http://www.asyura2.com/12/senkyo131/msg/404.html
Tweet |
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2011/08/18/6054759
インド洋上で繰り広げられる中国・パキスタンのインド包囲網。
大国インドが黙って見ているわけがない。
<関連記事引用>
▼中国、インド洋3港と陸路整備 南シナ海代替ルート狙う (画像引用)
2011/8/18 1:06
http://s.nikkei.com/oFq9lt
【北京=森安健】中国がマラッカ海峡や南シナ海を経由せずに天然資源や製品を中東などとやり取りする輸送ルートの確保を急いでいる。インド洋に面するパキスタン、バングラデシュ、ミャンマーの3つの拠点港まで道路、鉄道、パイプラインを整備し、陸路で結ぶ。海上輸送への依存を下げ、南シナ海などでの有事に備える狙い。代替ルートの整備は沿海部主導だった中国の発展モデルを変える可能性もある。
中国とパキスタンは、中国の新疆ウイグル自治区とパキスタン南部グワダル港を結ぶ鉄道の敷設に向け、地質や標高の調査に入った。石油や天然ガスのパイプラインの建設についても「最高首脳のレベルで協議している」(パキスタンのカーン駐中国大使)という。
グワダル港はペルシャ湾岸産の資源が必ず通過するホルムズ海峡から約500キロの地点にあり、同港から陸送できれば、中国のエネルギー安全保障に寄与する。
ミャンマーとの間では、全長810キロの「中緬鉄道」構想が動き始めた。中国雲南省瑞麗市とミャンマー西部のチャウッピュー港を結ぶ。中国の鉄道建設大手、中国中鉄が建設を請け負うことで5月末、ミャンマーの鉄道当局と基本合意した。
総事業費は700億元(約8450億円)以上で、2016年末の開業を目指す。この区間では石油パイプラインも建設中で、13年に完成する。水深が深く、大型船が寄港しやすいバングラデシュのチッタゴン港からミャンマーに鉄道を敷き、中緬鉄道と接続する計画も動き始めた。
パキスタンなど3カ国も、中国との物流が太くなる経済効果を歓迎している。バングラデシュのハシナ首相は昨年、中緬鉄道との連結に関連し、「ミャンマー経由で中国と結ばれることは、貿易の拡大で極めて重要な役割を果たす」と語った。
中国は海軍力の強化を進めているが、マラッカ海峡は作戦範囲外にある。今年1〜5月の中国のエネルギーの海外依存度は55.2%となり、初めて米国(53.5%)を上回った。「現在6億人の中国の都市人口は近く9億人まで増え、エネルギー問題は格段に深刻になる」(中国の地方経済に詳しいジャーナリスト・作家の莫邦富氏)ため、物流ルートの多様化を急ぐ格好だ。
代替ルートの中国側の玄関口は、新疆や雲南など内陸部。モノの流れが変われば中央アジアに接する新疆、東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国と接する雲南の発展にプラスとなりそうだ。
海を経由しない物流ルートとしては、中国と欧州を結ぶ鉄道の輸送能力を強化する計画もある。温家宝首相は6月の欧州訪問で「中国は欧州アジア横断鉄道の建設を加速する用意がある」と表明している。
▼中国、陸路開拓狙う―駐中国パキスタン大使、「中国と中東結ぶ動脈に」。
2011/08/18 日本経済新聞 朝刊
代替ルートのうち、完成すれば地政学上、最も影響が大きいのがパキスタンのルートとみられる。ホルムズ海峡に近くて代替能力が高く、大国インドを取り囲む形となるためだ。パキスタンのマスード・カーン駐中国大使=写真=に狙いを聞いた。
――グワダル港の利用は中国にどんな利点があるのか。
「パキスタンは中国と中東や西欧を結ぶ動脈となる。グワダル港はその出入り口だ。中国は港湾の建設に大きく関与したが、それだけでは終わらない。交通、通信インフラも両国で整備する。グワダルからクンジェラブを経て新疆ウイグル自治区のウルムチ、さらに北京、上海につながれば、マラッカ海峡より格段に短いルートになる」
「すでに両国間の道路はつながった。最優先で必要なのは鉄道で、建設に備え地質や標高の調査を始めた。鉄道の後には石油、天然ガスのパイプラインも予定している。両国政府の最高首脳レベルで話し合っている」
――パキスタンの治安情勢には不安がある。
「問題があっても必ず克服できる」
――地域の勢力バランスに影響するだろうか。
「我々は純粋に経済上の狙いで動き出した。ただ、すべての幹線は時間とともに地政学上の意味を持ってくる。上海協力機構(SCO)は中央・南アジアの安全保障で重要性を高めつつあり、中国はその中で最も重要な国となるだろう」
▼中国、インド洋で鉱物探査…インドが緊張
2011年08月05日09時26分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/527/142527.html?servcode=A00§code=A00
中国が海底鉱物の宝庫と呼ばれる「海底熱水鉱床」探査権を取得し、インドが緊張している。海底探査機支援・保護を理由に、中国人民解放軍の海軍が頻繁にインド洋に出没する可能性が高まったからだ。
香港信報は4日、インド日刊紙インディアンエクスプレスを引用し、「インド海軍情報局は『中国海軍がインド洋に自国海軍を配置する合法的な名分を見つけた』と警告した」と報じた。インド海軍情報局は、探査権獲得の軍事的含意が明白である以上、インド洋で人民解放軍の海軍の活動に対する警戒・監視をさらに強化する必要がある、と指摘した。
これに先立ち中国は国際海底機構(ISA)からインド洋西南部1万平方キロメートル海域の深海熱水鉱床探査権を獲得したと、中国国営新華通信が3日報じた。海底熱水鉱床とは、海底温泉から湧き上がる熱い温泉水が海底の冷たい水と接触し、温泉水に溶けていた金・銀・銅・亜鉛・鉛など金属成分が沈殿して固まった金属の塊り。海底の高い水圧で温泉水の温度は通常、摂氏300度、高ければ400度にのぼる。海底熱水鉱床には硫黄が含まれていて多金属硫化物と呼ばれる。
中国が海底熱水鉱床の探査権を獲得したことで、中国海軍のインド洋進出が加速する可能性が高まっている。中国は2000年代に入り、バングラデシュのチッタゴン、ミャンマーのシットウェ、スリランカのハンバントタなど、インド洋上の軍事要衝地に海軍基地を建設中または推進中だ。
中国は5月、パキスタン海上の関門であるグワダル港に海軍基地を建設することでパキスタンと合意した。グワダル海軍基地が完工すれば、インドは中国海軍の活動半径内に入る。いわゆるインドを包囲する‘真珠のネックレス’戦略だ。グワダル港は平均水深が14.5メートルと深く、タンカー・駆逐艦など大型船が出入りできる天恵の港だ。
原油輸送のほとんどがマラッカ海峡を通る中国は、パキスタンを縦断して自国西部の新疆・チベットにつながる送油管を設置し、原油輸送路の多角化を図っている。インド洋が中国にとって地政学的に重要である理由だ。
▼インド洋は新たな闘争の場となるか?
13.08.2011, 11:35
http://japanese.ruvr.ru/2011/08/13/54578895.html
有名な米国の政治学者ロバート・カプラン氏は「インド洋は21世紀新たな地政学的闘争の場となった」という命題を発表した。ロシア戦略調査研究所のボリス・ヴォルホンスキー専門家は、この命題の正しさを裏付ける事実が着実に増えているとして、次のように語っている。
「カプランの命題を現在のコンテキストの中で見ると、インド洋のゾーンにおける影響力を勝ち得るため、地域的な大国である中国とインドの2国が熾烈な闘争を展開しているというように理解できる。この闘いはすでに数年にわたって行われているが、中国がパキスタン、スリランカ、バングラディシュ、ミャンマーに港を建設しようと計画したことから特に激しさを増すこととなった。これらの国々にできる軍港は近い将来インドを取り囲むことになる。」
中国が近隣国との間に緊張関係を保っているのはインド洋に限ったことではない。南シナ海へのアクセスを持つ諸国と中国が先日軋轢を起こしたことからもそれは伺える。それに台湾との問題もある。しかしながら、インド洋はそうしたなかにあって、中国やその他の国にとってこれから先長年にわたる戦略的な意味を持つことからここには他とは異なる状況がある。というのもこの海域は中近東からのエネルギー資源などが東アジア地域へと輸送される輸送回廊となるからである。
先日この海域で、中国海軍の空母が史上初の試験航海を行ったことが明らかになった。この出来事が全体の状況にどう影響するのだろうか? これについて、先ほどのロシア戦略調査研究所のヴォルホンスキー専門家は、次のような見方をしている。
「中国の隣国たちは直ちにこの情報に反応した。台湾は海上の標的をおとすことのできるミサイルを所有していると発表した(同ミサイルは『空母撃墜ミサイル』という名称をすでに授かっている)。中でも一番大きな憂慮の念を表したのはインドだ。中国と米国の隠れた対立が今日の世界状況に暗い影を落としていることは明白だが、米国は自国と中国との戦略的矛盾を際立たせることを潔しとはしていない。だからこそ、様々な地域で連合国の数を最大限増やそうと躍起になっているのだ。インドも中国とは積年のうらみつらみがあるため、米国連合国の役割に大きく傾いている。しかしながら、中国(インド洋への直接的な出口をもっていない)もこの地域でのインドの独占的状況を中和するために活発な歩みを行っている。」
インド洋に中国が海軍の軍港となりうる基地を建設しようとしていることは、今回の史上初の空母のテスト航行で明白となった。空母自体がインド洋海域での軍事力バランスを根底から変えることはないだろうが、中国の今回の行為は、この地域の獲得競争を中国があきらめていないばかりか、絶大な軍事力を強固なものにする覚悟があることをはっきりと見せ付けるためのものだ。つまりカプラン氏が描いたシナリオにほぼ完全に一致する状況が進んでいるということである。
<関連記事>
中国真珠のショートカット、9月着工へ
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2009/06/18/4371299
アジアは米国率いる海洋派と中国率いる大陸派に分裂へ、その時新たな冷戦が始まる
http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2010/02/22/4898214
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー(私のコメント)ーーーーーーーーーーー
尖閣問題で猿でも解かりそうな対中国、ナショナリズムに浮かされた日本人は
現代の世界地図を知らず日本列島を中心にした古代ギリシャの世界観の中を
現代になってもまだ見ているようだ。
かつて泥沼の大陸で敗北した敵国の兵站である援蒋ルートや
唐代の玄奘三蔵が仏教の原点を得るために(鎮護国家のため)歩いたアフガニスタン東部、パキスタン北西部(ガンダーラ王国)からインドを目指す。
グレートゲームで大英帝国、ソ連(ロシア帝国も)を葬ったアフガニスタンは
ムジャヒディン同士の内戦を経てターリバーンの支配下へ、アルカイーダを支援した
テロ国家としてアメリカが介入、そして現在
帝国の墓場と異名を取るアフガニスタンではNATOが撤退、
ビンラディンを討ち取ったと言うアメリカも2014年撤退の憂き目をみる。
日本も天下分け目の合戦の関が原(不破)はと言われ、同じ場所、同じ道で
壬申の乱で後の天武天皇が最前線の陣をはり、大和、大津へなだれ込む。
歴史は繰り返す。
中国が内陸〜インド洋の兵站を確保すればアフリカへの橋頭堡となり
尖閣だけでなく台湾、沖縄への圧力は
更に強まる事は予想される中、中国は着々と歩をすすめるのか?
パキスタンのアフガニスタンや周辺腹の底ではムスリム諸国は宗教を否定する
中国共産党を歓迎しないだろうが、そこに欧米やインド、ロシアの思惑が絡む、複雑だ。
憲法9条が禁じたのは70年前の映画の正面から打ち合う対艦巨砲主義の映画のような戦争だ。今は本質は戦争でも中身が違う。他に出来うる事はあるだろう。
ただわかりうるのは同盟国が経済で疲弊し、中央アジアで苦戦している最中に二正面作戦は愚かな事だ。資源が高騰する中、中央アジアの天然資源を確保できないのは誠に遺憾。
日本もアメリカのいいなりで9条を改正し、武力介入でもすればテロの標的になりかねない。相手は元アメリカ仕込みの対ソ連ゲリラだ。合戦時の様な緊張感を持って冷静にどうすべきか思考せよ。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK131掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。