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いま歴史の重大な転換点を迎えている
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2012/6/22 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
傍観し抵抗しないでいると後になって酷い目に遭う重大な局面
民主、自民、公明の3党は「消費税10%」という狂気の談合政治をやってのけた。
デフレで経済の収縮が止まらないのに、こっちの問題はほったらかし。役人と政治家がなれ合いで積み上げてきた借金の支払いを国民に押しつけるのだ。「福祉予算が足りない」「ギリシャの二の舞いになる」なんてウソである。増税のための方便だ。それをやったところで、国民の暮らしやこの国の未来が明るくなるわけではない。
なにしろ、「10%」は通過点である。打ち止めではない。3党の合計議席数は9割超。小沢グループが抵抗しても、過半数は「増税賛成」だ。選挙をやれば、もちろん勢力図は変化する。しかし、3党で過半数を占める状況は続くだろう。そうなると、消費税は今後も際限なく引き上げられていく。
政治評論家の山口朝雄氏が言う。
「一度やってしまえば、抵抗感は薄れます。タブー視せずに税率をアップできるようになるし、談合政治に対するハードルもグンと下がるでしょう。消費税はズルズルと増税されていきますよ」
IMFは「消費税は15%まで引き上げるのが望ましい」と進言している。今の3倍の水準だが、この程度で収まれば、まだマシだ。
今年度の新規国債発行額は44兆円あまり。借金せずに、すべてを税収で賄おうとすれば、さらに20%ぐらい消費税率を上げなければ追いつかない。
◆社会福祉でなく、お国のために使われる増税分
普通に考えれば、狂っている。こんな政治はあり得ない。
消費税が20%を超えるようなら、国民生活はズタズタだ。大和総研の試算によると、税率が10%になった場合、年収500万円の標準世帯で年間17万円の負担増になるという。20%になれば、さらに数十万円がのしかかる。消費税だけで30万円も40万円も消えていくのだ。国民は最低限の暮らしすらできなくなる。
それでも談合政治家たちは、素知らぬ顔で増税に踏み切るだろう。しかもそれは社会保障に使われない。これだけはハッキリしている。
「一体改革とうたいながら増税だけをやっている野田政権を見れば分かります。この国の政治家は増税分を福祉に回す気などありません。国民生活は二の次、三の次。取れるだけ取って、好きなように使う考えです。ムダの削減を訴えて政権を奪取した民主党は、事業仕分けで本腰を入れるポーズを見せました。しかし、今年度予算では大型の公共事業をこれでもかと計上しています。整備新幹線も、外環道も、八ッ場ダムも、すべてやる。事業仕分けで廃止とされたスーパー堤防も復活です。増税すれば年金も医療もなんとかなるという考えは甘い」(山口朝雄氏=前出)
狭い国土を掘り起こし、必要のない工事をやる。そんな土建国家に逆戻りである。
◆対米追従で自衛隊は国軍となる
日本の消費増税は米国も求めていた。増税で歳入が増えれば、米国債を買う余力も生まれる。防衛費に回せるカネも多くなるだろうという計算だが、もともと民主党政権は鳩山首相が「アジア重視」を掲げ、旧自民党政権と違う外交戦略を打ち出していたはず。元外交官で評論家の天木直人氏がこう嘆く。
「野田政権になって対米追従への回帰が進み、外交・防衛分野でも自民党と同じ政策になってしまいました。アジアを重視していた鳩山元首相や小沢元代表が増税法案に反対して党を飛び出してしまったら、今後ますます米国の要求をのまされるでしょう」
外交・防衛の回帰路線を象徴するのが、森本敏拓大教授の防衛相起用だ。森本は集団的自衛権容認で憲法改正を主張している。松下政経塾出身の野田や前原あたりとは話が合うのだろうが、この人事は危うい。
朝日新聞(6月14日付)によると、森本は13日にイタリアの国防相と会談した際、「ともに軍に奉職したものが国防大臣になったという共通点に共感を覚える」と言って悦に入っていたという。本人は航空自衛官出身だが、いつから空自が「軍」になったのか。こういう認識の男が自衛隊のトップに立っている。背筋が寒くなる話ではないか。自衛隊員の息子である野田と、自らを軍隊出身と語る森本の下では、自衛隊がいつ国軍と化してもおかしくない。
◆中国、ロシアと敵対し、いつか来た道へ
そうなれば、日本は終わりだ。
「米国のアジア戦略で、日本は先兵隊のように中国と対立させられています。いずれ中国だけではなく、ロシアとも利害が衝突するでしょう。怖いのは、中国と握った米国にハシゴを外されかねないことです。日本はアジアで孤立化。それで軍隊が暴発すれば戦前と同じで、いつか来た道をたどることになる。驚いたことに、20日に成立した原子力規制委員会設置法の付則に『我が国の安全保障に資することを目的として行う』という文言が盛り込まれていた。原子力の平和利用という原則に反するという疑念を諸外国に持たれかねません。消費税政局に隠れて、こういう重大なことが、こっそり進められているのです」(天木直人氏=前出)
森本や野田、さらには石原慎太郎都知事のようなヤカラが「国益」を盾にしてエラソーにホザいている現状は、はなはだ危険だ。
渦中にいるときは、異変を察知できない。気づいたときは手遅れになる。そんな歴史の重大な転換点を迎えているのだ。傍観し抵抗しなければどうなるか、覚悟しておいた方がいい。
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