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<採決前に解散、信を問え>
10%消費税強行へと大きく踏み出した野田内閣。これは明々白々、公約違反である。国会で採決する前に、衆議院を解散して、国民に信を問う責任と義務を負ったことになる。野田は、自公民密室談合に決着をつけると、間髪を入れずに原発再稼働を強行した。悪政の連続だ。背後のCIAの存在も表面化している。マスコミはというと、大増税談合・原発再稼働報道よりも、オウム事件を大々的に取り上げて、野田に塩を送り続けている。借金地獄にした元凶・自民党は「法案成立後に解散を」とのポーズで、事態をやり過ごそうとしているが、採決前の解散・総選挙が憲政の常道である。
<自公民談合は翼賛体制再現>
以前から指摘していたことだが、こうまで民意を踏みつぶして密室談合を強行されると、やはり腹が立つ。国民を愚弄するものである。与野党3党は、大増税で一体化、弱者庶民・国民を公然と裏切ったのだ。「赤信号もみんなで渡れば怖くない」が野田・谷垣・山口の思い込みだろう。
形だけの弱者対策に大衆がずっこけてしまうのであろうか。バケツに大きな穴を空けたままにしていては、いくら水を注いでも溜まらない。政治家・官僚・財界人は豚のように太ったままで、身や骨を削ろうとしない。血税と優遇税制にふたをしたままではないか。
役人と政治家を半分にする、報酬も、でなければ、民衆は納得しないだろう。ギリシャ国民の心情が理解出来よう。
自公民の密室談合政治は、いうなれば戦前の翼賛政治体制の再現である。民主政治の根幹を破壊する行為である。民意を封じ込める専制・国家主義であろう。政党の死を意味する。21世紀の日本で、こんなことが容認できようはずがない。恥ずかしくないのか。
<脱原発の1万人集会?>
官僚による、官僚のための無駄な金使いを、そのままにしていての弱者いじめでいいのか。歴代政権与党のバラマキ予算を踏襲したままでいいのか。財閥企業貿易の還付金なるまやかしの税制など、多く存在する優遇税制を放置したままでいいのか。
ワシントン・CIAの謀略利権を容認したままでいいのか。知らなかったが、CIAと指摘されているコロンビア大学教授が、テレビ朝日に登場して「21日までに採決せよ」と厳命するような発言をしたという。CIAの日本担当も焦っているらしい。
ネット報道によると、反原発市民が1万人が官邸を包囲したという。事実なら、これは驚きだ。日本の市民も立ち上がったのだ。60年安保の再現か。非暴力の市民デモは憲法が保障している。主権者たる国民の抵抗権である。腐敗した政党・政治家に任せていられないと言う市民決起は、ここ50年ほどなかったと記憶している。福島の人災原発事件が、善良な市民を決起させたのだ。
<「東京の春」が民意>
思い起こすと、90年代から政界・財界の要人から明るい話しを聞いたことがない。バブルが崩壊、その後の膨大な借金地獄の連続である。そこに止めの一撃が福島人災事件だった。
村上誠一郎が指摘するように「素人の政府・素人の東電」による間違いだらけの対応と、無数の嘘報道に市民が気付き始めたのであろう。これに大本営よろしく貢献した読売・日本テレビなど新聞テレビを信用しない市民は、ネット新聞に傾斜している。これは中国とやや似てきた現象ではないだろうか。
筆者のいう「東京の春」はネット情報が生み出すことになるのであろう。大手の新聞テレビは、財界・官界・CIAに屈してしまっている。新聞の不買運動・料金不払い運動で対抗するのも方法の一つである。反対に民意のマスコミは支援してゆく。
鳩山退陣劇・小沢裁判における報道が、いわばリトマス試験紙といっていいだろう。「東京の春」は時代の要請である。屈米派が今後とも、日本を支配してゆくことなど出来ない相談だろう。屈米派という言葉を教えてくれた人物は、亀井静香だった。筆者は服従派と呼んでいたのだが、屈米派の方が適切である。
官邸を包囲した大規模集会は、政界に大きな衝撃を与えた。野田は再稼働会見が出来なかった。まともな自立する日本は、間違いなく進行してきている。脱原発の市民に敬意を表したい。恐らく10%消費税NOでもあろう。
<対米自立派の好機>
村上は自民党政権時代、借金地獄の予算編成に警鐘を鳴らし続けた。筆者も彼に教えられた。彼の同僚たちは、しかし、だれも共鳴しなかった。バラマキ予算に国会議員の全てがのめり込んでいた。
彼の衝撃は、3・11以後の原発人災においても続いた。政治家の誰もが口を閉ざして語ろうとしなかった。「誰も本当のことを言わない」ことに対して、村上は愕然とさせられるのだった。ほとんどの国民は、こうした永田町の現状を知らない。これが日本の危機なのだ。
亀井は「皆東電の金をもらっている」と決めつけた。納得できるだろう。「自分は違う」という国会議員は手を上げろ、といいたい。これほど腐りきった輩が日本の代表なのである。
筆者は対米自立派台頭の好機と見る。唯一の希望だ。
2012年6月17日9時55分記
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