37. 2012年6月27日 04:30:25
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中央銀行制度の搾取 【金貸し支配の構造(上) 〜国の借金900兆とマスコミの第一権力化の背景に金貸しの存在あり〜】 ↑前回の投稿では、日本が豊かさを実現したことにより、 @ 国の借金が積み重なっていった。 A マスコミが第一権力化した。 という、2つの事実を確認した。
国が自らお金を発行していれば、国が借金をするということにはならない。ということは、国は誰かからお金を借りている、ということになる。国がお金を借りているのは、「中央銀行」というところ。今の日本には「中央銀行制度」というものがあり、国はこの「中央銀行」からお金を借りることになっている(形式的には銀行から借りている)。こうして、現在の国の借金は900兆円にまで積み上がってしまった。
借金をするということは、誰かがその利息で儲けを得られるということ。この章では、国が借金漬けになった仕組みを確認し、その仕組みによって、誰が得をしているのか?誰が損をしているのか?を見ていきたい。
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■「中央銀行制度」の誕生 紙幣を刷っているのは、国家ではない。紙幣を刷っているのは「中央銀行」という「銀行」である。ひとつの通貨圏の中では様々な銀行が存在する(日本ならUFJ、三井住友等)が、「中央銀行」は、銀行の為の銀行と呼ばれ、日本でいえば「日本銀行」、アメリカでいえば「FRB」が「中央銀行」にあたる。 では、その中央銀行はどのように成立したのか?
紙幣の原型は、中世ヨーロッパにおいて財を蓄え始めた商人達が金細工師や両替商に預けたゴールドの預り証である。当時、商人同士の支払いは金貨で行われてきたが、決済の度に預り証を用いて金貨を引き出していては手間がかかる。その為、次第に金貨の預り証が金貨そのものと同様の価値を持つようになり、金貨の代替物として流通し始めた。
預り証での決済が広まりだすと、金庫内の金貨は一定量が引き出されずに残るようになった。そこで、この余剰金貨を他の商人に貸し出すことを考えた者が現れ、金庫内で引き出されずに残っている金貨を他の商人に貸し出し、貸し出し料として「利子」を取り始めた。こうして「金貸し」が誕生し、金貸し業=銀行業が始まった。
金貸しはそれぞれで預り証を発行して、商人達に貸し付けを繰り返してきた。しかし民間である商人に貸し付けても、取りっぱぐれることも多い。そこで金貸しは、莫大な資金を必要としていて、倒れることもない「国家」に目を付けた。金貸し達は結託して大銀行を作り、「国家」に金を貸すことを目論むようになる。
1694年、戦費の捻出に苦しむイギリスに対し、金貸し達はそれぞれの銀行から金を貸し付けるという形をとらず、同業者が資金を持ち寄り貸し付けるという形でイングランド銀行を設立した。イングランド銀行は、国家に多額の資金貸し付けに成功し、イングランド銀行紙幣を市場に大量に流出させた。
イングランド銀行紙幣をもって預金管理をする社会を作り上げた金貸し達は、「国家」に多額の金を貸し付ける引き換え条件として、紙幣を発行する権利=通貨発行権を手に入れる。結果、金貸しが作った中央銀行だけが紙幣を発行し、国家は中央銀行から借金をして財政を維持するという「中央銀行制度」が誕生した。
〜まとめ〜 ★ 紙幣の原型はゴールドの預り証で、これを元に利子を得ようとする「金貸し」が誕生した。 ★ 金貸しは、確実に紙幣を回収出来る「国家」を相手に金を貸した。 ★ 金貸しは、通貨発行権を手に入れることで、「中央銀行制度」を作り出した。 ★ 「中央銀行制度」の元、紙幣を刷っているのは、国家ではなく、「中央銀行」が刷っている。
■ 全ての「中央銀行」は、民間企業として始まっている。 紙幣を刷っているのは「中央銀行」という位だから、国有銀行かと思いがち。 しかし、「中央銀行」は、国有銀行では無く、全て民間の銀行で始まっている。 下記、株主構成を見ても明らかである。
○FRBの主要株主(リンク) →FRBは、欧米の銀行が株式の100%を保有し、米国政府は1株も所有せず。
○日銀の株主構成 (リンク) →正確には、日本銀行は日本銀行法に基づく「認可法人」であり、株式会社ではないが出資証券を発行しており、出資者に、配当をすることができる。何とか政府が半数以上を所有しているが、政府が米国に支配されている。
〜まとめ〜 ★通貨発行権を握っている「中央銀行」は、全て民間企業として始まっている。
■ 通貨発行権は、国家を凌駕する力を持つ。 唯一の通貨発行権を持っているのは「中央銀行」であり、「中央銀行」が通貨を発行して、「国家」に金を貸している。 では、この通貨発行権を手に入れるとは、どういうことなのか?
市場社会の中で通貨発行権を持つことの意味は、相当大きい。通貨発行量を調整し、金利を操作するだけで、バブルすらも引き起こせるし、企業を倒産に追い込むことも出来る。国家すらも破綻に追い込むことが出来るし、それによって戦争を誘発することすらも可能になる。戦争になれば、大量の資金が必要となり、国家は更に莫大な借金をするはめになってしまう。実際、第2次世界大戦のドイツは経済的に追い込まれ、戦争に踏み切り、莫大な借金を背負わされた。
〜まとめ〜 ★市場社会で通貨発行権があれば、国家を凌駕する力が手に入る。国家間のパワーバランスすらも意のままに操れる。
■ 無から金を創造する「中央銀行」の仕組み。 国家に金を貸している「中央銀行」だが、どのようにお金を生み出しているのか?
例えば、日本国が1億円必要になるとする。日本国は紙幣を刷れないので、日本銀行が1億円分を印刷し、銀行に売りつける。そして、日本国が銀行から一億円分の国債と引き換えに1億円分の借金をする。日本銀行にとっては、紙切れに印字したものを渡すだけ。紙に印字する原価など微々たるものなので、その差額は丸々収益となる。しかも、お金を貸しているので、いずれは返してもらい、利子までも受け取ることが出来る。その利子は国の税金でまかなうことになり、国民がその利子を払うことになる。
〜まとめ〜 ★「中央銀行」は、国家や国民に寄生することで、全く損益も出さず、無からお金を生み出している。
■「国家」の借金は、「国民」が支払う。 借金をするときは、当然の如く担保が必要になる。これは、国家が借金をするときも然り。 よって、「国家」は「中央銀行」に、担保を納めなければならない。 では、「国家」が「中央銀行」からお金を借りるとき、何を担保にしたか?
ここに世界中の富を何食わぬ顔で収奪する「中央銀行」のカラクリがある。 担保にしたのは「徴税権」。つまり、「国民の税金」を担保にしたのだ。
これまでは、国家(王)に金を貸しても、(戦争に負けたりして)国家が破綻すれば、金貸しは貸付金を取りっぱぐれだった。しかし、この当時、2回の革命で民主化していたイギリスの主権は、「王」⇒「議会」に移っていた。そこで、「国民」に主権がある「議会」に金を貸付け、「国民」の「税金」を担保にしたのだ。
これで、「国民」は、借金を返済せざるを得なくなる。自分達に主権がある「議会」が借金しているのだから、その借金は自分達の税金で返さなければならない。こうして、議会が借金をし続ける限り、新たな徴税制度が生まれ、ただただ、お金を稼ぐ為に働き続けることになってしまった。
実際にFRBが刷るドルというお金は、米国債を担保にFRBがアメリカに貸し付けた債権。アメリカ政府がドルを必要になると、米国債を発行してFRBに渡す。FRBは米国債と引き換えに無からドルを創造し、アメリカ政府に渡す。アメリカ政府、つまりアメリカ国民は利息を支払う義務を負う。同時に「連邦所得税法」が制定され、アメリカには連邦所得税を納付しなければならないという法律は存在しないにも関わらず、連邦所得税が徴収され、それがFRBへの米国債支払いに充てられている。
つまり、アメリカでは法的根拠もないのに国民に所得税が発生し、それが連邦準備銀行に流れるという壮大な搾取システムが出来上がっているということである。
〜まとめ〜 ★「国家」が「中央銀行」に借金するとき、担保になるのは「国民の税金」。 ★「国民の税金」が担保になれば、国民は、国家の借金を返済せざるを得なくなる。
■ 金融とは、お金を絶対と信じ込むことで成立する宗教のようなもの こうして考えてみると、「紙幣」とは「中央銀行」が発行したタダの紙切れにすぎない。その紙切れを、皆が価値あるものとみなすから、このような紙切れに高価な価値が生まれる。ならば、金融とは皆が信じ込むことで成立する宗教のようなもの、「中央銀行」とは、世界各国に配置された教会のようなものでしかない。 以下、【お金こそ人類最大のガンである】より、引用。 「お金を稼ぐことが正しい」という価値観に対して、警鐘を鳴らしています。
お金を稼ぐことを否定すれば、即座に批判が待っています。 お金を稼ぐ事に、何か宗教的な強制力すらも感じます。
「日銀真理教」が日本を支配しているのです。
・中略・
日銀は日本国民のためではなく、日銀株主のために存在するのです。 株式会社の原則です。株主の利益が最大になるために活動します。 まるで水道の蛇口をひねるように、金利の上げ下げを自在に行ないます。 金利を下げて蛇口を緩めれば、溢れるようにマネーが流れ出しバブルとなります。 金利を上げて蛇口を締めれば、マネーが滞り経済が沈滞し、恐慌が発生します。 「政策金利が何%で〜」とFOMCでそれっぽく話すだけで、相場が動くのです。
・中略・
神のような存在です。金融とは宗教そのものです。
・中略・
なぜ”紙切れ”をみんな必死で集めるのか? 実物資産の金と交換できる保証もないのに? 1オンスの金を買うのに、昔は35ドル、今は1600ドル必要なのに?
みんなが”紙切れ”を価値があると思い込んでいるからです。 何の裏付けもない”紙切れ”を、みんなが信頼しているからです。 逆に、みんなが”紙切れ”を使うのをやめて、 自分達だけで流通可能な通貨を生み出せば、銀行家の支配から脱却できます。
・中略・
中央銀行は、日本政府にタダで”紙切れ”を渡してくれません。 必ず額面通りの国債発行を要求し、国債の金利も追加されることとなります。 結果日銀には、タダ同然で国債が貢ぎ入れられるのです。
これは現代の奴隷制度です。日銀に年貢を納めているということです。 ・中略・ 目指すべきは”紙切れ”の貯蓄ではなく、”紙切れ”からの脱却です。 銀行家の策略を知識として学び、金融そのものが詐欺であることを知り、 それを多くの人に広め、本当の豊かさとは何かを追究するのです。
以上、引用終了。
〜まとめ〜 ★ 金融とは、宗教そのもの。 ★ なんの裏づけも無い紙切れを、みんなが価値あるものと思い込んでいる。 ★ 「中央銀行制度」は「現代の奴隷制度」 ★ 目指すべきは”紙切れ”の貯蓄ではなく、”紙切れ”からの脱却。
■ 金貸し支配からの脱却に向けて 5,000年間に及ぶ私権時代では、各人が己の私権獲得に収束し続けてきた。その際、私権の対象となるものは、食料であったり、女であったり、土地であったり、と様々だった。しかし、この金融教が布教されることで、お金を手にいれなければ、私権を獲得出来ない仕組みが人工的に作り上げられてしまう。この壮大な騙しのシステムの中央に位置するのが「中央銀行制度」。そして、その騙しを支えているのは、「お金は絶対」という価値観を皆が思い込むことだけでしかない。 最近では、ロックフェラーvsロスチャイルドといった対立構造を元にした陰謀論もよく展開されているが、どちらが勝とうとも、この「中央銀行制度」が変わらない限り、我々は搾取され続けることになる。「中央銀行制度」こそが、金貸し支配の本丸なのである。 一方で、豊かさの実現と共に私権が衰弱することで、私権への収束力も低下し続けている。この結果、それまで表に出てくることの無かった『金貸し支配』の構造が暴かれ始めた。これには、豊かさの実現→私権の衰弱→市場縮小→金貸しの生き残りを賭けた覇権闘争→リーク合戦に伴って、支配構造が暴かれ始めたことも大きい。 そして、1970年豊かさの実現を契機にして、私権収束の時代から本源収束の時代へと大きく転換し始めている。この結果、「お金第一」の意識が薄れる一方で、農業や教育などの「人類にとって、本当に必要なモノ」への意識が高まり続けている。これは、本源収束の強まりと共に、『金融教』の洗脳が解かれ始めている、とも言える。つまり、みんなの意識潮流の大転換こそが、金融教支配からの脱却=金貸し支配からの脱却の、最大の基盤なのだ。
しかし、その「みんなの意識」は、マスコミなどを通じて、金貸しに洗脳支配されている。その構造を把握し、突破口を見出せなければ、金貸し支配が永久に続くことになる。 次回、その構造と突破口を探っていく。
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