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採決を終えて(福田衣里子)
2012/06/26 http://blog.livedoor.jp/ennriko555/
今日の本会議で、社会保障と税の一体改革関連法案の採決がありました。
私は、そのうち、年金関連2法案と社会保障制度改革推進法案には「賛成票」を、子ども・子育て関連法案と消費税増税法案には「反対票」を投じました。
先日の三党合意がなされたことを受け、民主・自民・公明の3党が賛成に回ることが決まっており、衆議院における本法案の可決は、約束されたようなもでした。
そのような中で、私は、たった一週間で3党で合意された内容には、前回ブログなどにも書かせていただいたような理由から、納得は出来ないと思いで、党の会議で意見を述べました。
けれど、一方では、本会議における採決となれば可決することが分かっているため、このようなジレンマの中で、一議席をいただいている政治家として、どうすべきが本当に国民のためになるのかを悩んでおりました。
その理由は、マスコミの報道でも、賛成多数による法案は可決の見込みであるとして報道されており、あとは、内閣不信任案の成立に必要な造反票が54票に達するかどうかという政局に関する報道が非常に多かったように思います。 納得は出来ないけれど反対をすることで政局的な動きが、さらに加速してしまうのではないか。
また、私が反対しても、賛成多数で成立してしまう。
それなのに反対してしまうと、今後、私の所属する厚生労働委員会で、発言力が弱まるのではないか、今、必死に取り組んでいるカネミ油症などの法案も、これまで得られてきた党内の協力が得れなくなるのではないか、結果的に政治家としての役割を果たせないことになるのではないか、などといったことが心配になりました。
しかし、この法案に反対したからといって、真に必要な法案についてまで協力しない、やらせてもらえないということ自体、人間の心情としては有り得ることだとは思いますが、命を預かっている政治家のすることとしては、おかしいことですし、そんな政治であってはいけないと思い直しました。
また、そもそも立候補した時の想いは何だったのか、マニフェストでお約束したことは何だったのか、何を期待されて国政に送り出していただいたのかについても、何度も何度も振り返りましたし、そもそも自分の信条としても、是か非かどちらかしかないだろうという思いが強くありました。
有権者の皆様にいただいた一議席ですので、様々な事情や思いが私の中であるにせよ、それでも賛成か反対かどちらかを投じなければ、せっかく投票していただいた長崎二区の皆様はじめ、日頃から応援していただいている国民の皆様の思いを国会に届けられないことになってしまい、それは本当に申し訳が立たない、国会議員としてはどうなのだろうかとの思いに至りました。
そもそも、私は政局ではなく政策を重視して、これまで活動してきましたが、社会保障、消費税増税というものすごく重大な法案でさえ、今回のような権力闘争、主導権争い、政局となってしまっていうこと自体が、とても悲しいです。
こんな政治ではいけない。
その抗議の意も込め、「反対」を投じた上で、離党だ、新党だという政局的な動きに与しないという立場でいようと思っています。
とはいえ、処分はあると思います。最悪、除名もあるかもしれません。
しかし、私は一貫して、処分があるかないか、軽いか重いかという基準で行動を変えるつもりもありませんでしたし、処分が怖くて信念は通せません。 どんな処分でも甘んじてうけるつもりです。
もっとうまい立ち回りがあるのかもしれませんが、仮にも、国民の皆様からの大事な想いのこもった一票をいただいたことに対する私なりの姿勢です。
政治的には、弱い立場になってしまうかもしれませんが、今後とも変わらず、努力してまいりますので、皆様、引き続き、ご理解とご支援をいただければと思います。
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