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それでも野田倒閣に動かない偽脱原発論者
http://www.amakiblog.com/archives/2012/06/17/
2012年06月17日 天木直人のブログ
いやしくも脱原発を本当に願っている者にとっては大飯原発をこの
ように強引な形で再稼動した野田政権を認める訳にはいかないだろう。
私もその一人だ。
何としてでも倒閣だ。
ところが、脱原発を強く唱えているにも関わらず野田政権の存続を
支えるというダブルスタンダードの者がいる。
その典型が菅直人前首相と朝日新聞だ。
菅直人はさる6月12日の議員会館における「さよなら原発1000
万人署名」集会に出席して、私は福島原発事故以降脱原発を信じるよう
になった、わが子や初孫のためにも原発のない日本にしなくてはなら
ないと大見得を切った。
それならば野田民主党政権を離脱して倒閣に動かなければうそだろう。
ところがその菅直人率いる菅グループは、野田グループ、前原グループ
と並んで野田民主党政権の主流派である。
これほど脱原発者たちを馬鹿にした話はない。
その一方で朝日新聞のダブルスタンダードも目に余る。
きょう(6月17日)の朝日新聞は一面トップで、「なし崩しの再稼動
は許されない」などと書いている。
原発政策を根本から見直す機会は、福島での事故という大きな犠牲と
引きかえに与えられたのだ、とまで書いている。
実際のところ最近の朝日は読売・産経や日経が原発再稼動を正面か要求
しているのとは対照的に、野田首相の原発再稼動前のめり政策を批判して
きた。
ところがその朝日新聞が野田首相を褒め、野田民主党政権の継続を強く
支持している。
6月17日の紙面では、大連立は日本だけの現象ではないと言って、
民主・自民・公明の合意を評価している。
このように脱原発を唱えながら、その脱原発を公然と否定する野田
民主党政権を支持するものたちがなんと多いことか。
彼らが語れば語るほど脱原発という言葉が冒涜されていく。
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