http://www.asyura2.com/12/senkyo131/msg/898.html
Tweet |
この間の政局に関連する投稿やコメント、そして、小沢支持者とおぼしき人たちの書き込みを読んでいると、失礼ながら、「三党合意」の重みがあまりわかっていないように思える。
連立与党が参議院で過半数割れという現実を前提に、次の総選挙が間近に迫る1年後に社会保障関連法案の成立をめざす今回の「三党合意」は、実質的に“連立合意“なのである。
そうでありながら、本当の“大連立”は、ただでさえ「増税野合」と非難を浴びている現状ではできない。だからこその政局が、現在進行形のものなのである。
小沢Gが54人以上で離党すれば、現在の連立与党は過半数割れの少数与党になる。
言ってしまえば、衆参共倒れの少数与党に転落する。
だからといって、「三党合意」を経た今はする必要もないが、公約破りの裏切り者として民主党への嵐が吹き付けている現状で解散総選挙を実施するわけにはゆかない。
自民党の幹部は、造反する小沢Gとの連携も辞さないといった“甘言”で、小沢Gが離党するよう唆している。
当然である。小沢Gの離党で連立与党が過半数割れに陥れば、“大連立”に大義名分が生まれるからである。
“大連立”に進めば、自民党から大臣を送り込むことになる。大臣病で瀕死の状態にある自民党古参政治家はようやく息がつける。
むろん、この連立は、固定的な“大連立”ではない。あくまでも、来年の総選挙までのつなぎである。つなぎだからこそ、“大連立”にも大義名分があるのだ。
次の総選挙後に連立がどうなるかは、総選挙の結果次第である。
当然のように、民主党主流派と自民党は、選挙後の政権で主導権を握ろうと激しいバトルを展開する。参議院の問題はあるが、ともかく、衆議院では圧倒的多数を目指す。
話は少し変わるが、私の見たところ、これまでそして今の日本は、「二大政党制」が根付く土壌があまりにないように思える。
財界・官界の支配構造が均一で、大きな対立はほとんどないからである。
影響力があまりない労働者組織「連合」も、財界と官界の傘下でしかない。
このような支配構造にある日本で「政権交代が可能な二大政党制」が確立する可能性は低い。
その現れが、小沢代表時代に福田首相と陰で進め破綻した“大連立”であり、今回の「三党合意」だと考えている。
日本の政治は、言ってしまえば、かつての自民党長期政権時代のように、支配構造と軌を一にする大政党が中小企業も取り組みかたちで“国民政党”となり、支配構造への不満や敵意を抱く人々を取り組む“宗教政党”や“左翼的政党”が抵抗勢力として寄り添うかたちが“座り”がいいのだ。
そして、新自由クラブ、日本新党、みんなの党、そして、国政での力は未知だが今の“橋下維新”など、支配構造への不満や敵意を抱く人々を取り組む“新党”が、時のムードに乗って、短期的に光り輝くという流れである。
どなたがエリート官僚に対抗するためにはエリート政治家が必要だと書かれていた。
エリートの意味するところは不明だが、官僚の現状分析機能力・政策立案能力・成案化に向けた権謀術数などに引けを取らない政治家が輩出されなければ日本の政治は変わらないという思いだと受け止めた。
二大政党ないし政権交代の基軸は何かということがもっとも重要なテーマだと考えている。
私は、従来から言っているように、「グローバリズム&自由主義」と「国民経済主義&規制容認」が対立の基軸になり得ると考えている。
現在、支配構造を担っている人々は「グローバリズム&自由主義」である。
「国民経済主義&規制容認」は、メディアの刷り込みで、オールドファッションとして嫌われている。
エリート政治家が必要だとしたら、「国民経済主義&規制容認」を思想的にも政策的にも確立でき、国民にその意義と利益をきちんと語れることにあると思う。
話が少し飛んでしまったが、タイトルで書いた内容の理由は、添付する関連投稿をお読みいただきたい。
勝手にひとの気持ちを忖度して書くことを詫びるが、小沢Gの離党に期待している人の気持ちは十二分に理解できるつもりでいる。
しかし、今一度、小沢Gの大量離党が意味することをじっくり考えていただければと願っている。
※ 関連投稿
「[政局の流れを読む]新党結成に向かう可能性もある小沢Gの“蹶起”は奏功するのか?:答えはNoである。」
http://www.asyura2.com/12/senkyo131/msg/776.html
「[政局を読む]小沢支持者が政局に煽られて反小沢勢力のサポートをするという倒錯:自身が進めた政治改革の捕囚となった小沢氏」
http://www.asyura2.com/12/senkyo131/msg/828.html
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK131掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。