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増税より他にやることはいくらでもある この国を悪くしたのはどの政党か
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2012/6/15 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
消費増税に突き進む野田首相の最大の狂気は、民意を完全否定していることだ。最低保障年金の創設や後期高齢者医療制度の廃止など選挙での公約を撤回し、選挙で「やりません」と言った消費増税を、選挙で戦った相手、自民党と組んでやろうとしているデタラメだ。
民主主義では断じて許されない暴挙なのに、「政治生命を賭す」とか言ってゴリ押しする感覚は常人のそれを超えている。トチ狂った独裁者の錯乱政治と言うしかないが、事態はどんどん、「増税容認」で進んでいる。勝ち目のない戦争に突き進んだ戦前のごとく、日本中の歯車が狂っている感じだ。
世界恐慌を前にして、13兆円もの大増税を決めるのは集団自殺するようなものだ。増税の前になぜ、無駄を削減しないのか。そうやって、財源を捻出し、今こそ、積極財政に転じ、デフレをストップさせるべきではないか。選択の余地はないし、時間的余裕もない。当たり前の話なのに、現実は逆に進んでいる。
この国はどうなっているんだ、と叫びたくなるが、ハッと気づくと、電気料金の値上げもまったく同じ構図であることに気づく。
この間、明らかになった東電の無駄のすさまじいこと。
「今冬の社員の冬のボーナスに147億円、使いもしない原発6基分の維持費に900億円、カフェテリアプランという選択型福利厚生施設に32億円。さらに火力発電の燃料調達費も市場価格より割高だった。こうした無駄にメスを入れず、ただ電気料金値上げを押し付けようとしているのです」(東電事情通)
◆自分たちの都合で庶民イジメの支配層
電気料金を上げれば、庶民の生活は確実にヘタる。企業のコストは増えて、競争力はガクンと落ちる。そうやって、日本経済は弱っていくのだが、東電は知らん顔。一部の官僚、政治家とタッグを組んで、お手盛りの電力料金を決めてきたし、今度もそうしようとしている。
原発事故が起こり、国民が「ふざけんな!」と言わない限り、頬かむり。そうやって、一番弱い庶民に負担を押し付け、自分たちはヌクヌクと生き抜くハラだ。この構図が消費増税とまったく一緒なのである。ジャーナリストの横田一氏が言う。
「削れる無駄は山のようにあるのに、『もう削れません』『やっていけません』と言って、増税を押し付ける。しかし、ひと皮剥けば、無駄がどんどん見えてくる。それが日本の国家財政で、東電と同じです。使用済み核燃料処理のための積立金や外為特会に始まり、生活保護者は医療費がタダだから、骨折してもチタンのギブスを入れるんですよ。生活保護者が悪いというより、それを食い物にして儲けている病院があるのに、国は野放しで、税金をタレ流し続けているのです。
こうした情報を国民に教えず、財務官僚は苦しい苦しい、と言い続ける。野田首相はそれを妄信し、増税に突っ走っている。それで誰が得をするのか。国民ではなく、財務省であり、政治家です。庶民は完全にないがしろですが、この国はいつもそうやって物事を決めてきたのです。庶民には由(よ)らしむべし知らしむべからずで、一部のエスタブリッシュメントが情報を独占し、自分たちの都合がいいように物事を決めていく。それではダメだということで、政権交代をしたのに、元の木阿弥になってしまった。野田・民主党の責任は重大です」
こうして整理してみると、誰がこの国を悪くしたのかが、おのずと見えてくるというものだ。
◆目クソ鼻クソの腐敗・自民と裏切り・民主
この国をメチャクチャにしたのは自民党なのか、民主党なのか、それとも他の政党なのか、国民なのか。
まずは諸悪の根源は自民党だ。
「官僚とは本来、政治が決めた政策を実行する役割と、政治家に複数の政策を示し、その選択肢の中から決めてもらう役割がある。しかし、日本では官僚が複数の政策を示さず、わが省はこれで行きます、と決めてしまう。自民党政治はそれを容認し、官僚が決めた政策の可決マシンになってきた。そのため、あらゆる政策において官僚の既得権益が優先され、日本経済はヘタった。デフレから抜け出せなくなったのです」(ジャーナリスト・長谷川幸洋氏)
一党独裁政治で日本をムチャクチャにしたのが日本の支配層を自負する官僚と自民党政治なのである。そこで政権交代が起こったのに、民主党は裏切った。揚げ句が狂乱増税だから、庶民はたまったもんじゃないが、法大教授の五十嵐仁氏(政治学)はこう言った。
「自民党が悪いに決まっているが、もともと悪いのは分かっているのだから、いまさら嘆いてもしようがない。自民党がダメだから、民主党に政権を託したのにそれを裏切った民主党がもっと悪い。『シロアリがすぐ巣くうから増税はダメだ』と言っておきながら『増税に政治生命をかける』なんて、よくぞ言えたものです。結局、民主党というのは小選挙区制で自民党と戦うための選挙互助会組織でしかなかった。だから、何をやるか、が曖昧で、公約も平気でホゴにするのです」
◆いがみ合っているだけの弱小政党もヒドイ
日本を腐らせた自民党。選挙に有利だからアンチテーゼを掲げただけの民主党。そういうことだ。民主党の中にも「マニフェストを守れ!」と叫ぶマトモな議員はいるが、一握り。少なくとも野田執行部の周辺で蠢(うごめ)いている連中は、議員バッジをつけて権力に関わっていれば、それでいいのだ。
天下国家よりも国民よりも、自分が一番かわいいという点では、自民と同じだ。目クソ鼻クソの類いで、だから、この国の政治はダメなのだ。
もちろん、そんな自民党にヌエのように張り付き、今度もいつの間にか、3党協議にクビを突っ込んでいる公明党もヒドイものだ。自民党の選挙補助機関だったのに選挙制度改革が出てくると、とたんに民主党にも擦り寄る浅ましさ。どうにもならない権力欲だが、共産党や社民党の責任も極めて重い。
「どうして、こういう状況になってしまったのか。というか、明治以降、官僚支配が変わらないのはなぜなのか。確かに国民の民度の問題もあるでしょう。しかし、それじゃあ今、選挙になったとして、どの政党に入れるべきなのか。どこにも選択肢がないのも事実なのです。第三極が盛んにもてはやされていますが、ロクなもんじゃないと思っている有権者はたくさんいる。国民生活が最優先、景気回復、官僚支配打破を掲げる政党がなぜ大同団結しないのか。共産党にしても社民党にしても、この国の左翼はいまだに妙なセクト意識がある。それを乗り越えて、第三極として名乗りを上げなければいけません」(五十嵐仁氏=前出)
まったくだ。政党助成金だけもらっている社民党や弱小政党。文句ばかりで革命も起こせない共産党。政治を変えるために行動を起こしてみろよ、と言いたくなる。それができなければ、政党政治は終焉だ。野田=自民もろとも、この国と国民は沈んでいくことになる。歴史が示すように、その先に待っているのは地獄である。
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