http://www.asyura2.com/12/senkyo132/msg/157.html
Tweet |
結局、小沢一郎がすべてのカギだった 問題の小沢一郎の評価は正しいのか
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-6179.html
2012/6/26 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
小沢元代表が消費増税法案に反対の姿勢を正式に打ち出したのが、今月21日。「離党も視野に入れている」と言ったものだから、以来、大新聞テレビの話題は「小沢グループ何人が造反か」「54人以上なら、民主党は少数与党に転落」と、そんな報道ばかり続いてきた。
そこでつくづく考えさせられることがある。小沢という政治家のスケールだ。政権交代目前の3年前から検察と大マスコミに犯罪者扱いされ、寄ってたかって潰されてきた。被告人にされ、2年近く日陰者の生活を強いられた。だが、いざ国民生活を左右する増税国会の最終場面では存在感を示す。政権交代の舞台をこしらえ、自民党長期独裁を終わらせたのも小沢だったが、なんだかんだいってもいつも政治の中心にいるのは小沢なのである。
永田町の十把一からげの全保守勢力が小沢ひとりにてこずる。痛快だし、これだけ見ても、こんな器のでかい政治家を粗末にすべきではないと思うのだが、日本の大マスコミの小沢嫌いは全然改まらない。「政局屋」だの「民主党を困らせるトラブルメーカー」扱いである。小沢が反対する消費増税だからこそ、推進すべきだと説くテレビ学者までいる。
そんな偏った見方をテレビや大新聞で毎日毎日押し付けられた国民は、小沢が悪者なのか、必要人物なのか分からなくなっている。ここで、小沢という政治家のことを正確に認識しておかないと、ずっと国政の行方を見誤ってしまう。
◆反乱者なのか壊し屋なのか主張は間違いなのか、それとも改革者か
増税法案に反対する小沢は、「造反だ」「抗争だ」と、まるで反乱軍の頭目のように言われている。老人・渡部恒三などテレビに出ては、小沢を「壊し屋の天才」とコキ下ろす。だが、民主党がガタガタになったのは小沢のせいなのか? 違うだろう。
「今は増税すべき時ではない、その前にやるべきことがあるという小沢氏の主張は筋が通っている。今回の大増税は、民主主義の手続きとしてもおかしいのです。民意を無視した増税に血道を上げ、その結果、民主党を壊したのは野田首相の方ですよ。さらには日本の民主主義までも壊そうとしている。野田首相こそトンデモない破壊者で、国民の敵と言わざるを得ません」(評論家・天木直人氏)
小沢は、国民との約束を愚直に守ろうとしているだけなのだ。マニフェストを反故にし、国民生活を破壊しようとしている野田こそ異端の反逆者。なぜ追放されないのか不思議なくらいだ。
政治評論家の本澤二郎氏もこう言う。
「私は40年間、永田町を取材してきましたが、今ほど狂った政治は見たことがない。野田政権は公約とまったく逆のことを推し進め、弱者イジメの大増税を強行する。そのために選挙で民意が否定した自公と手を組むという禁じ手まで犯した。こんな密室談合政治は、絶対にブッ潰してもらわなければなりません。それが壊し屋だというのなら、大いに結構。壊し屋だろうが殺し屋だろうが、それが期待できるのは小沢一郎だけなのです。フランス革命に遅れること200年、いま日本でアンシャンレジーム(旧勢力)の支配を打ち破ることができるのは、彼をおいて他にいません」
反逆者どころか、改革者だというのである。
「このままでは、政治もメディアも民意から乖離する一方です。野田政権は増税だけでなく、原発の再稼働も強行し、自公と大政翼賛政治を始めようとしている。国民の怒りは爆発寸前です。こんな政治は、一刻も早く終わらせなければならない。小沢氏の革命的な動きに期待している国民は、決して少数ではありません」(天木直人氏=前出)
大マスコミと保守勢力がつくり上げた小沢の悪口や虚像とは異なる評価。どちらを信じるかである。
◆夫人の「離縁状」バラまきは第2の偽メール事件なのか
旧勢力から叩かれ続けてきた小沢を、いま夫人の「離縁状」なるものがさらに揺さぶっている。週刊文春がスクープした夫人の手紙のコピーが、先週、民主党議員の事務所や小沢支援者に大量にバラまかれた。増税国会採決の微妙な時期に陰謀めいた話だが、本当に陰謀になってきた。
「丁寧に後追いする大新聞もありましたが、手紙は捏造されたものと関係者はとらえています。夫人の筆跡と違うし、内容に不自然なことが多すぎるからです。普段、小沢夫人が周囲にグチっていたことを聞いた人物が虚実織り交ぜ、代筆屋を使って離縁状に仕上げたという見方が有力です。小沢家がゴタゴタしているのは事実ですが、そこに小沢憎しの政界関係者がつけ入って、小沢追い落としの謀略を仕掛けた。そうみて間違いないでしょう。小沢の子分たちを動揺させ、離党者を減らし、小沢をはぐれガラスにして引退させるのが目的ですよ」(政治ジャーナリスト)
「第2の偽メール事件か」と言われ始めたこの“怪文書”コピーは、広範囲に組織的にバラまかれている。そこから政府組織の関与を疑う声も出ているのだが、こんな大がかりな謀略が渦巻くのも、小沢ならではのこと。かえって小沢の巨大さと怪人ぶりが際立つのだ。
◆小沢さえいなければ政治は独裁的にうまくやれる
きょう衆院採決の消費増税政局でゾッとすることがある。大政党の翼賛体制や大マスコミの大本営発表もそうだが、もうひとつは、もしも小沢の存在がなかったら、政治はどうなっていたかだ。
「一体改革」という美名にカムフラージュされた庶民殺しの大増税が、あれよあれよという間に民自公のウラ談合で決められ、知らぬ間に法案が通過していた危険が強かった。まさに翼賛独裁だが、その流れを止めようとしたのが小沢だ。国家の総意に逆らっても勝ち目はない。それを承知で徹底抗戦を叫び、野田民主党に亀裂を入れ、消費増税問題をクローズアップさせた。さすがにテレビなどは、造反、離党、国会採決の混乱を大騒ぎせざるを得なくなっている。それで多くの国民に「どうして今、消費増税だけを急ぐのか」と気づかせたのも小沢の功績である。
「小沢さんは、相手がいくら巨大であろうと、おかしいことはおかしいと言う。それゆえに国家支配層から袋叩きにされてきたが、それでも信念を変えない。並の政治家ではありませんよ」と、経済アナリストの菊池英博氏は言う。
「政権交代したら、対米隷属をやめる。司法と霞が関の癒着を絶つために検事総長といえども、国会の承認人事にする。小沢さんはそういう日本改革案を持っていたから、危険視され、アメリカや検察にやられた。デッチ上げで抹殺されようとした。並の政治家なら、アメリカや財務省、大マスコミに媚び、強いものにペコペコですが、小沢さんだけは違う。貴重なことなのです」
小沢の問題提起や抵抗があって、多くの日本人は沖縄基地問題を知った。検察の怖さに気づいた。ウラを返せば、小沢が抹殺されたら、民衆は「由らしむべし、知らしむべからず」の圧政独裁のなかで虫けらのように扱われて終わりなのだ。
◆小沢新党ができたらこれからどうなるのか
増税法案に反対票を投じた小沢グループ議員は、離党して新党立ち上げの準備を始めている。大マスコミは「集団離党したところで先の展望はない」と書き立てるが、「まったく逆ですよ」と前出の本澤二郎氏はこう言う。
「小沢一郎の復権を恐れるマスコミが、あえてネガティブな情報を流しているのでしょう。私はむしろ、この局面は小沢一郎のために用意された舞台のように感じています。どう考えても、小沢グループの方に正義があるのだから、国民の支持はついてくる。それに、今は有権者の6〜7割が無党派層です。総選挙になれば、『談合増税反対』と『脱原発』の2点突破で小沢新党が過半数を獲得してもおかしくありません」
新進党が分裂し、98年に小沢が自由党を立ち上げた時も、新党への参加者が予想を大幅に下回ったことで「小沢は終わり」とさんざん言われたものだ。しかし、同年の参院選で小沢は比例代表で500万票以上を獲得して善戦した。国民だってバカじゃない。ちゃんと見ている。
「今までは、『民主党は党内でゴタゴタして、何やってんだ』という声が強く、言い訳するのに苦労していた。しかし、こういう状況になり、離党覚悟で反対票を投じることを表明したら、地元有権者から『頑張って』と声を掛けてもらえるようになりました」(小沢グループ中堅議員)
小沢新党が、民自公の談合3党に対する批判の受け皿になる可能性は高い。
だからこそ、小沢も「われわれの主張が国民のため正義だ」と強気なのだ。
◆財務官僚のイヌ野田か、反対している小沢かの国民の選択がすべてを決めるだろう
民主党の大半と自民・公明の圧倒的多数の賛成で、消費増税法案は衆院を通過し、8月には参院で成立する。大衆搾取国家の完成である。
だが、政界は一寸先が闇。何が起きるか分からない。法案成立前に解散・総選挙のハプニングもあり得る。そのとき、国民は財務省のイヌである野田を支持するか、それとも大マスコミからの洗脳を解いて小沢を選択することができるか。それが日本の命運を決めることになる。
「国民の6割は増税に反対している。その増税を強行する野田政権は2割程度の支持しかない。普通に考えれば、増税法案は潰れるのに、そうならない。メディアのせいです。増税反対の世論を封じ、小沢氏に対しても、わざと政局的に取り上げ、国民の増税反対と分断させようとしている。しかし、国民がこれ以上の景気悪化や貧乏から逃れたいのであれば、小沢氏を理解することです。それが近道ということに気づくべきです。政界をどう見渡しても、この国を救える政治家は小沢氏以外にいないのです」(筑波大名誉教授・小林弥六氏)
官僚も政治家も身を切らず、福祉政策は先送り。財務省のフトコロを潤すだけのフザケた消費増税に賛成の庶民はだれもいないはずである。
その怒りの一票と、小沢のスケールが合体すれば、政治は変わる。独裁に傾いたこの国を民主国家に引き戻せる。
ここが勝負なのだ。小沢が“健在”なうちに国民が目を覚まさないと、すべては終わってしまうのだ。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK132掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。