民主党内の一部から反感を買うこととなった。
安住淳財務相はこの日の消費増税関連法案の採決後、財政立て直しに向け、「世界のねじれた国会や欧州の政治状況と比べれば、日本の政治は『言ったことを行動に移している』ということは言えるのではないか」と述べた。
ムーディーズのシニアバイスプレジデント、トーマス・バーン氏は、法案通過は日本国債にとってポジティブとの見方を示した。しかし、ムーディーズをはじめとする格付け各社は増税法案の通過は財政再建に向けた最初の一歩に過ぎないとの見方を示している。
記者: Toko Sekiguchi and George Nishiyama
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