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結局、増税法は成立しない 誰も分からないその先の闇 確かなのは野田首相の生命がなくなるということ
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2012/6/11 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
◆もはやこれまでファッショ内閣
野田首相はトチ狂った夢想家だ。「消費増税を実現して歴史に名を残す」などと、とりとめもないことを思い描いているらしい。しかも、その勝算はあると踏んでいるようだ。
きのう(10日)も講演で、「旗を降ろせ、理念を降ろせ、と言うと議論は進まない」「決められる政治を示す」と吠えた。沈み行く景気はほったらかしで何ら対策を決められないくせに、増税法案の成立は自信満々。「正念場の21日までの国会」と、会期末の21日までに衆院採決を目指す考えも強調した。
民自公の3党は、増税法案を含む関連法案の修正協議を続けている。昨夜も議員宿舎で社会保障の分科会を開いた。だが、話はまとまらない。協議はきょうも続けられる。だが、どじょうの夢はかないそうもない。「政治生命を賭す」とした消費税法案は、結局、成立しない公算が大だ。時間がなさ過ぎる上、民主も自民も内部抗争の火種を抱え、物事がすんなりと進むような状況ではないのである。消費増税に大賛成の大新聞やテレビにも、「修正協議入りで成立が見えた」なんて楽観報道は見当たらない。それだけ情勢は厳しいのだ。
民主党の親野田派は、「最低保障年金」や「後期高齢者医療制度の廃止」など、マニフェストに掲げた看板政策を除き、自民党案を受け入れる構えである。さすがにパンツまでは脱がない。メンツに関わるところは決着を先送りし、自民党が提案する「国民会議」に棚上げする。そうやって「3党合意」のお題目が得られれば、衆院採決に持ち込めるとの計算だ。
だが、ナンバー2の輿石幹事長にその気はない。
政治評論家の有馬晴海氏が言う。
「輿石さんはノラリクラリとやり過ごすつもりです。頭にあるのは来年の参院選。本人の選挙は次の次ですが、民主党を割らず、選挙を乗り切って、参院での力を保持したい。だから、増税法案は今国会で採決せず、継続審議にして9月の代表選を迎えるシナリオを思い描いている。小沢元代表や元代表が担いだ候補が反増税を掲げて勝てば、来年はダブル選です。『増税しない民主党』と『増税する自民党』が争う構図になる。そうなれば、支持を落としている民主党にもチャンスが生まれるという読みでしょう」
いくら野田が法案成立を夢想しても、幹事長がブレーキをかければ、進むモノも進まない。
◆「解散狙い」の谷垣砕く「大連立優先」の長老たち
自民党も複雑だ。若手や中堅は、野田のパンツも脱がせようとしている。
「最低保障年金と後期高齢者医療制度の廃止も撤回しろ」と息巻くのだ。「民主党が全面降伏なら、マニフェストは白紙撤回となる。解散・総選挙でなければ筋が通らない」(自民党関係者)という理屈である。
谷垣総裁も同じ考えだ。
いま選挙なら、自民党の議席は増える。それなら9月の総裁選で引きずり降ろされる心配はない。政権与党に返り咲けば、総理のイスも手に入る。だから、サクサクと3党協議を進め、増税法案を成立させて選挙をやりたいのだ。
ところが、森元首相や古賀元幹事長といった長老組は違う。
「長老たちは、新党VS.既存政党という対立軸になれば、自民党も民主党も勝てないと考えています。だから、選挙を急ぐ必要はないとの腹づもり。どうせ来年は任期満了です。いずれ審判の時は来る。それまでに自民党と民主党の大連立を実現させることに軸足を置いている。民自がタッグを組んでいれば、予想される新党にも対抗できるとの算段。3党協議も、トコトンやり合う気などありません」(有馬晴海氏=前出)
連立でふるい落とせば、理念と関係なしで、とにかく付いていこうというのが出てくる。反対派は少数で、増税へのハードルは低い。それなら今じゃなくていい。そんな考えだ。これでは協議はまとまらない。
3党協議に参加している公明党も、消費増税に反対だから、なおさらである。
◆野田の暴走阻む全議員参加の党内手続き
仮にまとまったとしても、野田は採決までに、もうひとつ山を越えなければならない。全議員参加の党内手続きだ。3党合意の内容について、その場で了承を得るのは簡単ではない。
「3月末に増税法案を国会提出した際は、事前審査に8日間で46時間かかっています。今回は、その比ではありません。小沢元代表のグループに加え、鹿野前農相や旧民社グループといった中間派も、増税反対に傾いています。一方的に前原政調会長への一任を取ろうとすれば、大荒れになる。党内は火を噴きます。3党合意を盾に押し切ろうにも、そもそもマニフェスト完全放棄は民主党にとって自殺行為。しかも、多くの議員は、社会保障を先送りして増税を進めることについて、地元支持者に説明ができない、と頭を抱えています。今回ばかりはウヤムヤ決着は許されない。無理やり押し通そうとしても、行き詰まるのは明らかです」(政治評論家・山口朝雄氏)
政治生命をかけると公言した野田は土俵際まで押し返され、息も絶え絶えである。
◆衆院可決でも迫る党首選に飲み込まれる増税法案
野田が開き直り、21日の衆院採決を強行したとしても、その先は分からない。可決されれば、会期延長で参院に送付される。が、そのころには9月の代表選、総裁選が目の前にちらつく。消費増税は先送りムードにのみ込まれていくのだ。
政治評論家の浅川博忠氏が言う。
「両党とも、延長後は内向きになり、消費増税は二の次、三の次です。民主党議員は、小沢元代表と組むのか、野田首相を信用するのか、右往左往する。野党との折衝は現場に任せ、党内情勢の分析にエネルギーを使うようになるでしょう。自民党も同じです。谷垣総裁はお役御免となり、石原幹事長と石破前政調会長が軸となった総裁選に突入する。町村元官房長官も出馬し、安倍元首相も再登板の機会をうかがうでしょう。1年以内に開かれる選挙で比較第1党になれば、総裁選で勝った人物が首相です。それだけにさまざまな思惑が交錯する。目の色を変えて総裁ポストを奪い合う一方で、増税法案は、たなざらしにされます」
ここまでくると、グチャグチャだ。民主党は小沢が本気で戦うし、自民党も世代間闘争が激化する。だれがリーダーに選ばれても、収拾はつかない。四分五裂するリスクは相当なものだ。確かなのは、国民無視の野田ファッショ内閣が終わるということだけ。その先は見えてこない。完全に闇の中だ。
欧米は世界恐慌の回避に知恵を絞っている。一気に奈落に向かわぬよう、対策に頭を悩ます状況だ。そんなときに日本の政治は機能不全だからイヤになる。今に始まったことではないが、永田町の無能、無力は底なしだ。
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