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大阪の通り魔殺人事件に思う
予定を変更してこちらの記事を先にアップします。
先日、大阪で通り魔殺人が起きました。
本当に痛ましいです。亡くなったお二人の方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
ご遺族の方々の悲痛には言葉もありません。謹んで哀悼の意を表します。
このような悲惨な事件が起きたとき、遺族ではない私たちは、社会は、何をすべきかをいつも私は問いかけます。
何故犯人は、自分で死にきれないなら死刑にしてもらうため赤の他人を殺してもいいんだと理性と判断力を失うほどの絶望に陥ったのか、その背景は何なのか
何故、自分が死ぬ手段として、他の方法ではなく、他人を巻き添えにした無差別殺人をおこすという方法を選ぼうとおもう者が現れるのか
犯罪被害の当事者ではない私たちが負うべき責務は、そういう原因や背景を客観的に徹底的に追及していくことだと思うのです。
そうでなければ私たちの社会はこういう事件を二度と起こさないための教訓を得ることはできません。
怒りと憎しみを共有するだけでは事件から何の教訓も得ることはできないのです。
こういう事件を教訓とし、今後このような事件を起こさない社会にできるように生かしていけないのなら、犠牲となった方々に社会は顔向けできないのではないでしょうか。
こういう作業は悲しみにくれるご遺族や関係者などの犯罪被害の当事者の方々ではできません。それを求めるのはあまりに酷です。
だから犯罪被害の当事者ではない私たちがそれをやらなければいけません。
私たちがすべきこと、社会の役割は、単に犯人への憎しみと怒りを叫び続けることではなく、こういう冷静な作業です。
このような痛ましい事件を二度と起こさないような教訓を得て生かしていくこと、それが犠牲となった方々に手向けることができる花束なのだと、私たちの責務なのだと事件が起こる度につくづく思います。
さて、この事件に関して松井大阪府知事はこともあろうに
「死にたい言うんやったら自分で死ね。自分で人を巻き込まずに自己完結してほしいですね。どうしても行政の支援も受けずにこの世からいなくなりたいなら止めようがない」と語っています。(時事ドットコムより)
「死にたいなら自分で死ね」―これには絶句です。地方公共団体の首長が口にして良い言葉ではありません。
自殺願望を抱えた人間を救うべく何らかの対策を早急にとるのが行政の役割ではありませんか。
でも大阪の首長は福祉の切り捨てに邁進し、「自分で死ね」と吐き捨てる。なんとも許しがたいことです。
しかも松井氏のこの発言を批判した一般紙の報道は見あたりません(私が気づかないだけかもしれませんが)
実に嘆かわしいことです。
朝日新聞・橋下番からも引用しましょう。
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朝日新聞・橋下番@asahi_hb
松井知事の発言で補足。最初にツイートした後、記者から自殺対策のくだりを質問しました。記者「府も国も自殺者を減らそうとやっている。この点との整合性は」。松井氏「だから、まだ取り調べこれからですんで。詳しい動機については、僕も報道で見た範囲でしか知らないが、」(続く)。
松井氏の続き「自分がそういう状況に置かれているなら、自殺対策の大阪府にもありますから、窓口に来ればいいんです。全く関係のない人をなんで巻き込むんやと。行政の支援も受けたくない、この世からいなくなりたいなら、止めようがありませんから自己完結すべきやと。そう思いますけどね」。
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この発言に対する批判のツイートを引用しましょう
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吉田正純@myosida
松井知事発言その2。自殺対策が「窓口に来ればいい」というが、虐待・DVと同じように、窓口の相談だけで解決するわけはないし、原因・背景を問わずに「医療的」解決で済むというなら甘すぎる。もっといえばそれを無理だと知ったうえで、行政は対応しないから勝手に死ねということではないか。
追加。刑務所出所者の社会復帰支援も自殺対策の現場も、知人でかかわっている人の話を聞くにつけ、人員も予算も不足するなかで献身的にできることをがんばっている。それを行政が支援しないばかりか、生活保護や児童施設など切り捨てておいて、「窓口に行け」というのが腹立たしい。
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松井氏の発言は、年間三万人の自殺者を出す国、働き盛り世代の死因のトップが自殺という異常な国において、その地方公共団体の首長が公式に自殺を奨励した、ということでいいでしょうか?
私たちの社会は今、誰もが簡単に社会から阻害される可能性があります。
そして一度落ちたら簡単に這い上がれないようにな構造になっています。
絶望は破壊的な衝動を生みます。
以前こちらでも書きましたが
負の破壊的な衝動が、内へ向かえば自殺となりますが、外へ向かえば殺人となります。
それもこんな格差社会を作り出した張本人のエライさんにでなく、通りすがりの隣人に向かうのです。
秋葉原事件も広島のマツダ工場でも、破壊的なエネルギーが向けられた相手は残念ながら「通りすがりの隣人」でした。
大阪の事件の犯人は、出所してきたばかりで職も家も無かったそうです。
もし、私たちの社会が一旦社会からドロップアウトした人間をしっかりサポートする体制が整った共生社会であったのなら・・
片山さつき議員は大阪の治安がどうこう言ってるようですが、警官を増員すれば通り魔事件を防止できるとかんがえているのでしょうか。
片山氏がやってるような生活保護叩きこそ、まさしくああいう事件を増やす一因となるのではないかと私は思います。
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