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株式日記と経済展望
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警察官から職務質問されて、スマートフォンから違法ダウンロードされた
音楽や画像が出てきたら、現行犯で逮捕され、最高で懲役二年の法律が可決
2012年6月16日 土曜日
◆ハードディスクに眠る違法データと遺書 6月15日 小田嶋隆
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20120614/233357/?P=1
要するに、民主党の側では、消費税の増税案を通すためなら自公両党に対してかなり譲歩する決意を固めているということで、「違法ダウンロード刑事罰化法案」の丸呑みは、ほかにもいくつかある民主党側からの「妥協」のひとつとして差し出される案件であるようなのだ。
なんとくだらない経緯だろうか。
建前論を述べさせていただくなら、法案はひとつひとつ、個別に、各々の主旨に沿って検討されるべきでものだ。Aの法案を通すために、Bの法案を人質として差し出すといったようなことがあってはならない。その種の取引は、法案に対する冒涜であるのみならず、国会審議の名を汚すものだ。
が、そんな綺麗事を言ってみてもはじまらない。
現実に、法案は、人質案件として、一両日中に採決される日程に乗っかっている。花一匁で売りに出される哀れな命みたいな調子で、インターネットの自由は、政局の生贄に差し出されようとしているのである。
個人的には、音楽著作権および違法ダウンロード周辺の話題は、10年ほど前から興味を持って追いかけてきた問題だ。過去に何回かコラムで取り上げたこともあるし、関連の記事は常にチェックしていた。私個人としては、こういうふうにひとつの問題を追い続けることは珍しい。だから、ちょっと責任を感じてもいる。最終局面に入る前に、もう少しアピールしておけばよかったのかもしれない。
ちなみに、この法案には日本弁護士連合会(日弁連)も公式に反対の意思を表明している。HPには、会長名で、以下の文書が掲載されいる。
「違法ダウンロードに対する刑事罰の導入に反対する会長声明。」
未読の方は、ぜひ参照してみてほしい。現状で、刑罰化が不適切である理由がわかりやすく列挙されている。
というわけで、日弁連の声明に、わたくしごときが付け加える言葉はほとんど無いのだが、気は心ということもあるので、ともあれ、以下、最後の抵抗として、思うところを書き残しておくことにする。
法案が想定している刑事罰は、報道によれば、最高で懲役2年ということになっている。この量刑が重いのか軽いのか、私には判断できない。
心配なのは、むしろ捜査段階だ。
というのも、実際に、違法コンテンツがダウンロードされている証拠を明らかにするためには、容疑者となった人間のパソコンなりハードディスクなりを押収しないとならないはずなのだが、だとすると、ここに違法ファイルとは別の問題が生じる気がするからだ。
まず何よりターゲットの「違法コンテンツ」とは無関係な、あらゆるデータが捜査陣の手に渡ることになる。
これは、とても深刻なことだ。
パソコン(の記憶媒体)の中には、一人の人間の人生をすべて凝縮した内実が詰め込まれている。
何を大げさな、と言う人がいるかもしれないが、何も大げさなことはない。21世紀の人間の人生は、ハードディスクの中で展開されているところのものだ。データとしてはそれ以上でも以下でもない。(中略)
情報というのはそういうものだ。すなわち、情報それ自体ではなくて、情報が指し示すところの関係や、情報が暗示する未来が特定の観察者にとって、価値を持つのである。
もっとおそろしいケースも考えられる。
そもそも、われわれは、自分がダウンロードしているファイルをすべて把握しているわけではない。
送られてくるメールについても同様だ。
わたくしたちのハードディスクには、日々意味のわからないファイルが蓄積しており、身に覚えのない書き込みが積み重なっている。
とすれば、そうした親書やファイルの中に非合法なものが含まれていないと、誰が断言できるだろうか。
「知りませんよ」
と、いくら主張しても、警察はわかってくれないかもしれない
「反骨のコラムニスト、HDDにロリコン画像を秘匿」
仮に、捜査の側が誰かを陥れようとしたら、どんなことだって可能なはずだ。
最後に、本筋の反論を述べておく。
私がこの法案に反対するのは、この罰則化が、誰の得にもならないと考えるからだ。
もし仮に、違法ダウンロードを刑罰化することで、CDの売り上げが復活し、有料ダウンロードの件数が増加し、結果としてそれらが音楽産業の繁栄につながるのであれば、犠牲は犠牲として、この法案にも、一定の意義はあったということになるはずだ。
でも、そういうことにはならない。
生きている牛の心臓のまわりの肉を10ポンド切り取って食べることが可能なのだとしても、それをしたら、次の日から、牛は、乳を出さなくなるはずだからだ。
悲劇を防ぐためには、自制心を持たなければならない。
牛が乳を出している間は、牛の解体を思いとどまらないといけない。
でも、シャイロックは肉を要求するだろう。
そういうヤツなのだ。
で、解体した牛から乳を絞ろうとするだろう。
法案は、たぶん、かわいそうな牛の遺書だ。
開けようとすると、すべてが消えてしまうはずだ。
合掌。
(私のコメント)
ここ数日、自公民の談合政治を批判してきましたが、テレビのニュースはオウムの高橋容疑者逮捕のニュースに時間が割かれている。こんなことは菊池容疑者が逮捕された時から予想されたことであり、NHKではニュースの時間を延長して報道した。それに比べると自公民の談合による消費税増税法案に合意のニュースは小さすぎるように感じる。
13兆円の増税法案なのに国民の反対する意見がブログを見ても、驚くほど少ないのは何でだろうか? 2ちゃんねるを見てもトップニュースは、AKB48の指原莉乃のスキャンダルがトップニュースで、博多のHKT48に移籍が決まったことだそうです。それが2ちゃんねるのトップニュースなのはオタク向けの掲示板だからだろう。
時事ブログを眺め回しても、自公民による談合による野党不在の消費税増税が強行されることに対する抗議の記事が少ない。新聞では日刊ゲンダイが頑張ってはいるが、国民生活に関係の深い法案改悪でデモ一つ起きないのが不思議だ。時事ブログは左翼系が多いせいか大飯原発再開のほうに関心が行ってしまっている。
自公民の談合政治で、もう一つ生活に密着した法律の改悪がなされようとしていますが、小田島氏が書いているように、「違法ダウンロード刑事罰化(罰則化)問題」が非常に問題だ。今までなら私的な利用ならパソコンアドでコピーする行為は認められてきましたがそれも出来なくなり、「こうした流れを受けて、音楽等の私的違法ダウンロードについて、自民党及び公明党が、政府提案の著作権法の一部を改正する法律案を修正し、刑事罰(2年以下の懲役または200万円以下の罰金)を設ける法案が整えられる。」そうです。
つまりマートフォンなどに、違法にダウンロードされた音楽や画像が有ったら、警察官の取調べを受けて現行犯逮捕されるということです。つまりアイチューンズなどのような有料サイトからダウンロードした音楽以外は違法ダウンロードしたものとみなされるし、ネット上の画像もダウンロードして著作権者から訴えられれば現行犯逮捕になるだろう。
現在の国会議員はネットに対する理解がなく、裁判官や検察もネット文化についての認識が無い。本やレコードの時代の法律をネットに当てはめて、しかも罰則化しようとしている。日本は官僚国家だから、国会議員は官僚に命ぜられるままに法律を作り改正していますが、「ダウンロード違法化」から、作られて、次々と改正されて厳罰化されていくのが官僚のやり口だ。消費税も3%から始まってどこまで引き上げられるかわからない状況だ。
最初はダウンロード禁止だけで罰則はついていなかった。最初は非常にゆるい法律を作ってから、しばらく経つと官僚たちによる厳罰化の改正が行なわれて、取り締る為の特殊法人が作られて官僚が天下ることになる。今度は刑罰が伴う法律改正だから、街を歩いていても警察官から職務質問されてスマートフォンがチェックされることになって違法な音楽や画像が出てくれば現行犯逮捕だ。国民はそれを知らない。
これらの法律は、規制の既得権者の利益になり、利益を受けるのはレコード会社や出版社であり、ネットは著作権者とユーザーを直接結びつけるものであり、レコード会社も出版社も要らなくなる。それを刑罰つきの法律で阻止しようと言うのでしょうが、現行犯で捕まれば2年の懲役刑だ。家の中なら警察官も捜査令状が無ければ入れないから無理でしょうが、街中をスマートフォンを持ち歩いて音楽を聴いていたら、正規にダウンロードした音楽か調べられることになる。
だからこれからは警察官に職務質問されないためにはスマートフォンや携帯端末は持ち歩かないほうがいいのだろう。電子書籍もなかなか普及しませんが、既存の出版社や印刷業者や製本業者や流通業者や書店などが抵抗しているからだ。だから私的に電子書籍化して利用している人もいましたが、訴えられれば違法とされて刑罰まで課される事になる。
一番危険性のあるのは、別件で逮捕されて自宅のパソコンなどが押収されて、HDDが徹底的に調べ上げられて違法ダウンロードされた画像や動画や音楽が出てきたら、別件では無罪でも違法ダウンロードの私的利用で刑罰が適用されてしまう。最近ではメールが捜査の有力手段になっていますが、パソコンやスマホでは抹消したメールはサーバーには何年も残っている。それで捕まったりする。
◆違法ダウンロードに対する刑事罰の導入に反対する会長声明
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2012/120427_2.html
報道等によれば、音楽等の私的違法ダウンロードについて、自民党及び公明党は、政府提案の著作権法の一部を改正する法律案を修正し、刑事罰(2年以下の懲役または200万円以下の罰金)を設ける方針であり、民主党も受入れについて検討しているとのことである。
当連合会は、昨年12月15日付けで「違法ダウンロードに対する刑事罰の導入に関する意見書」を取りまとめ、違法ダウンロードは、コンテンツ産業の健全な成長を阻害するおそれのある由々しき問題であるとの認識を持ちつつも、直ちに刑事罰を導入することに対しては反対の意見を表明した。
その主な理由は、
@私的領域における行為に対する刑事罰を規定するには極めて慎重でなければならないところ、私人による個々の違法ダウンロードによる財産的損害は極めて軽微であり、未だ刑事罰を導入するだけの当罰性ある行為であるとは認識されるには至っていないと考えられること、
A民事上、私的使用目的であっても例外的に違法とされている複製行為(著作権法30条1項柱書の適用が除外されている行為)のうち、ダウンロードのみに刑事罰を導入することは刑の均衡を失することになること、
B違法アップロードに対する罰則規定の活用や著作権教育の一層の充実など、他により制限的でない違法ダウンロード規制手段が存在すること、
Cダウンロードを民事上違法とした平成21年改正著作権法の適用の実態を見極める必要があること、
D刑事罰には民事罰よりも抑止力が期待できるとの意見があるが、刑事罰の対象とするだけで違法ダウンロードを中止するかについては疑問があることなどである。
仮に、違法ダウンロードに対する刑事罰が導入されたとしても、音楽関連ファイル数のみで年間推計約12億ファイルにも及ぶとされている(「動画サイトの利用実態調査検討委員会報告書」(2011年8月))違法ダウンロード行為者を全て検挙することは非現実的であり、警察による恣意的な運用がなされるおそれがあることから、国民のネットワーク利用に対する萎縮的効果は計り知れないものがある。また、インターネットの利用者には青少年も多いため、その影響についても考慮されるべきである。
海外において、刑事罰が定められている国においても、それが積極的には運用されていないという実態があり、国際的な比較からも、現時点で刑罰化を急がなければならないとは考えられない。
したがって、まずは、違法アップロードの検挙実績とその成果を慎重に検討し、違法アップロード対策をより充実させることを検討すべきであり、これを抜きにして違法ダウンロードを直ちに刑事罰の対象とすることは、あまりにも拙速と言わざるを得ない。
よって、今回の違法ダウンロードに対する刑事罰の導入には反対であり、今通常国会において拙速な修正案の提案やそれに関する審議がなされることがないように強く求める。
2012年(平成24年)4月27日
日本弁護士連合会
会長 宇都宮 健児
(私のコメント)
血迷った民主党が消費税のために自公案に妥協するのは問題ですが、談合政治の弊害で政治が無力化して、シロアリ官僚の言うがままに消費税増税と音楽等の私的違法ダウンロード刑罰化で国民を苦しめようとしています。しかし国民の多くは法律が成立して施行されるまで法律の存在を知りません。「株式日記」で警告しても読者は僅かしかいません。
国会のテレビ中継を見ていても国会議員のばかげた質疑は見ていても嫌になりますが、国会議員が質問をしても答弁するほうは意味不明な答弁をするばかりで質疑になっていない。今朝のテレビでも石原幹事長が出ていましたが、なぜ今この時期に消費税増税なのかと言う質問をしても、石原幹事長は長々と意味不明なことを言っていた。これでは国民の政治への信頼は失墜するばかりだ。野田内閣の支持率はたったの8%だそうですが、竹下内閣以来の低支持率だ。
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