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伊藤祐一郎鹿児島県知事は3期目も記者クラブとの癒着を示唆
筆者 - 寺澤有
2012年 6月 24日(日曜日) 14:40
http://www.incidents.jp/news/index.php?option=com_content&view=article&id=463:2012-06-24-05-35-28&catid=1:2010-05-12-10-05-34
6月21日、任期満了にともなう鹿児島県知事選挙が告示され、現職で3選を目指す伊藤祐一郎氏と、新人で出版社社長の向原祥隆(むこはら・よしたか)氏が、鹿児島市内で第一声をあげた。
雨が降り続く中、向原氏は港大通り公園で、以下のように訴えた。
「この雨は、私たちにとって祝福の雨です。生きとし生けるもの、雨がなくては生きられない。鹿児島では、今、早苗が雨の恩恵を受けて育つときです。原発は一瞬にして、自然も何もかも打ち砕きます。事故があれば、家を捨て、墓を捨て、すべてを捨てて、鹿児島を、故郷を、去らなければならなくなります。事故がなくても、放射能は出続けています。定期検査で川内原発が去年の9月から2基、止まっています。すると、温排水が排出されなくなり、原発の海に魚が帰ってきました。原発稼働中と比べて、なんと6倍の漁獲高です。原発が止まれば、豊かな自然がよみがえり、自然エネルギーを活用した新たな産業も生まれます。川内の方々には、真っ先に、その恩恵を受けてほしい。今回の知事選は、原発を止める県民の意思表示ができる、初めての選挙です。国は原子力政策を変えることができません。大飯原発も止められないようです。だとしたら、鹿児島県から止めて、原子力政策を変えていこうではないですか。新しい歴史を、その第1歩を、私たちが、私たちの手で切り開いていこうではありませんか」
応援には、向原氏の政策提言100人委員会のメンバーであり、釣り仲間でもあるという「松本サリン事件」被害者の河野義行さんや、川内原発1・2号機差し止め訴訟原告団長の森永明子さんらが駆けつけた。
一方、伊藤氏が鹿児島県農協会館の正面玄関ロビーで演説を行うというので、私は開始時刻20分ほど前に到着し、待機していた。すると、館内アナウンスが3回、くり返された。
「正面玄関ロビーに伊藤祐一郎候補が見えます。職員は至急、お集まりください」
またたく間にロビーは人で埋め尽くされた。ほどなくしてタスキがけの伊藤氏が登場した(写真)。
「今日はたくさんお集まりいただき、心より感謝申し上げます。産業としての農業を、どう築いていくか。生産性の向上、農地集約などをはかり、鹿児島の農業の競争力を徐々に高めていくことになります。『安心・安全・新食料供給基地 鹿児島』の立場がいろいろな意味で高まってくると思います。今回の選挙では、投票率40パーセントを超えるぐらいまで上げていただきたいと考えていますので、なんといっても、いちばんの集団であるみなさまにお願いするしだいです。みなさまの仕事が順調にいくことを祈念して、ご挨拶にかえさせていただきます」
演説終了後、ロビーで記者会見が行われた。この演説にさきがけて中央公園で行われた出陣式で原発問題に触れなかった理由を問われると、伊藤氏は「出陣式で、すべての政策について話すわけではありません」と答えたうえで、安全性の確認を前提とした再稼働の必要性を強調した。伊藤氏は「脱原発には30年かかる」とかねてより主張している。
薩摩川内市に現在、建設中の公共関与型産業廃棄物最終処分場に関しての質問には、「裁判所に工事差し止め請求がなされていますので、司法の場でお互い丁寧に主張していくことになります」とした。
向原氏はマニフェストで、「地域住民の疑問が解決されないまま、工事が強行されている」として白紙撤回を掲げる。記者が「向原氏の『白紙撤回』姿勢を、どう考えるか」と質問すると、伊藤氏は「関心がありません」と答え、すぐに「なぜなら、白紙撤回はありえないからです」とつけ加えた。
伊藤氏のマニフェストの最初には、「情報を積極的に公開・提供し、説明責任を果たしながら、公平で透明かつオープンな県政運営」が掲げられている。これに言及したうえで、私は伊藤氏に質問した(以下、一問一答)。
――もし再選された場合、知事の記者会見で、記者クラブ以外の参加者が質問できない現状を改めるつもりはあるか。
伊藤氏 答える立場にない。
――なぜか。
伊藤氏 知事になるかならないかわからないから。
――答えは持っているのか。
伊藤氏 持っている。
――今はノーコメントということか。
伊藤氏 時間軸があるから(伊藤氏は記者会見で「時間軸」という言葉を好んで使う)。
――情報公開に沿った形で進めてもらえるのか。
伊藤氏 これ以上、情報公開で何をやるのかという問題もある。
――「何をやるのか」に、(記者クラブ以外の記者会見参加者の)質問の可否は含まれるのか。
伊藤氏 だから、それは3期目になってから。今、答えるのはおかしい。
鹿児島県知事選挙の投開票は7月8日。日本中の全原発が停止してから初の県知事選で、両候補ともマニフェストの基本政策に原発に対する姿勢を示しているだけに、川内原発1・2号機の再稼働やエネルギー政策が大きな争点の1つとなるのは必至だ。
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