61. 2012年6月27日 21:43:02
: Aply9KcASU
11さんの見方に近いものがあります。じつは、欠席議員の分析が必要だと思う。 とても面白いのだ。 羽田さんは病気だから欠席は仕方がないが、基本的には小沢氏と いっちゃん、むっちゃんの仲で、いっちゃんから首相にさせてもらった恩がある。 新党に状況によっては加わるだろう。 黄川田徹(岩手3)氏と福田昭夫(栃木2)氏は、小澤グループで 野田内閣の副大臣や政務官を務めていた。今回は野田内閣の一員でもあったから 欠席の方向しかとれなかったのだろうと推測できる。新党への有力候補。 小沢鋭仁は、消費税反対でそれを貫いたことは認めるが、 小沢グループとは距離を置きたい人間だからこれは新党からは除外してよい。 あと篠原孝が意外と面白い。京大法学部出身の農学博士で、前原が小沢氏の 戸別補償制度を批判したとき、前原を徹底的に批判している。 山田正彦氏と仲がよい。鹿野道彦グループの旗揚げに参加しているが 農水政策では山田正彦氏に近い。TPPの反対の急先鋒。 野田がTPP推進を強めたら、小沢グループとは距離を置くかもしれないが 離党もありうる。 村井宗明氏は、富山だが、環境問題、行政刷新の中心メンバーで 『総理、増税よりも競り下げを! 脱・お役所価格で財政再建』(ダイヤモンド社・2011年)の著書があるので、その意味から改革なしの増税に反対の 意味での欠席であろう。新党には所属しないだろうが、行革では一致できそう。 橋本清仁は宮城3区で小沢氏に大変世話になった。 小沢グループ若手の一新会倶楽部の事務局長。ただ最初に 鹿野道彦秘書だったので、鹿野氏のことを「親父」、 小沢氏の「親方」と呼んでいる。最近、鹿野氏と小沢氏の微妙な 関係のはざまで、小沢氏とやや距離を置き始めて、 今回は欠席を選んだとみる。しかし、本来は新党参加予備軍。 石関貴史は群馬で一新会に属し、小沢グループ。もと郵政官僚。 石川知裕代議士の逮捕を考える会に参加している。 梶原康弘(兵庫5)は早稲田出身、新進党から自由党、民主党の経歴を もち、比例区で地盤がやや弱い。とくにグループに所属していないが が、経歴は小沢氏の流れを組んでいる。 石森久嗣(栃木1)は慶大法学部、北里大学医学部卒の脳神経外科医。 小沢氏事件では検察の捜査を厳しく批判。政治評論家の森田実の妻の甥という 異色の政治家である。これは小沢グループとの関係はわからない。 宮崎岳志(群馬1)は中央大学法学部卒、もと上毛新聞社記者で、 小沢代表のときの新人公募で民主党候補として当選。 空本誠喜(広島4)は東大工学部・早稲田理工学部の出身で放射線研究の専門家。 小沢一郎政治塾所属で小沢グループとは関係が深い。 山岡達丸(比例北海道)は慶応大学卒、父親は山岡賢次とくれば、もう彼の今後の 行動は予測できる。 柳田和己(比例北関東)は、日大経済学部、銀行員をへて、中村喜四郎を破って初当選。なぜ欠席した、小沢グループとの関係は不明。 玉置公良(比例近畿)は、和歌山県議出身の社会党系出身議員。あまり小沢グループとの関連は深くないようだ。 原口一博(佐賀1)は、ご存じのとおり、 採決前夜の6月25日には山岡賢次氏と小沢氏に会って、 明日の投票行動について、打ち合わせをしている。 翌6月26日の採決欠席後は、松木氏と一緒に小沢氏に報告をし、 今後の行動について打ち合わせをしている。 つまり、原口氏の行動は、小沢氏が了解済みの行動である。 (あんまりばれないほうがよいのだとは思うが) 欠席者に対しては、おそらく党執行部も処分は軽いものに 成らざるをえない。だから民主党内での活動もおそらく制限はない。 そして、欠席者には、小沢グループの議員が7〜8人はいる。 植草氏が小沢氏離党は二段階と予測した。 今回、賛成議員のなかからも 出るかもしれないと言っている。 その予測は処分をめぐって対立したとき、かなり確率が高いとみている。 小沢氏が離党をしないというのがいつまでもつか、 マスコミが29日ごろには、というが マスコミの逆を考えることが正解の方向ではないか。 たとえばの予測であるが 小沢氏らの処分を遅らせると 自公は審議拒否をするというのだから、 参議院での消費増税案は審議ができない。 うまくすれば、消費増税案が決まらないうちに野田内閣がつぶれる。 そうならないように 野田官僚操り内閣は、小沢氏らの処分を急ぐだろう。 しかし、過去の事例から考えて、除名はできない。 輿石氏は党の分裂を防ぐことを最優先するだろう。 すでに、新党きづなと連携すれば野田内閣不信任案をいつでも 出せる人数が確保できている。 だから、分裂はできない。 があえて野田官僚内閣は民主党の看板を投げ捨て 自公にすがりつき、まず、小沢グループを除名するからと 約束して消費増税案を通してくれということになる。 しかし、次なるハードルがある。 特例公債法案になったら、今度は解散を約束して 通してくれと自公からせまられる。 そうなれば、残った民主党議員も黙ってはいない。 野田内閣総辞職をせまることにならざるをえないだろう。 今後の動きは予測しがたいものがあるが 何れにしても 今後の欠席議員の動向も注目していくことが重要だと思う。 |